JCBスマホ決済20%キャッシュバックキャンペーンをデビット・プリカ発行でもっとオトクに。

QRコード決済以外では珍しい大型キャッシュバック

Apple Pay/Google Pay(QUICPay)に設定して利用するだけ

JCBでは「JCBでスマホ決済!全員に20%キャッシュバックキャンペーン!」を実施中です。

キャンペーン詳細(JCB)

エントリーが必要なので、MyJCBから、またはカード番号を入力して手続きを済ませてください。

このキャンペーンは、JCB発行のクレジットカード・デビットカード・プリペイドカードをApple PayまたはGoogle Payに設定して、QUICPay(またはQUICPay+)として利用することで、来年3月または4月に利用金額の20%(上限1万円まで)のキャッシュバックが受けられるという、何とも太っ腹な内容です。

今年に入って勃発したQRコード決済の「◯◯Pay」の過剰とも思えるキャッシュバック競争が一段落したタイミングでのキャンペーンということもあって、注目度はかなり高いようです。

長いキャンペーン期間を利用した対応

キャンペーン期間は8月16日(金)〜12月15日(日)とかなり長く設定されており、対象となるJCBブランドカードを持っていない方でも、今から作れば十分にキャンペーンに参加する余裕があるでしょう。

また、このキャンペーンでは、対象となるJCBブランドカードを複数枚持っていれば、それぞれのカードがキャンペーンの対象となることが説明文に明記されているため(家族カードもそれぞれキャンペーン対象)、所有する枚数が多ければ多いほど、合計で多くのキャッシュバックを受けることができることも大きな特徴です。

例えば、JCB発行のクレジットカードを2枚、デビットカードを2枚、プリペイドカードを1枚持っていれば、それぞれ5万円(合計25万円)の利用で各上限1万円、合計5万円のキャッシュバックを受けられることになります

ということは、手持ちのJCBブランドのカードを増やしたくなりますよね。

キャンペーン対象のJCBカードとは

全てのJCBブランドカードが対象ではない

ところが、今回のキャンペーンの対象となるJCBカードは、「JCBマークがついていれば全て対象」というわけではなく、発行会社が明確に指定されています。

JCBでスマホ決済!全員に20%キャッシュバックキャンペーン!参加カード発行会社一覧

クレジットカードを複数枚作るのもひとつの方法ですが、短期間に何枚もクレジットカードを作ることは、審査の性質上難しい場合もありますし、仮に発行を受けられたとしても、クレヒス(クレジット・ヒストリー、個人の与信情報)を悪化させてしまう可能性があるので、12月15日までの間に作れてもせいぜい1〜2枚といったところが現実的でしょう。

キャンペーン対象のJCBデビットカード

そこで注目されるのが、クレヒスに影響しないデビットカード・プリペイドカードです。

クレジットカードと同様、デビットカード・プリペイドカードも、JCBマークがついていれば全て今回の20%キャッシュバックキャンペーン対象というわけではなく、対象となる発行会社がキャンペーンサイトで明確に限定されています

また、こちらの「JCBデビット」のサイトでは、モバイル決済対応別(Apple Pay/Google Pay)にデビットカードが紹介されていますので、新たに発行を考えている方には、こちらの情報が使いやすいと思います。

すでに持っている方が多いであろうセブン銀行・イオン銀行・楽天銀行が発行するJCBデビットカードは、そもそもApple PayにもGoogle Payにも設定できないため、今回の20%キャッシュバックキャンペーンの対象にならないのは残念なところです。

その他の対応状況をざっくり言えば、Apple Payはみずほ銀行のみ、Google Payは三菱UFJ銀行、みずほ銀行を含む29行が発行しているデビットカードがスマートフォンによるQUICPayに対応しているという状況です。

ただし、このうち、もみじ銀行・北九州銀行・じぶん銀行・西日本シティ銀行の4行は、Google Payに設定することは可能でも、今回の20%キャッシュバックキャンペーンの対象になっていないため、キャンペーン対象のJCBデビットカードは25行ということになります

