デロンギのマルチダイナミックヒーター「MDH15WIFI」を購入しました。「第3のヒーター」の実力はいかに。

「第3のヒーター」デロンギMDH15WIFIを購入した理由

暖房なし生活から一転

春です。エアコン暖房を使わなかったこの冬の電気料金を集計します。

2017.03.19

昨冬は暖房なし生活をレポートしましたが、今冬は一転攻勢、冬でも部屋を春のような暖かさで過ごしてみたくなりました

かといって、エアコン暖房+加湿器という乾燥マッチポンプ生活には戻りたくありません。

エアコン暖房+加湿器の組み合わせだと、空気は暑いくらいなのに、壁や床は冷たいというのも、どうも寒冷地生活が長かった私にとっては馴染めません。

寒冷地では、部屋中ポカポカで半袖Tシャツ生活ですからね。

となると、選択肢はそれほど多くはなく、必然的に外付けのファンヒーターか、あるいはオイルヒーターあたりを選ぶことになります。

オイルヒーターへの印象

実は、オイルヒーターは何年か前に1万円前後で購入した、山善の「いかにもオイルヒーター」という外見のものを持っているのですが、部屋全体の暖房としてはあまり暖かくならないうえに、500W・700W・1200Wとパワーを切り替えはできるものの、電気代が気になって、たまに局所暖房として使うくらいの使用状況でした。

戦力の逐次投入は愚策と身にしみて感じたので、今年はオイルヒーター界の王座に君臨するデロンギ、それも最上位機種「MDH15」のWi-Fi版を購入することにしました

「第3のヒーター」とは

デロンギは、単純に部屋を暖めるだけの暖炉や灯油ストーブを第1世代、暖める・冷やす・暖めるを繰り返すエアコンのような暖房器具を第2世代と定義したうえで、第3世代は、高い精度で温度を効率的に一定に保つことができる暖房器具、としています

デロンギいわく「第3のヒーター」というマルチダイナミックヒーターは、2014年に販売開始され、昨年(2016年)にはiPhoneで温度設定や運転スケジュールまでが操作可能な「MDH15WIFI」が、新たに商品ラインアップに加わりました。私が購入したのは、このWi-Fi版になります。

暖房性能は同じで操作性が異なる機種を用意

暖房に関する性能はWi-Fiなしの「MDH15」(リモコンは付属)と同じですが、「MDH15WIFI」は、Apple HomeKit対応アクセサリとして開発されたIoT機器である点で、家電としての位置づけはかなり異なります

商品名AppleTVで

外出先から操作
iPhone操作リモコン操作価格コム

最低価格
MDH15××72,000円
MDH15WIFI

(別途増設可)
×67,077円
MDH15WIFI-SET×78,400円

(価格コム最低価格は、2018年12月13日時点のものです。)

MDH15には、他にもAppleTVがセットになった「MDH15WIFI-SET」も用意されており、AppleTVと常時接続されることで、外出先からでも部屋の温度をコントロールすることができます。

私はそこまでの機能は必要ないので、セットではないWi-Fi版を選びました。必要になれば、後から買い足せば良いですしね(iPadでもAppleTVの代用ができます)。

また、リモコンに関しては、Wi-Fi版でも別途赤外線リモコンを購入すれば使えるのかと思っていましたが、実際にはまったく対応しませんので、Wi-Fi版を購入したら、iPhoneあるいは本体の操作パネルのいずれかでしか操作できない点というには注意が必要です

さっそく初期設定

まずはiPhoneの設定

iPhoneのApp Storeで「DeLonghi MDH」をダウンロードし、MDH15WIFIを電源に接続した状態でアプリの「デバイスを追加する」から本体背面のセットアップコードをカメラで読み込めば、初期設定じたいはとても簡単に完了します。

本体に付属している「設定ガイド」に印刷されたセットアップコードを読み込んでも設定可能です。

DeLonghi MDH

DeLonghi MDH

De’Longhi Appliances S.r.l.無料posted withアプリーチ

 

MDH15WIFI背面
MDH15WIFIのマニュアル

MDH15WIFIは2.4GHzのWi-Fiにしか対応していない

ちょっと注意が必要なのは、MDH15WIFIはWi-Fiの2.4GHzにしか対応していないということです。

最近は、Wi-Fi電波への干渉が少ない5GHzでホームネットワークを構築しているケースが多いでしょうから、ルーターなどの対応状況は、事前に確認しておかなければなりません。

私の使っているバッファローのルーターは、MDH15WIFIを2.4GHzに、iPhoneを5GHzに接続しても相互をホームネットワークとして認識しましたが、ルーターによってはそれぞれの周波数は単独のネットワークとしてしか構築できないタイプもあるので、注意が必要です

MDH15WIFIを加えたホームネットワークのイメージ

MDH15WIFIとAppleTVも含めたネットワークのイメージは、下の図のような感じで、本機がIoT機器としての位置づけがかなり強く意識されていることがよくわかります。

