自宅であんかけスパゲティを作るための最適解。愛知県外に住む「あんかけスパ難民」がようやくたどり着きました。

あんかけスパゲティとは あんかけスパそして難民とは

名古屋めしブームも知名度は限定的

たまに発生する名古屋めしブームで多少は全国区の知名度が上がったあんかけスパゲティですが、実際にはまだまだ知らない人が多く、ゆえにご当地以外での需要はほぼ存在しないため、飲食店で食べることはもちろん、スーパーで材料を入手することすら困難です。

私は名古屋に数年間住んだことがあり、そのときにすっかりあんかけスパゲティの魅力に取り憑かれててしまいました。

コショウたっぷりのピリ辛ソースと、ラードが絡まった極太2.2ミリの麺、さらにその日の気分によって選べる目玉焼き、揚げ物、ハンバーグ、野菜などのトッピング…。こうやって文章を書いているだけで、食べたくなってしまいます。

愛知県以外であんかけスパを食べるには

名古屋から引っ越した後も、たまに無性に食べたくなるのですが、私が知るかぎり、名古屋以外のあんかけスパゲティ専門店は、東京の新橋烏森に「パスタ・デ・ココ」が1軒あるだけなので、東京に立ち寄ったときは多少無理してでも食べに行くことで願望を叶えていました。

とはいえ、そう頻繁に新橋まで行けるわけではないので、自宅で何とか作れないか方法を模索もしてきたわけですが、まず、最も手軽な方法として名古屋のあんかけスパゲティ専門店「ヨコイ」などのレトルト商品があります。

Amazonで販売されているこのセットは8人前ですから、1人前は約400円。私は1食で2人前は食べるので800円、そこにトッピングや調味料を加えると1,000円超えと、専門店で食べるのと同程度の費用がかるうえ、私はそもそもヨコイの味があまり好みではありません。

ついにあんかけスパソースを自作

そこで、クックパッドでレシピを見つけて、ソースを自作する方法を試みた時期もありました。

Cpicon 名古屋ヨコイ風☆あんかけスパソース by にがうりーこ

このレシピで、味はほぼ理想のものができましたし、費用もソースだけなら2人前150円程度、麺80円と合わせても約230円と非常に安くできます。これなら、トッピングを少し豪華にすることもできます。

しかし、ソースの自作は手間がかかるため、ある程度まとまった量を作り置きして冷凍保存することになり、冷凍庫のスペースをかなり占領してしまうという、かなり悩ましい問題がありました。

また、フードプロセッサーや圧力鍋など、とても頻繁に使うとは思えない調理器具が必要な点も、自作のハードルを上げています。

最近はあんかけスパゲティの冷凍食品も販売されており、手軽に気分を味わうことはできるようになりましたが、正直言って味はヨコイのレトルトにすら遠く及びませんし、また、「それっぽいもの」を食べると、余計に本物が食べたくなってしまうのは私だけでしょうか?

あんかけスパ難民が自信を持っておすすめするソース

寿がきやは天才なのです

こうして漂流してきた、あんかけスパゲティ難民な私ですが、このたび、ようやく最終目的地にたどり着きました。

それがこちら、寿がきやの「業務用あんかけスパソースの素」です

業務用食品のアミカネットショップや、同じアミカネットショップのYahoo!店(ヤフーショッピング)で購入できます。

どちらで購入しても価格は同じですが(税込969円、2021年3月6日時点)、送料無料の条件が異なります(アミカネットショップは10,000円以上、Yahoo!店は12,000円以上)。

また、価格が同じとはいえ、Yahoo!店は「5のつく日」などヤフーショッピングの各種ポイント付与や割引が利用できますので、Yahoo!店のほうがおトクなケースが多いと思います。

1人前約70円の圧倒的コストパフォーマンス

費用を考えてみると、公称では一袋で「約13人分」ということですが、かなりのばせるソースなので、14人分はとっても大丈夫であることを考慮し、1人分は約70円。私が1食で食べる2人分としても140円。とりあえず、費用の面では自作ソースよりも安いことになります

ちなみに「ヨコイのソース」のレトルトだと、ネット通販でまとめ買いを利用しても1袋(1人分)200円程度はしますので、こちらと比べても安いです。

しかも、粉末あんかけスパソースの素は、1袋たった380gの粉末なので、保存場所に困るということがまったくありません

味は?