キャンペーン対象のJCBデビットカードを作るハードル

キャンペーン対象のJCBデビットカード発行元は(ほぼ)全て「銀行」

では、Google Payを利用可能な方は、Google Payに設定可能で、かつ20%キャッシュバックキャンペーン対象となる25行でデビットカードを作りまくれば良いのかというと、実は、そこにはちょっとしたハードルがあることに注意が必要です。

それは「銀行口座の開設が必要なこと」と「年会費」です。

20%キャッシュバックキャンペーンの対象となるJCBデビットカードには、全て年会費が設定されているのです

いずれも初年度は年会費無料ですが、2年目以降の年会費を無料にするための条件は、各発行元によって差があります。

デビットカード発行の審査はなくても口座開設には事実上の審査あり

キャンペーン対象のJCBデビットカードは、「九州カード」を除き、全て銀行が発行元であるため、各銀行に口座を持っていなければJCBデビットカードの発行が受けられず、新たに開設することが必要です

発行元銀行の多くは、Webや専用のスマホアプリでの口座開設に対応していますが、申込みを銀行の支店がある地域に現住所または勤務先住所がある方に限定している銀行と、とくにそういった制限を設けていない銀行があるため、実際には、住所という要件だけで25行のうち8行には口座開設を申し込めません

口座開設専用のスマホアプリをリリースして積極的に県外の顧客を増やそうとしている地方銀行もありますが、中には口座開設を本支店の窓口に限定するなど、あからさまに新規顧客を歓迎しない姿勢をとっている地方銀行もありますので、後者の場合には、遠方かつ合理的な理由がない新規申込みは、何かの理由をつけて断られる可能性が低くないと言えます。

このような条件を考慮すると、現実的に口座開設できるのは、全国をカバーしている都銀(三菱UFJ銀行・みずほ銀行)に加えて、下の一覧表の赤文字以外で記載した地銀のみということになりそうです

「初年度で解約」は現実的か

さて、口座開設のハードルを超えて、何とかJCBデビットカードの発行を受けられたとして、次に年会費という問題があります。

先述のとおり、いずれも初年度年会費は無料になっているので、20%キャッシュバックキャンペーンが終了し、無事キャッシュバックを受け取ったら、すぐにJCBデビットカードを解約すれば良いのですが、解約を忘れてしまうと自動的に500〜1,250円の年会費がかかってしまいますし、解約を覚えていても、解約の手続が電話だけ、あるいは銀行の窓口だけ、などとなっていると、会社務めの方は解約が著しく難しくなるケースも想定されるため、この点は事前の十分な確認が必要です

1万円のキャッシュバックをもらうために1,000円以上の年会費を払うのは、あまり賢い行動とは思えませんから、今回の20%キャッシュバックキャンペーンに参加するためだけにJCBデビットカードを作る場合には、年会費を支払うリスクも考慮して、慎重に検討してください。