Appleホームでは、「自宅から100メートル離れたら電源を切る」とか、逆に「自宅が500メートル以内に近づいたら電源をオンにする」というような、会社勤めの方にはとくに便利そうな使い方も可能です。

ホームネットワークのイメージ図

いよいよ試運転

常にiPhoneアプリとMDH15WIFIが同期

iPhoneのDeLonghi MDHアプリから電源を入れると、電源ボタンがオレンジ色に変わります。

iPhoneで何か操作するたびに本体とiPhoneの間で同期をおこなうので、エアコンの赤外線リモコンのように、「リモコンで設定温度を変えても本体にうまく送信されていない」などとというようなことはありません。

運転の基本は3種類

アプリのメニューからは「スケジュール運転」「モード運転」「一般設定」が選べます。
アプリイメージ01
iPhoneアプリイメージ02

操作のタイムラグもなく、すぐに本体の電源が入ります。25℃のエコモード、パワーは5段階中の3で運転開始しましたが、5分もしないうちに、周囲がかなり暖かくなります。

エコモードは、電気代を約20%節約できるので、常時オンにしておくほうが良いと思います。

CHECK!DeLonghi「電気代節約のコツ」

MDH15WIFI動作の様子

スケジュール運転

直感的にわかりやすいアプリ

スケジュール運転は、リモコンでは操作がわかりにくいと評判が悪かったようですが、Wi-Fi版では操作方法が直感的にとてもわかりやすく、曜日と時間の該当部分をドラッグして、昼・夜・凍結防止の3つの運転モードから選ぶだけです。

「モード設定」メニューからは、それぞれの設定温度とパワー(5段階)が設定できます。
MDH15WIFIスケジュール設定
MDH15WIFIモード運転

しばらく運転してみた感想

暖かい、というか暑い

かなり離れた場所で運転してみたのですが、30分もすると部屋全体がかなり暖かくなってきます。

湿度が下がらず、エアコンのように空気が悪くなっている感じも、ホコリを巻き上げている感じも一切ないのがとても快適です

昨年の暖房なし生活でも、部屋の温度は15℃くらいまでしか下がらないことを確認していますので、真冬でもMDH15WIFIだけで十分暖かく過ごせそうです。

シーリングファンが活躍しているのかも

私はリビングにシーリングファン(天井につける大きな扇風機のようなファン)一体型の照明をつけているのですが、これがマルチダイナミックヒーターととても相性が良いようです。

一番遅い回転で上から下に空気を撹拌するようにシーリングファンを動作させておくと(体に直接風が当たると体温が下がるので、ファンの回転は下から上への風を送る方向で運転しています)、部屋中の空気がムラなく暖かくなります。

マルチダイナミックヒーターじたいも空気の対流を利用して部屋全体を暖める構造ですが、シーリングファンがこの効果を増幅している感じです

同じ理由から、サーキュレーターを併用するのも効果的だと思います。

シーリングファン

 

音は「無音」ではない

MDH15を購入した方のクチコミを見ると、パキパキと音がする、キーンと音がする、いやいやほぼ無音だ、などといろいろな声がありますが、結論から言うと、いずれも事実です

本体が冷えた状態から運転すると、金属部分が膨張して部品同士が干渉し、「パキッ」という音がするのだと思いますが、これは本体が温まればおさまります。

「キーン」というモスキート音のような音は、運転中ずっとしています。

私の自宅は、近くを幹線道路や鉄道が通るため、もともとあまり静かではありません。このように、周囲がある程度の騒音や音楽などにより無音ではない場合、相対的にMDH15からの音は無音に感じます。

かなり神経質な方は、MDH15の音が気になるかもしれませんが、「呼吸音より静か」というDeLonghiの宣伝文句は、それほど誇張ではないと思います

Siriが意外と便利

MDH15WIFIは、Apple HomeKit対応デバイスとして、Siriでの音声操作にも対応しています。

マニュアルを見ても、Siriにどう指示して良いか書いていないのでしばらく試行錯誤しましたが、MDH15WIFIのことは、「サーモスタット」と言うと聞き取りやすいようなので、「サーモスタットをオンにして」「サーモスタットを25℃にして」などと言えば、かなり確実に動作してくれます

2018年12月追記
SIriは「サーモスタッド」と同様に「ストーブ」という単語もうまく認識するようになりました。
例:「ストーブをオンにして」「ストーブを19℃にして」

iPhoneは、充電中なら「Hey Siri」で起動できますので、手を動かさずにMDH15WIFIの操作ができるのは便利ですね。

Siri動作画面01
Siri動作画面02

2018〜19年シーズンの新機能「マイスリープ」

マルチダイナミックヒーターは暖房器具を超えたヘルスケアデバイスへ

DeLonghi MDHアプリに2018〜19年シーズンから新機能として、Apple Watchを利用した「マイスリープ」が追加されました。

厚生労働省の調査では、20代〜50代の働く世代の3割が十分に睡眠が取れていないという調査結果(平成28年 国民健康・栄養調査)もあり、日本人の睡眠時間はOECD29か国中28番目というデータもあります。

