今週(9/10〜9/14)の豪ドル円ループイフダントレード結果。米中貿易協議関連の報道に一喜一憂ながら、上昇地合いで80円台を回復です。

地球儀・オーストラリア

今週の豪ドル円相場

豪ドル円日足チャート

豪ドル円日足チャート(一目均衡表も表示)と、私の豪ドル円B80ループイフダン取引履歴(緑=新規、ピンク=決済)です。

豪ドル円日足チャート

豪ドル円日足

豪ドル円B80の今週は、新規なし、決済(利食い)5lot×6、という結果になりました(私は豪ドル円B80ループイフダンを1本5,000通貨で、若干稼働開始値幅をずらして合計3本=1万5000通貨運用しています)。

先週建てた6本のポジションを全て利食いした形になります。

豪ドル円は戻り地合い

今週の豪ドル円の値動きを、時間足チャートで振り返ります。

今週の豪ドル円は、14日(金)のNY時間までは基本的に上昇トレンドで、週明けこそ78円台で寄ったものの、引けでは80円台を回復しています。

週明け10日(月)は、先週末引けの79.88円と、先週末とほぼ同水準で寄り付きました。

朝方発表された中国のCPIは、事前予想と比べてやや強い数字となりましたが、豪ドルは反応薄でした。

特段の材料がない中、欧州時間序盤には一旦78.75円付近まで売られますが、すぐに買い戻されて79円台を回復します。

NY時間では再び売られますが、79円を大きく割り込むことはなく、79.0円前後で東京に戻ってきます。

結局この日の高値は、欧州時間終盤の79.25円でした。

豪ドル円時間足01

11日(火)は、東京時間に前日高値水準の79.23円前後まで買われ、その後も欧州時間序盤の79.47円まで堅調に推移します。

しかしその後の欧州時間では豪ドル米ドルが大きく下落したため、NY時間序盤には再び79円台割れとなりますが、この水準では断続的に買いが並んでいたようで、一旦サポートされます。

欧州時間では米ドル円での米ドル買いに牽引されて、豪ドル円も上昇し、同日高値水準の79.40円付近で東京に帰ってきます。

23時台につけた豪ドル米ドルの0.7083は、2016年2月以来の安値をつけています

豪ドル円時間足02

12日(水)の東京時間〜欧州時間は、79.05円付近までは売られますが、積極的に下値を攻めるような動きではなく、79.05-40円のレンジで推移します。

そしてNY時間0時頃に、「米国のムニューシン財務長官が中国に新たな貿易交渉を提案する」と伝えられ、一気にリスクオンに転じます。

豪ドル円も一時79.99円と80円目前まで買われますが、その後は利益確定売りに押されてNY時間引けは79.80円前後。

豪ドル円時間足03

13日(木)は、豪雇用統計が予想の1.80万人を大きく上回り4.40万人だったことから豪ドルが買われ、豪ドル円も80円台に乗せます。

しかし、なかなか80円台が定着せず、東京〜欧州時間を通して何度か80.0円を割り込む動きが継続します。

20時にはトルコ中銀の24.0%への利上げが発表されたほか(事前予想21.0%)、21時台にはECBドラギ総裁の会見でユーロ買い・米ドル売りが進み、さらに22時台には、ブレグジット関連で、英国はEUが要求する主要事項で合意した、と伝えられたことなどによりリスクオンが進み、豪ドルも買われます。

その後は、23時台にトランプ大統領が「我々は中国から数十億ドルの関税を間もなく得るだろう」とツイートしたことが重石となり豪ドルが売られますが、80.40円台までの小幅下落での引けとなりました。

23時台につけた当日高値の80.78円が、結局は今週の高値となります。

豪ドル円時間足04

14日(金)の東京時間は、前日引け水準でのもみ合いとなりますが、欧州時間序盤には80.70付近まで買われ、前日の高値を伺いますがすぐに失速し、さらには安倍総理による「異次元金融緩和はいつまでやっても良いとは思わない」という発言もあり、80.30-40円までややレンジを切り下げての推移となります。

