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そろそろ天井?トランプ相場
投資で「値ごろ感」は持つなと言いますが
トランプ大統領就任を目前に、昨年末くらいから、為替がどちらにふれても対応できるよう、そろそろドル円が下がったときの対策もしておこうと考えていました。ループイフダンで動かしている仕掛けは全てドルストレートまたはドルクロスのロングなので、ドル円がここまで上がってきたような勢いで下がることを想像すると、立ててしまったポジションは仕方ないとしても、ループイフダンの稼働自体はストップするしかないと思われます。
やはり物足りないループイフダンの通貨ペア
そのまま今の仕掛け(米ドル円、豪ドル円)でショートを入れるという方法もありますが、豪ドル円ショートはもともとマイナススワップが大きく、また、米ドル円ショートは、今後の利上げによるマイナススワップの拡大が気になるところです。その意味では、ループイフダンでユーロ円ショートやポンド円ショートを動かすという方法は一考の余地がありますが、トランプ相場がそうであったように、ドルが下がる局面でも、しばらくはドルストレートの値動きのほうがループイフダンとの相性が良いと予想しますので、そうなるとループイフダンでは選択肢がないということになります。
豪ドル米ドルを選んだワケ
スワップポイントと流動性
米ドル売りポジションでスワップがプラスになるペアの中では、豪ドル米ドルが最もメジャーです。グローバル市場での取引高はユーロドル、ドル円、ポンドドルに次ぐ第4位(5%)と、他の高金利通貨に比べれば流動性の面で圧倒的な安心感があります。
豪ドルの割安感
さらに、資源国であるオーストラリア通貨は鉄鉱石価格との関係性が大きく、その観点では現在の豪ドル米ドルレートは割安だと言われています。米ドルが下がる局面では、こういった要素でさらにロングが活きそう、というのが狙いどころです。豪ドル米ドルで、30万円程度を資金に、50pips利食いくらいの仕掛けを考えます。
今年に入っての豪ドル米ドルレート推移
今年に入ってからの豪ドル米ドル4時間足です。やはりドルストレートは、比較的素直な値動きをしますね。短期的にはきれいなレンジを形成しながら、思惑どおり緩やかな上昇トレンドを描いています。
トラリピにも豪ドル米ドルはありますが
マネースクウェア・ジャパンのトラリピには、豪ドル米ドルも用意されているので、これを稼働させるというのもアリだと思います。しかし、やはりトラリピは手数料が高すぎです。対円ペアだとスプレッドに1,000通貨ごと新規・決済の往復で合計100円の手数料がかかりますが、これが対ドルペアでは手数料が1米ドル(約115円)になります。
これはトラリピの「らくトラ運用試算表」で見ることができる「指値一覧」のスクショ画像ですが、1本の仕掛けで5米ドル(50pips)の利益を得る設定で、60pips分の利食いが必要になります。単に収益が下がるという以上の問題として、利食い自体が発生しにくくなるということです。
トラリピ・ループイフダンのメリットって?
手動トラリピはスマホで管理可能
これはトラリピ・ループイフダンのいずれにも言えることなのですが、結局のところ自動でイフダン注文を入れていくだけなので、そこまで複雑なシストレではありません。ですから、15pipsなど値幅が狭く、1日に10回以上も利食いするような仕掛けならともかく、40〜100pipsあたりの、1日1回利食いするかどうかという仕掛けの場合、私のように日中でもある程度時間が自由になる人間にとって、そこまで大きなメリットがあるという感じもしません。はじめに全てのイフダン注文を入れてしまえば、会社勤めの方などでも、トイレに行く時にスマートフォンでメンテナンスできるくらいの簡単な作業です。利食いの通知メールが来たら、同じ値幅のイフダンを発注するだけですから。
ミスが多い自覚がある方は自動売買で
同じように考える方も多いようで、「手動トラリピ」で検索すると、けっこうたくさんのブログがヒットします。手動トラリピのメリットは言うまでもなく手数料がスプレッドだけに抑えられるという点ですし、デメリットは結局のところ、手間(めんどう)、発注ミス、発注忘れというあたりが言われているところです。また、日頃から計算や書類作成などでミスが多いという自覚がある方は、手動トラリピで思わぬ大きな損失を被るリスクもあるので、コストを払ってでも自動売買を選ぶほうが、後悔がないかもしれません。
手動トラリピ管理表
基本的にトラリピから転記するだけ
管理のために、Googleスプレッドシートで上のような表を作成しました(画像クリックで拡大)。「らくトラ運用試算表」のスクショも、実際に表の下に貼り付けています。
稼働中のポジションは文字色を青くし、「新規」「決済」の列に、それぞれ発生日付を記入します。1月に入って既に3回利食いしており、悪くないスタートです。右下は、資金や利食い額を入力していくと、必要証拠金やロスカット値がシミュレーションできる「トラリピ運用試算表」の結果表示スクショです。ほとんどトラリピの表をそのまま転記するだけですが、「売指値」の列だけは、トラリピ手数料である10pips分少なく入力します。あとはこれを、任意のFX取引会社でイフダン注文していくだけです。
FX取引会社の選択基準
今使っているFX取引会社から証拠金を動かすのが面倒だったり、複数口座への分散が資金効率上良くないのであれば、そのまま使うのが良いと思いますし、あるいは少しでもスプレッドの狭いFX取引会社を選ぶという方法もありますが、私は前者で、それほどスプレッドが狭くないのを承知でSBI FXトレードを使うことにしました。SBI FXトレードは、スイスフランショック時に他社がレート配信を止めてロスカットが機能せず、ユーザーに莫大な損害を与えた中、レート配信を続けたという信頼の実績がありますから、ループイフダン以外のトレードは、今後も原則としてこちらを使っていこうと思っています。
そこまで頻繁に売買するわけではないので、1.5pips以下なら誤差の範囲という感じはしますが、参考までに主要FX取引会社のスプレッドを見ておきます。
pips | |
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1 | JFX、ヒロセ通商 |
1.1 | YJFX!、DMM.com、GMOクリック証券 |
1.2 | 岡三オンライン証券 |
1.39 | SBIFXトレード![]() |
1.4 | マネーパートナーズ |
1.8 | セントラル短資FX |
1.9 | 楽天証券、FXトレーディングシステムズ |
2 | 外為オンライン |
2.6 | ライブスター証券 |
3 | じぶん銀行、トレイダーズ証券、FXプライムbyGMO |
使わなくてもトラリピの口座は作っておきましょう
マネースクウェア・ジャパンの口座を開設しなければ、「トラリピ運用試算表」が利用できませんので、本家トラリピでも手動トラリピでも「やってみようかな」と思う方は、口座開設・維持ともに無料ですから、とりあえず口座開設の申込みをしておくの推奨です。
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