いくら費用の面でメリットがあっても、味が悪くては意味がありません。しかしこのソースは、かなり専門店に近い味です

少なくとも、ヨコイやコーミなどのレトルトよりも、私としてはかなり好みの味ですし、自作のソースと比べても、かなり良い勝負をしていると思います。

残念ながら詳細な味をブログ記事でお伝えすることは不可能ですが、以下、実際に寿がきやの業務用あんかけスパソースの素を使って、あんかけスパゲティを作った様子をご紹介します。

寿がきや業務用あんかけスパソースの素を使った調理の様子

あらびきブラックペッパーを大量に加えるとさらにおいしい

鍋に「あんかけソースの素」と水を入れて加熱するのですが、はじめはこんな見た目なので、本当にあんかけスパソースができるのか不安になります。

しかし、熱が通っていくと、徐々にそれっぽくなっていきます。

グツグツと煮立ったら、ヘラで手早く混ぜながら約1分さらに加熱すると…

最終的には、ちゃんと美味しそうなあんかけスパソースになります。私は辛めが好きなので、あらびきブラックペッパーを10グラムほど加えています。

2.2mm麺のゆで時間は13分

あんかけスパソースの素と同じアミカネットショップで販売している「オーマイあんかけスパ用スパゲティ(2.2mm)」をゆでていきます。

4kgと大袋ですが、1人前100グラムだと34円、2人前でも68円と、スーパーなどで売っている普通の太さ(1.6mm~1.8mm)の麺と比べてもおトクですし、2.2mmの太麺は、ナポリタンにも良く合うので、この量を買っても無駄になることはないと思います。

ゆで時間は13分と、さすがは極太麺という感じです。麺をゆでた後に水洗いするので、お湯に塩は入れません。

豊富なトッピングもあんかけスパゲティの魅力

トッピングを作っていきます。

まずは、目玉焼き。トロトロの黄身とあんかけスパソースはとても相性が良いので、あまり火を通しすぎて黄身が固まってしまわないよう気をつけます。

続けて、あらびきウィンナー。専門店では赤いウィンナーを使うことも多いのですが、私はこちらのほうが好きです。

ほうれん草のソテー。今回は生を使いましたが、冷食でもおいしいです。

缶詰のコーン。

などなど、豊富なトッピングのバリエーションが楽しめるのも、あんかけスパゲティの魅力のひとつです。

あんかけスパゲティ専門店のメニューを参考に、自宅でいろいろなトッピングを試してみるのも楽しいと思います。

また、あんかけスパゲティによく登場するトッピングは、長期保存や冷凍できるものが多いので、粉末のあんかけスパソース、乾麺のスパゲティと合わせれば、まるで常備食のように、食べたくなったときにあんかけスパゲティを食べることができてしまいます

なぜか、急に食べたくなることが多いあんかけスパゲティ。ほんの少し前まであんかけスパ難民だったというのに、これは夢でしょうか。

ゆであがった麺は冷水でしめる(推奨)

麺がゆであがったら、冷水で洗ってしめるとともに、手で揉んで表面のぬめりを取ります。

冬場は水が冷たいので水道の流水で十分ですが、夏場は氷水で冷やさないと十分にしめられません。

この工程を省略して、ゆであがった麺をそのまま炒めても決して不味くはないのですが、一度冷えた麺を炒めることで、中はもっちり、外は硬めの状態になりますので、よりあんかけスパゲティらしい食感が楽しめるのです。

ちなみに、ゆであがった麺を冷蔵庫で一晩寝かせたものが美味しいとする意見もありますが、私としては、その方法だと、いくら油を絡めておいても調理のときに麺が硬すぎて扱いづらいうえに、味や食感でもそれほどメリットがあるとは感じませんでした。

フライパンにラードを投入します。サラダ油やオリーブオイルでもかまいませんが、専門店の味に近づけるには、やはりラードです。

麺は炒めすぎても美味しくないので、冷えた麺がちゃんと温まっていることを確認しつつ、少し茶色っぽく色が変わるところを見極めます。

盛り付け

30cmの大皿に炒めた麺を、中心からややずらした位置にうず高く盛り付け、あんかけスパソースを、皿の空白が広いほうに多めにかけます。

こうすることで、手前にあんかけスパソースの「池」ができるので、食べるときにフォークで絡め取った麺やトッピングに、さらに好みでソースをつけることができます。

直径30cmの皿は、家庭にはあまりないと思いますが、ニトリで500円ほどで手に入ります

見た目を気にしなければ、麺を炒めたフライパンに直接ソースとトッピングをかけても良いと思います。この方法は、準備と片付けの手間が省けるうえに、熱した鉄板で提供されるスパゲティと同様に高い保温効果があるのでおすすめです。

完成です。(撮影前に黄身が破れてしまいました)

別の日に作った、ミラカン+目玉焼きです。

ピーマンは切って冷凍したものを使っていますし、玉ねぎは生のままでも日持ちするので、食べたくなったとき、いつでも作ることができます。

あまり需要があるとは思えない内容でしたが、私と同じような思いを抱えていらっしゃる方の目に止まれば、うれしく思います。

ぜひ、おためしください。

ABOUTこの記事をかいた人

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。