そして、NY時間の1時台に、トランプ大統領の「トランプ米大統領は米中貿易協議にかかわらず、中国製品2000億ドルに追加関税課したい」という意向が伝えられるとリスクオフの流れとなり、豪ドル円は一時80.07円まで下落します。

その後も戻りは鈍く、結局80.15円での週引けとなりました。

豪ドル円時間足05

ループイフダン豪ドル円B80の成績

新規なし、利食いのみ6回

ループイフダン豪ドル円B80の今週(上)年初来(下)成績は、下記のとおりです。

ループイフダン数量売買利益スワップ決済利益
豪ドル円B80

8/27〜9/14
1.5万通貨

(5千通貨×3)
24,000円862円24,862円
ループイフダン数量売買利益スワップ決済利益
豪ドル円B80

年初来
1.5万通貨

(5千通貨×3)
287,461円9,442円296,903円

来週の動き

豪ドル関連指標は一服

先週から続いた豪ドル関連の重要経済指標発表は、今週の雇用統計で一服となります。

来週は中国関連の指標も予定されていないため、引き続き米国の通商政策には注目が集まりそうです。

また、14日の安倍総理の出口発言に関連し、19日(水)日銀政策金利発表後の黒田総裁の発言には、いつもよりマーケットが反応する可能性があります。

  • 17日(月)…米ニューヨーク連銀製造業景気指数
  • 18日(火)…豪住宅価格指数
  • 19日(水)…米対米証券投資/日日銀政策金利/豪Westpac先行指数/米MBA住宅ローン申請指数/米経常収支/米住宅着工件数/米週間石油在庫統計
  • 20日(木)…米新規失業保険申請件数/米フィラデルフィア連銀景況指数/米中古住宅販売指数

豪ドルの政策金利に対する見方

今週の豪雇用統計は強い数字となりましたが、RBA(豪中銀)は、インフレ率の低さや家計債務の高さに懸念を示しているため、「堅調な雇用=政策金利上昇」という図式は描きにくいのが、現在の豪ドルです。

また、引き続き政局も混乱しており、不透明な経済政策も豪ドルの重石となるでしょう。

豪ABCのウェブサイト

日本ではオーストラリアの政治についてあまり報道されず、日本語で得られる情報にも限界があるので、たまに豪ABC(オーストラリア放送協会)のウェブサイトを見に行くようにしているのですが、就任したばかりのモリソン首相は、すでに散々な叩かれ(というか、弄られ)ようです。

ちなみに豪ABCは政府からの交付金で運営されているため、日本のNHKとは比較にならないほど公的性格が強い放送局です。

今日は、モリソン首相が議会の質問時間で多くの議員と何度も手を挙げている姿が編集された動画をSNSに投稿し、これに使われていたFatman Scoopの曲の歌詞が不適切という理由ですぐに削除したという、本当にしょうもないニュースが報じられています。

CHECK!Scott Morrison's Question Time video featuring Fatman Scoop song to spark wider crackdown(ABC NEWS)

さらに、「When will SCOTT MORRISON call the election?」と題するコーナーが設けられ、モリソン首相がいつ総選挙に踏み切るかを国民が予想しています。

現在のところ、2019年の3月上旬〜5月中旬という予想が多いようですが、仮に3月だとすれば、けっこうあっという間ですよね。

オーストラリアには、就任100日は新政権をマスコミ・国民がある程度好意的に見るという習慣は、ABCのサイトを見るかぎりは、どうもあてはまらないようです。

今週は豪ドルにとって、新興国リスクが、トルコ中銀の利上げによりやや後退した事が朗報でしたが、米中貿易戦争やブレグジット、ユーロ圏ではイタリア債務懸念の再燃、さらにはオーストラリア自身の政局リスクまでを考えると、豪ドルを積極的に買っていく材料は、なかなか探しにくいというのが現状です。

日本ではオーストラリア関連情報が少ないだけに、リスクオフで豪ドル円を投げるときは、一気に投げて損切りするというのが投資家の典型的な行動になりがちなので、上記の総選挙予想のように、事前に時期的な兆候がわかるニュースについては、今後もできるだけチェックしておきたいと思っています。

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FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。