「マイスリープ」は、睡眠から起床までの寝室の温度を自動でコントロールするほか、Apple Watchと連携させることで、心拍数の変化で入眠を検知すると「マイスリープ」がスタートするよう設定ができます。

(DeLonghiプレスリリースより引用)

DeLonghi MDHアプリのメニューに「マイスリープ」が追加されています。
Apple Watchと連携させればマイスリープのスタートを自動に設定できますが、Apple Watchがなくても、起床時刻と温度幅を設定すれば、機能自体は利用することが可能です。
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入眠直後と起床直前は温かく、睡眠が深くなる時間帯は室温を低くして熟睡を妨げないように、マルチダイナミックヒーターが自動制御で運転してくれるということですね。
初期設定では7:00起床、温度幅は16℃〜20℃に設定されていますが、お好みで変更することもできます。
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Apple Watchと連携する場合は、Apple Watchを起動して「開始する」をタップします。
Apple Watchを持っていない場合は、「Apple Watchを持っていない場合」をタップすると、自動マイスリープ起動は使わずに手動でおこなうことになりますし、心拍数を利用した運転制御も利用できませんが、タイムスケジュールにしたがって、マイスリープの基本的な動作をおこなうことになります。ここでは6時起床、設定温度幅は16℃〜19℃で設定してみます。
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新しく設定した内容を選んで、「開始する」をタップすれば、マイスリープ運転が開始します。

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マイスリープを使ってみて

以前は、就寝中は設定温度が低い「夜モード」にしておくことが多く、とくに問題も感じていなかったのですが、マイスリープを使ってみると、起床前に部屋の空気がふわりと温かくなっているので、ベッドから起きやすい感じはします。

すでに実装されていたスケジュール運転機能を利用すれば同じような動作をさせることは可能なのですが、ベッドに入る時間が日によって違うような場合、スケジュール機能だと、いちいち設定を変える必要があるので面倒です。

その点、マイスリープであれば、「眠る前に手動でマイスリープを起動する」ということを習慣にしておけば、睡眠時から起床時までの運転をサポートしてくれるので、操作が簡単という点はメリットだと思います。

Apple Watchとの連携はバッテリー持ちが課題か

Apple Watchとの連携で、マルチダイナミックヒーターが心拍数からユーザーの状態を検知して動作してくれるという構想は先進性もあり素晴らしいのですが、Apple Watchを昼間ある程度使うと、そこまでヘビーユースではなくても夜にはかなりバッテリーが消耗しているのが通常なので、就寝時は充電しているユーザーがほとんどなのではないでしょうか。

Apple Watchはseries4になりバッテリー持ちがかなり改善しているので、この点がクリアされれば、DeLonghiが提案するとおりヘルスケアデバイスとしてのマルチダイナミックヒーターが、より現実的になると思います。

やっぱり気になるのは電気代

暖房の電気代は住宅の断熱効率に大きく左右される

デロンギの「第三のヒーター」MDH15と過ごした冬の電気料金をレポートします。

2018.03.12

マルチダイナミックヒーターを初めて使った方のクチコミを見ると、「電気代が3万円を超えた!」などという声も聞かれますが、マルチダイナミックヒーターやオイルヒーターがどうこうというよりも、暖房そのものが住宅の断熱効率にかなり左右されるものなので、個別の環境を無視して、一概に高い・安いを判断することは難しいと思います。

DeLonghiが公開しているシミュレーションによれば、10畳のリビングで19℃設定の場合、エコ運転で電気代は12.6円/時間(外気温は12月上旬の東京を想定)。

例えば24時間運転しても1日302円、1ヶ月(30日)で9,072円ですから、これが何万円にもなるというのは、おそらく温度設定か、住宅の断熱性に問題があるのではないかと推察されます

スマートメーター情報が確認できる電力会社を選ぶ

また、旧電力会社のように、月に1回の検針(請求)時しか、電気使用量を知る機会がないというのも問題です。

新電力の一部がスマートメーターからの情報をもとに提供している、時間ごとの電気使用量をウェブやアプリで確認できるサービスを利用すれば、暖房を使いすぎていると思ったら設定温度を下げるなどの対策ができますし、何より、やむを得ず電気代が高いとしても、いきなり何万円もの請求がきて驚かされずにすみます。

HTBエナジー画面イメージ

HTBエナジー(Echange H.I.S.)なら、旧電力会社から5%オフという単純明快な料金体系ですし、もちろんウェブで毎時の電気使用量の確認もできますから、マルチダイナミックヒーターやオイルヒーターを導入するなら、この機会に同時に変更を検討することをおすすめします。


▼30分ごとの電気使用量がウェブで確認できます▼
 

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ABOUTこの記事をかいた人

そうたろう

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。