2週連続の利食いなし
今年1月からの豪ドル円日足チャートです。私のループイフダンは現在、豪ドル円B80×5lotを、少し開始ポイントをずらして2本、つまり合計で10lot稼動させています。画像では、緑の右向き三角が買い、ピンクの左向き三角が決済を意味しています。ご覧のとおり、この2週間は決済(利食い)がありません。今週に関しては買い(新規)すらなく、まったくの無風といったところです。
今週の為替相場は、朝鮮半島情勢の緊張緩和を背景とした地政学リスクの低下を受けて米ドル円こそ急伸したものの、米ドルが全通貨に対して強く豪ドル米ドルは下落したため、結果として豪ドル円は横ばいの推移となりました。
豪ドル米ドルは年初来安値圏に
米ドル円と豪ドル米ドルのそれぞれ日足チャートです。米ドル円は雲を上抜けて110円を目指していますが、豪ドル米ドルは週の引けで0.7580と年初来安値を更新しています。特に豪ドルにネガティブな材料が出ているわけではないのですが、全体にこれまで売られてきた米ドルが買い戻されているということなのでしょうね。米10年債も一時3%を突破しましたし、あらためて「高金利通貨」としての米ドルが意識されてきたのではないかと思います。
豪ドル米ドルはどこまで下落するのか
豪ドル米ドルはどこまで下落するのでしょうか。週足、月足チャートを見てみます。
週足を見るとまだ下がりそうですが、月足を見ると、下落が3〜4ヶ月続いて2ヶ月上昇する、という周期を繰り返して、全体としてはいまだ緩やかな上昇トレンドの中にあると見ることができます。同様に考えれば、少なくともチャート上では、5月中に一旦底打ちし、今年1月に届かなかった0.82を目指すという動きになる可能性が高いと思われます。
現在のチャートは安全保障、貿易戦争、米国株相場などファンダメンタルズ要因はかなり将来分まで織り込んでいますから、とくに大きなブレが出ない限りは、チャートに素直な相場が形成されていくと思われますし、そう期待したいところです。ダークホースとして日本の政局がありますが、マーケットは、かりに麻生財務大臣が辞任となっても安倍政権とアベノミクスの継続には問題がないと見ているようです。ですから、万が一安倍政権が倒れ、緊縮財政派と思われる石破氏が首相になるなどの番狂わせがあれば、さすがに「金融緩和継続危うし」ということで、円が買い戻されて独歩高になる可能性は否定できません。
来週発表予定の経済指標
- 5月1日 RBA(豪中銀)政策金利発表・・・1.50%に据置き
- 5月3日 FOMC政策金利発表・・・1.75%に据置き
- 5月4日 米4月非農業部門雇用者数・・・18.5万人
米ドル、豪ドル関連では金利発表と、金曜日には米雇用統計があります。最近は雇用統計もすっかり大型イベント感がなくなってしまいましたし、FOMCも利上げ見込みなしで、議長講演がない回なのでマーケットへの影響も限定的と思われます。とくに米ドル円が110円をクリアしていくには、次の材料待ちといったところではないでしょうか。
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