LINEやTwitterのDMでのやりとりが当然となった今、eメールそのものの存在価値が低下しつつありますが、ネット上のサービスを利用する場合には、いまだにメールアドレス登録を求められるケースがほとんどです。かといって正直にメインのアドレスで登録してしまうと、営業メールや広告メールで悩まされることも少なくありません。そこで、無料メールの出番になります。
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メインアドレス
メインのメールアドレスを持っていない方も増えていると思いますが、Gmail等のフリーメールでOKなので、「自分でメインと決めたメールアドレス」を作成することをオススメします。以前は、IPS(プロバイダ)が提供するメールアドレスをメインで使っている方が多かったのですが、プロバイダを変更するときに面倒なので、この方法はやめておきましょう。
メインアドレスとなるサービスの候補
現在、メインアドレスとして使うサービスの候補としては、
いずれも、オンラインストレージサービスやオフィススイート(ワープロ、表計算、プレゼンテーション等)、スケジュール機能をパッケージで提供する点では似通ったサービスなので、好みで決めて良いと思いますが、iCloudはAppleのデバイス以外では非常に使いづらいので、避けたほうが良いでしょう。とくに好みもない、という方はGmailを選びましょう。
ヤフオク等の登録で既にID作成済の方は
ヤフージャパンもほぼ同じ目的で利用できますが、オフィススイートがない点が、やや不利かもしれません。「アカBAN」に注意
いずれも共通したメリットとして、
- 他のアドレスにメール転送が可能
- POP3に対応したメールアドレスの送受信が可能
- POP3やIMAPに対応したメーラーで送受信が可能
- Webメールへのログインを強要されない
- 登録時の項目が多め(めんどう)
- 携帯電話の通話認証やSMS認証を求められる場合がある
- アカウント削除や停止がある
これらのアドレスは登録時の項目が多めなので、あまりいくつも取得するという目的には合いませんし、同じIPや端末から多数のアドレスを取得する行為が不正の疑いをかけられ、アカウント停止や削除の確率を高くしてしまいますので、各サービス1つか2つにしておくのが無難だと思います。
業者への問い合わせやおためし登録には、エキサイトメールが便利!
嵐のような電話攻撃を受けない引越し見積もりサイト【引越しラクっとNAVI】など、最近は良心的なサービスも登場していますが、いまだ、安易に引越し、保険、自動車買い取り等の料金比較や問い合わせにメインアドレスを教えてしまうと、ほぼ例外なく膨大な量の営業メールに悩まされることになります。こういった業者の登録に便利なのが、エキサイトメールです。
私自身、他の方からエキサイトメールを受け取った経験がないので、あまりメジャーではないサービスなのでしょうね。しかし、実際に利用している経験から、かなり便利なメールサービスであるとオススメができます。
おためし期間だけのために登録するウェブサービスも、おためし期間終了後もメールで延々と再登録を促してくるものが少なくないので、私はエキサイトメールを使うようにしています。
登録に必要な項目はたったの8項目なので、慣れればものの1分でメールアドレスが取得できます。登録には名前すら必要ありません。さらに、私の経験則から言えば、「希望するID」以外の項目は、(セキュリティを度外視すれば)使い回しで大丈夫なようです。
ただし、120日間ログインがない場合には、メールボックスが削除されてメールが見れなくなるので、メールアドレスをIDとして長期的に利用するようなウェブサービスには向いていません。
さらにデメリットを言えば、エキサイトメールは転送ができないのが不便なところです。転送はできませんが、新着メールの通知は指定したアドレスに送ってくれるので、通知を受けたらエキサイトのウェブメールを開いて内容を確認する、という作業フローになります。やや面倒ではありますが、サービス提供側からすれば、ウェブメールにログインして広告を見てもらわなければサービスが継続できませんし、Gmail等がなぜウェブメールへのログインを強要しないかといえば、ユーザーから多くの情報を提供させることによって、他の自社サービスで利益を得るというビジネスモデルだからです。情報提供と簡便性はトレードオフ、ということですね。
さらに取得が簡単なメールアドレスもあります
あまり多くはないでしょうが、例えば、ニコニコ生放送やTwitCasting(ツイキャス)等で知り合った配信者やリスナーと、お互いに匿名のまま、一瞬だけ情報をやりとりしたい、というシーンに利用できるのがクイックメールです。
もはや、必要な個人情報はゼロです。メール発行ボタンを押すだけです。
15分経つとメールアドレスじたいが削除されてしまいますが、必要な場合は、15分延長もできます。
まとめ
今後は、おそらくメールアドレスじたいが、かつての固定電話番号のように利用者が少なくなり、入力を求められることもなくなっていくものと思われます。フリーメールサービスはもっと多くの事業者が提供していたのですが、やはり収益確保が難しいのでしょうか、次々とサービスを終了してきた経緯もあります。
一方で、個人情報の流出が日常茶飯事となる中、自分の情報は自分で守ることがもはや常識といえます。ウェブサービスの事業者はいまだにメールアドレスや電話番号と個人情報を紐付けて管理する方法がほとんどなので、できるだけこの紐付けをさせない、ということで自己防衛するのが、ユーザーにできる最大の防衛策、と言えるのではないでしょうか。
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