JCBデビット各発行元銀行別の条件

ここで、各銀行が発行するJCBデビットカードの年会費、2年目以降の会費免除条件、窓口以外での口座開設の可否を一覧表で見てみましょう。

尚、「スマホアプリ」「アプリ/Web」で赤字記載のものは、銀行本支店所在地に現住所または勤務先がない方の申込みができません。

発行元窓口以外の開設年会費(税抜)2年目以降会費免除条件
阿波銀行スマホアプリ1,000円年間12万円以上利用/携帯/23歳以下/他
八十二銀行スマホアプリ1,250円年間12万円以上利用/携帯/他
紀陽銀行郵送対応1,000円年間10万円以上利用/携帯/22歳以下
千葉銀行アプリ/Web1,250円年間12万円以上利用/携帯/20歳未満
沖縄銀行スマホアプリ500円年間5万円以上利用/携帯/22歳以下
北陸銀行スマホアプリ500円年1回以上利用/23歳以下
福岡銀行スマホアプリ1,250円年間10万円以上利用/携帯/23歳以下/他
三菱UFJ銀行アプリ/Web1,000円年間10万円以上利用
鹿児島銀行スマホ/郵送1,250円年間10万円以上利用/携帯/22歳以下
中国銀行郵送対応1,250円年間10万円以上利用/携帯/22歳以下
京都銀行スマホアプリ1,250円年間12万円以上利用/携帯/22歳以下
十六銀行スマホアプリ1,000円年間12万円以上利用/携帯/22歳以下
みずほ銀行スマホアプリ/郵送1,000円年1回以上利用/23歳以下
北洋銀行スマホアプリ/郵送500円年間10万円以上利用/携帯/23歳以下
広島銀行アプリ/郵送1,250円年間10万円以上利用/携帯/22歳以下
七十七銀行スマホアプリ1,250円年間10万円以上利用/携帯/23歳以下
愛媛銀行アプリ/郵送1,250円年間10万円以上利用/携帯/22歳以下
池田泉州銀行スマホアプリ1,000円年間10万円以上利用/携帯/23歳以下
山口銀行スマホアプリ1,250円年間10万円以上利用/携帯/22歳以下
熊本銀行スマホアプリ1,250円年間10万円以上利用/携帯/23歳以下/他
大垣共立銀行スマホアプリ1,000円年間10万円以上利用/22歳以下
秋田銀行アプリ/郵送1,000円年間10万円以上利用/携帯/22歳以下
親和銀行スマホアプリ1,250円年間10万円以上利用/携帯/23歳以下
東邦銀行郵送対応1,250円年間10万円以上利用/携帯/22歳以下
名古屋銀行未対応1,000円年間10万円以上利用/携帯/22歳以下

※「携帯」はドコモ・au・ソフトバンクの料金のJCBデビット決済(一部銀行はUQ/ワイモバイルも対象)、「◯◯歳以下(未満)」は各カードが定める基準日時点で所定の年齢以下(未満)、「他」はその他の年会費無料条件あり

このように見ると、ほとんどの銀行で年会費は1,000円あるいは1,250円(各税別)に設定されていますが、沖縄銀行・北陸銀行・北洋銀行だけは500円(税別)となっているので、解約を忘れそう、または忙しくて解約するのが難しそうな方は、ひとつの考え方として、年会費の安さで選ぶ方法があります

年会費無料化の条件がゆるい北陸・みずほ

一方で、2年目以降の年会費無料条件クリアが簡単な銀行は、デビットカードの年1回以上利用で無料となる北陸銀行、みずほ銀行です。

特に北陸銀行は、年会費が500円と安いうえにデビットカードの年1回以利用で無料となるため、今回の20%キャッシュバックキャンペーンに参加するためのJCBデビットカードをゲットするには最適の銀行と言えそうです

ところがこの北陸銀行、アプリでの口座開設に対応してはいるものの、利用対象を支店がある北海道・石川県・富山県・福井県の運転免許証または健康保険証保有者に限定しているため、現住所あるいは勤務先が対象道県外の都府県である場合は、事実上口座開設ができないのが残念なところです

年会費無料化の条件としては、みずほ銀行も、金額を問わず年1回以上のデビットカード利用で翌年の年会費が無料となるため、例えばアマゾンギフト券の最低購入可能額である15円分をみずほデビットで決済すればクリアできることになり、実質的にはほぼ永年無料と言っても良いのではないかと思います

したがって、20%キャッシュバックキャンペーン終了後の解約を前提とせず、かつ、2年目以降の年会費無料化のハードルが低いJCBデビットカードを選びたい、ということであれば、事実上、みずほ銀行の一択、ということになりそうです

JCBプリペイドカード

キャンペーン対象は一択

JCBプリペイドカードも今回の20%キャッシュバックキャンペーンの対象になっているので、Google Payに設定することでキャッシュバックが受けられます。

ただし、こちらは発行元がJCBに限定されており、実際には「ANA JCBプリペイドカード」だけになります

ANA JCBプリペイドカード(JCB)

ANA JCBプリペイドカードには審査がなく、日本国内在住で15歳以上(中学生を除く)であれば誰でも発行が受けられるので、20%キャッシュバックキャンペーンへの参加を考えている方は、必ず持っておきたいカードと言えます。

こちらのANA JCBプリペイドカードには、デビットカードのような年会費は設定されていませんが、代わりに500円(税別)の「利用開始手数料」なるものが設定されています(ただし、2020年3月31日まで無料)。

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ABOUTこの記事をかいた人

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。