すっかり定着してきた感もある、銀行が発行するキャッシュカード一体型のVISAデビットカードですが、いくつかの銀行で利用してみて、私の場合は、ソニー銀行が発行するSony Bank WALLETメインに落ち着いています。
マイナス金利で銀行の収益が低下する中、従来はコンビニATMを含む手数料が無料だった住信SBIネット銀行がランク制度導入で無料利用に制限を設け、また、従来は回数無制限でATM手数料を無料としていた新生銀行も原則有料化するなど、同様の動きが広がっています。
ソニー銀行は、次のネット銀行を探していた方には有力な選択肢のひとつになるのではないかと思い、Sony Bank WALLETを半年間利用したユーザー視点でレポートしたいと思います。
Sony Bank WALLETとは
VISAデビットカードとキャッシュカードが1枚に
Sony Bank WALLETとは、ソニー銀行発行のVISAデビットカード一体型のキャッシュカードです。
新規にソニー銀行に口座を開設する方はもちろん、すでにキャッシュカードの発行を受けている方でも、無料でデビットカード付キャッシュカードであるSony Bank WALLETに切り替えてもらうことができます。
CHECK!Sony Bank WALLET お申込み方法(ソニー銀行)
年会費も無料なので、ソニー銀行で口座を持つ方は、とりあえずSony Bank WALLETを発行しておいてもらうと良いと思います。
紹介制度を利用しましょう!
ソニー銀行に口座を持っている知り合いに紹介してもらってから申し込みましょう。
キャッシュバックキャンペーン実施中
さらに、デビットカード発行翌々月末日までに累計5,000円5回(条件が変更されました)以上利用すれば、もれなく1,000円のキャッシュバックも受けられます。
預金利息がほとんどつかない低金利時代ですから、こういったキャンペーンは上手く利用していきたいところですね。
カードの質感が良い
デザインと質感が良好
Sony Bank WALLETカードの質感はしっとりとしたマット感があり、他のVISAデビットカードにありがちなチープさはありません。
シックな縦縞模様デザイン(下の画像)のほか、PostPetデザインや、PlayStationデザインも選べます。
「向き」がわかりにくい
街の実店舗の支払いでSony Bank WALLETを使う場合、矢印が上下にあるためか高い確率で店員さんが向きで迷いますので、私は間違う前に教えるようにしています。
縦縞のカードデザインも、視覚的に方向がわかりにくくなる原因かもしれません。
また、自分でキャッシュカードとして使う場合も、VISAデビットカード兼キャッシュカードは、銀行によって挿入方向がデビットと同じだったり逆だったりまちまちなので、慣れてもよく間違えます。
挿入方向に目印をつけてみました
そこで私は、ATMに挿入する側のフチをマジックで黒く塗る工夫をしたところ、一瞬で認識できるようになりとても便利なのでオススメします。
この方法なら、せっかくのカードデザインも損ないません。
デビットカードが使えないVISA加盟店は事前にチェック
Sony Bank WALLETは全てのVISA加盟店で使えるわけではない
ソニー銀行では、VISA加盟店であってもSony Bank WALLETのVISAデビットカード機能が利用できない加盟店として、ガソリンスタンドや高速道路のほか、月額課金の各サービス等をあらかじめ公表しています。
ガソリンスタンドでも使えるデビットカードとしては、以下のような発行元があります。
- JNB(ジャパンネット銀行) Visaデビット(普通預金残高3,000円以上が条件・個人は3日間で3回まで)
- 楽天Visaデビットカード/楽天JCBデビットカード(普通預金残高10,000円以上が条件)
- 住信SBIネット銀行Visaデビットカード
- イオンVisaデビットカード
- スルガ銀行Visaデビットカードなど一部地銀発行のVisa/JCBデビットカード
しかし、インターネットのプロバイダ等、ソニー銀行公式では使えないとされている加盟店でも、実際には使える事例がブログや掲示板などで多く報告されています。
実店舗ならともかく、ネット決済であれば、「使えなくて恥ずかしい」ということはないので、とりあえず試してみても良いと思います。
月額課金の支払いにも原則として利用できない
また、一部の例外を除いては、基本的に月額課金される支払いにSony Bank WALLETは利用できません。
加盟店によっては、一部発行元のVISAデビットカードにだけ月額課金での利用を認めているケースもありますが、「一部発行元」としてはスルガ銀行VISAデビットが挙がっていることが多く、この点ではスルガ銀行に一日の長があるようです。
CHECK!スルガVisaデビットカードによる「月額利用料金」の支払いの新規ご登録再開のお知らせ(スルガ銀行)
VISAデビットカード利用額の0.5%〜2%が自動キャッシュバックされる
Visaデビット利用のキャッシュバックは0.5%と割り切ったほうが良い
ソニー銀行では、振込手数料無料回数や、外貨預金為替コスト優遇などの特典がうけられる優遇プログラム「Club S」に、4段階のステータスを用意しています。
「Club S」では、条件がない一番下のランクでも、Sony Bank WALLET利用額に対して、翌月0.5%のキャッシュバックされます。
このキャッシュバック率は、ステージが上がるにしたがい上がり、最高ランクの「プラチナ」では2%までUPします(ただし、キャッシュバックの上限は、20万円/月です)。
しかし、下から2番目の「シルバーステージ」に上がるためだけでも、「月末の総残高300万円以上または外貨預金の積立購入月間5万円※以上」などが条件となっており、一般的な利用方法では経済合理性があるとは思えませんので、0.5%キャッシュバックと割り切って利用するほうがメリットがあると思います。
0.5%でも、VISAデビットカードとしては十分にメリットがありますからね。
※2018年8月31日(金)まで、キャンペーンとして、月間合計額を5万円以上から1万円以上に引き下げ中です。
キャッシュバックは自動で振り込まれる
キャッシュバックは、前月利用分がソニー銀行からの振込みとして翌月20日頃に自動的に入金されるので、Visaデビットカードにありがちなポイント還元方式などとは違い、還元額を実感しやすくなっています。
ATM手数料は無料、振込手数料も月2回無料
ネット銀行でも少なくなった振込手数料無料特典
Sony Bank WALLETに申し込み、または一般のキャッシュカードから切り替えれば、無条件で通常月1回の他行宛て振込手数料無料が月2回に増えます。
「月2回無料」以外の振込みでもおトクなソニー銀行
- インターネットバンキング・テレホンバンキングを利用したソニー銀行宛の振込であれば、何度でも無料です。
- 無料回数を超えた他の銀行宛の振込み手数料は、216円/回です。
住信SBIネット銀行、じぶん銀行とネット系銀行の振込手数料無料サービス提供条件が厳しくなる中、嬉しい特典だと思います。
無条件での提携ATM手数料無料回数が充実
また、次々と手数料が有料化されるATM引き出し利用手数料も、セブン銀行とイオン銀行であれば回数制限なく無料、ローソンやE-netなどその他のコンビニATM・三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・ゆうちょ銀行の各ATMは月5回まで無料と、かなり使いやすくなっています。
ソニー銀行もATM手数料無料回数を改定
「Club S」の「ステージなし」ランクの場合、従来は何度でも無料だったセブン銀行・イオン銀行を含む、全ての提携ATMでの引き出し手数料が月4回まで無料、5回目からは108円/回となります。
預け入れについては、従来どおり何度でも手数料無料です。
CHECK!外貨預金の為替コストならびにATM利用手数料の改定について(ソニー銀行)
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