日米首脳会談を前に様子見の米ドル円
米ドル円レート
8日6時からの米ドル円15分足です。米ドル円は相変わらず112円近辺をウロウロしつづけており、9日朝はまた112円台を回復しています。112円ダブルオー(00)の抵抗がガバガバでもう機能していませんね。日米首脳会談直前という最悪のタイミングでアメリカの対日貿易赤字が2位に浮上したのも嫌気されているようですが、現時点ではそこまで強い円高エネルギーはなさそうです。しかし、昨日も書いたとおり、これが円高へのモメンタムを溜め込んでいるのだとすれば、会談後はかなり急速に円高が進む可能性も否定できないと思います。
ループイフダン稼働状況
ループイフダンはやはり低調で、米ドル円S15が10回利食いしたにとどまりました。今週は過去最も低い成績になる可能性も出てきましたが、今日と明日の巻き返しに期待したいところです。
ニュージーランドドルが急落
8日のウィーラー中銀総裁発言(「経済は良好」「我々は中立的なバイアスを採用」)を受けて急落し、現在(9日午前)も下落が続いています。
8日6時からのNZドル円15分足です。レートは82円から81円に100pips前後の下げ幅です。今年に入ってからのオセアニア・資源国通貨好調が一旦調整の局面に入ったという見方もできますが、NZドルスワップ派の方は、気が気でない展開かと思います。
同じ期間のユーロNZドル15分足です。NZドルは、対米ドルと対ユーロでも大幅に下げており、現時点で1ユーロ=1.4790NZドル、8日の最安値から+230pips程度まで上昇幅(NZドル安)が広がっています。一時ほどでないとはいえ、まだまだ魅力のあるNZドルスワップポイントですが、スワップ取り戦略は、やはりそれなりのリスクを孕んでいることを再認識させられます。そういった為替変動リスクを避けつつ、スワップポイントの恩恵だけを受ける方法として、以前ご紹介したユーロNZドル異業者両建て戦略については現在も有効な手段だと思います。両建ては、FX取引会社が急にスワップポイントを変更するなどの変化に対して、理論上はいつ手じまいしても損失が出ないというメリットがあります。含み損を抱えているとそうはいきませんから、資金の流動性を過度に下げたくないというニーズにも応えられる手法かと思います。
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