ようやく冬の寒さもやわらぎ、春の訪れを感じられる日が増えてきました。
使用環境
暖房は使用環境によって費用が大きく変化するので、まずは私がMDH15WIFIを使用した環境について記載します。
- 外気温…11月〜2月の月間平均気温が東京より1℃ほど高い(東京の月間平均気温はこちら→気象庁)
- 建物…築4年鉄筋コンクリート造10階建てマンション中層階
- 間取り…1LDKのリビング(約10畳)でMDH15WIFIを使用(部屋のドアは締め切り)
- リビングの窓…バルコニーへの掃き出し窓
前シーズンの冬は暖房なしで過ごしたくらいですから、建物の断熱性能は、そこそこ高いと思います。
使用時間
この冬はほとんど自宅で仕事をしていたので、原則として起床(7:00頃)から就寝(0:00頃)までつけっぱなしでMDH15WIFIを使っていました(就寝時はオフにしていました)。ですから、平日会社勤めなどで日中暖房を使わない方と比べると、2〜2.5倍程度は使用時間が長いと思います。
設定温度と使い方
MDH15WIFIの設定温度は19℃で固定して使用していました。また、暖房の使い始めはエネルギー効率が良く暖まるのも早いエアコン暖房を併用しました(だいたい1時間くらい)。さらに、19℃ではデスクワークをしていると足元が寒いので、デスクヒーターも併用しました。
さて、電気代です
2017年3月からの電力使用量(月ごと)を見ると、冷暖房いずれも使用していない3〜6月、9〜10月は160〜170kWh(平均して165kWhとします)なので、暖房を使用した11月〜2018年2月は、その増加分が暖房分の電力使用量と考えられます。各月の電力使用量から165kWhを差し引いて計算すると、
- 2017年11月…199-165=34(kWh)
- 2017年12月…190-165=125(kWh)
- 2018年1月…319-165=154(kWh)
- 2018年2月…287-165=122(kWh)
次に料金で見ていきます。HTBエナジー(Echange H.I.S.)の場合、165kWhの月の電気料金はだいたい3,900円くらいですから、同じように11〜2月各月の電気料金から3,900円を引いて計算すると、
- 2017年11月…5,260-3,900=1,360(円)
- 2017年12月…7,070-3,900=3,170(円)
- 2018年1月…6,760-3,900=3,590(円)
- 2018年2月…6,740-3,900=2,840(円)
だいたいこんなイメージです。「マルチダイナミックヒーター」とは言っても基本的な構造は電力バカ食いのオイルヒーターに限りなく近く、電気料金がかなり高くなるのを覚悟していたところ、想像以上に安いと感じましたし、実際に「第3のヒーター」を使用してみて、他にもメリットも体感できたので、こちらも以下にまとめておきたいと思います。
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乾燥しない
前述のとおり、使い始めの1時間程度はエアコン暖房を併用していたのですが、この間は部屋の湿度がぐんぐん下がりました。外気の湿度にもよりますが、50〜60%くらいあった湿度が、あっという間に40%前後まで低下するイメージです。しかし、エアコンをオフにしてMDH15WIFだけの運転に切り替えると、それ以上湿度が下がることはなく、何枚かバスタオルなどを洗濯してMDH15WIFIの近くに干しておくと、1時間程度で50%近くまで湿度が上がり、そのまま湿度がキープされます。エアコン暖房のときには必須だった加湿器も、今シーズンは出番がありませんでした。
また、同じ室温でも、エアコン暖房の場合は息苦しい感覚がありましたが、MDH15WIFIの場合にはそれがなく、何時間使用してもストレスを感じませんでした。
静か
やはり静かです。購入直後は、電源オン直後によく、熱による部品の収縮が原因と思われる「パキッ」という音がしていたのですが、徐々にそれもなくなり、現在はほぼ無音と言っても過言ではないと思います。また、エアコンと比べて静かなのは当然のこと、加湿器も使う必要がないので、加湿器の騒音から解放されるという点も見逃せないメリットだと思います。
足元が暖かい
あくまでエアコン暖房と比べて、ということになりますが、床に近い空気の冷たさが緩和されました。
洗濯物の室内干しが捗る
冬は洗濯物をバルコニーで干してもなかなか乾きにくいのですが、屋外で干して半乾きくらいになったところで取り込み、MDH15WIFIの上に干して(本体に直接かぶせるのではなく、室内用物干しが本体の上部に来るよう設置します)室内干しに切り替えれば、完全に乾燥させてくれるうえに、ほどよい加湿になるので、一石二鳥です。ただ、あまり大量に干してしまうと、さすがに湿度が上がりすぎて結露の原因にもなるので、洗濯物をためずにこまめに洗うのが良いと思います。私は、朝の日課として、ほぼ毎日洗濯していました。
一方でデメリットといえば…
- 本体がジャマ…単純に床に置く家電が一つ増えるので、部屋のスペースがある程度犠牲になります。
- けっこう高い…オイルヒーターなら1万円台からあるのに、7万円超えのプライスは、やっぱりハードルが高め。
- 静かすぎてオフにし忘れそう…私はあまり外出しないので心配ありませんが、消し忘れると精神的ダメージ大きめかと。→そのためにも、AppleTVがセットになったMDH15WIFI-SETを購入して、外出先からも電源オンオフや設定温度を調整できるようにあらかじめ対策しておくのも一考の余地があるかもしれません。
シーズンオフが買い時?
暖房器具に限らず、最も需要が見込まれる時期は商品の価格が高くなります。これから春に向けて、暖房器具はシーズンオフですから、強気の価格設定だったMDH15WIFIやMDH15(リモコン版、暖房性能は同じ)もさすがに価格が下落してきています(参考:価格ドットコム価格推移グラフ)。とはいえ、夏になってしまうと在庫が少なくなって需給バランスが崩れて逆に高くなったり、あるいは入手自体が困難になる場合もあるので、冬から春にさしかかる今頃の季節は、暖房器具を購入するには比較的良い時期と言えると思います。エアコン暖房に満足できない方は、来るべき来冬のために「第3のヒーター」を検討されてみてはいかがでしょうか。
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