レンジ相場が続く米ドル円
111円を挟んだ値動き
為替相場全体としては、米ドル買いが進行して他通貨が売られる流れが継続していますが、米ドルが買われる場面では日本円も買われ、米ドル円が売られる場面でも日本円が売られることが多いので、結果として米ドル円は上がりも下がりもせず、111円近辺のレンジ相場が続いています。
7月なかばに数日間112円を超え、一時113円を超える場面もありましたが、7月19日にはトランプ大統領の米ドル円高牽制発言で、あっという間に111円台に押し戻され、その後は112円台乗せにすら苦労する値動きとなっています。
逆に110円台を割り込むような場面は、どちらかというとクロス円主導に連れて下落しており、その後は自律反発しています。
米中貿易戦争懸念は解決の兆しすら見えませんが、かといって米国を中心に堅調な世界経済が悪化する兆候があるわけでもないので、しばらく米ドル円は、上にも下にも動きづらい相場が続くのではないかと思います。
豪ドル円相場は弱気
一方で、私がループイフダンで選んでいる豪ドル円の今年は良いところがなく、年初の90円近辺から3月までに82円近辺まで下落し、その後は8月まで横ばい相場が続きましたが、8月下旬からは80円を割り込み、再度下落トレンドに突入しています。
これではループイフダン豪ドル円B80は、なかなか利食いするチャンスがなく、今年の運用成績も奮いません。
苦戦を強いられる豪ドル円ループイフダン
本来得策ではないストラテジーの変更
「感情に流されない」ことがメリットのひとつである自動売買では、相場が思惑に逆行したからといって、頻繁に運用プランを変更することは得策ではありません。
しかし、定量的なリスクと厳格なルール設定の下で、追加のループイフダンを一定期間稼働させることは許容範囲ではないか思っています。
先のとおり、米ドル円はループイフダンが得意なレンジ相場が続いていますから、ここに利食い幅の狭いループイフダンを仕掛けることは、理にかなっていると判断し、豪ドル円B80と並行して、米ドル円B15を1本1,000通貨で、すでに稼働を開始していました。
「裁量的」米ドル円B15の運用成績
そこで、実際に8月10日から米ドル円B15を稼働させて1ヶ月が経過した本日時点での成績を公開したいと思います。
8月10日〜9月10日 | 利食い回数 | 売買損益 | スワップ | 決済損益 |
米ドル円B15 | 73回 | 10,792円 | 637円 | 11,429円 |
また、B15のように、値幅の狭いループイフダンで気になるのは、ドローダウン時の含み損です。
現時点で1,770円の含み損ですから、かりに今すぐループイフダン米ドル円B15の稼働を停止して、決済損益から含み損を差し引いても、9,659円の利益が残ることになります。
1本1,000通貨で稼働させているループイフダンの1ヶ月間の成績としては、まずまずではないでしょうか。
厳格な運用ルールとは
私は今回、米ドル円が109円を割り込んだ瞬間にループイフダン米ドル円B15を止めて、ポジションを全て損切りするルールで運用しています。
ループイフダンには損切りの設定はありますが、一定レートになったら稼働を止めるという機能はないので、手動でこれをおこなう必要があります。
一定レートを通知するアプリやメールサービスはたくさんあるので、それらも併用すると良いと思います。
私は、ヒロセ通商の「ターゲットメール」を利用しています。
今年は、クロス円のショートなんかで上手く利益を上げている投資家も多いとは思いますが、基本的には私のように、スワップがプラスになる通貨ペアでロングというパターンの方が多いと思います。
なかなか利益が上がらない場面では、慎重を欠かない範囲で、「稼げるところで稼ぐ」という工夫も必要ではないかと思います。
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