Amazonプライムビデオにはない、でも観たい
Amazonプライムビデオでかなり多くの映画やドラマなどを観ることができるので、それなりに満足しており、最近は他の配信サービスをあまりチェックしなくなっていました。
そんな折にピザのデリバリーを頼んだら「hulu」の1か月無料おためしチケットがついていたので、久しぶりにチェックしてみると、Amazonプライムビデオでは観られない、私の大好きな映画の数々があったのでリストにしておきたいと思います。
はじめにお詫びしておくと、全体に公開年が古めなうえに、作品の一貫性がありません。
それでは、なぜかランキング形式で12位からまいります。
12位「K-19」(2002年)

東西冷戦下の1961年、ソビエト連邦の原子力潜水艦がメルトダウン事故の危機に遭いながら、乗組員たちが第三次世界大戦の引き金にもなりかねない放射能汚染事故を防ぐべく、命がけで困難に立ち向かう。
ハリソンフォード・リアムニーソンの2大スター共演が注目された作品でしたが、事実に基づいたストーリー構成と、助演俳優たちの迫真の演技が目を引く力作です。
どう見てもロシア人に見えない俳優がロシア人を演じていたり、「ハリウッド映画あるある」で、舞台がどこの国でも英語での会話なので、やや興ざめするところもありますが、冷戦を知らない若い世代の方にもぜひ観ていただき、当時の世界情勢の緊張感を感じていただきたいと思います。
11位「デッドマン・ウォーキング」(1996年)

殺人容疑を否定しながらも死刑判決を受け、死刑執行を待つばかりである「デッドマン」の”魂の救済”を試みる、一人の女性の挑戦をつづったストーリー。
名作が多いショーン・ペン作品の中でも、私が最も好きなのがこの「デッドマン・ウォーキング」です。
「ショーシャンクの空に」主演のティム・ロビンスが監督を務めた数少ない映画の中の一本ですが、この作品のクオリティは群を抜いている印象です。
観終わった後に、苦い薬を水なしで服まされたような、何とも言えない後味の悪さが残ると思いますが、私にとっては、何年経っても、たまにラストシーンを思い出してしまう印象深い作品のひとつです。
10位「フルメタル・ジャケット」(1987年)

鬼才、スタンリー・キューブリック監督によるベトナム映画です。
米国海兵隊の新兵が戦争の圧倒的なリアリティと向き合って、徐々にかつての人間としての自分を失っていきます。
1986年「プラトーン」の大ヒットでベトナム戦争作品が数多く製作されたため、この作品もやや軽く見られてしまった感がありますが、キューブリックならではの、精神の深いところをえぐるような描写は、流行りに乗っただけの作品たちとは一線を画しています。
9位「プラトーン」(1986年)

オリバー・ストーン監督の大出世作にして、その後のベトナム戦争作品の火付け役となった、映画史に残る非常に重要な作品。
制作費が約600万米ドルと低かったこともあり、今あらためて観れば、映像や演出を含めて戦争映画としては凡庸な内容にも思えますが、1986年という、米国社会がまだベトナム戦争の記憶に苦しんでいる時代に製作されたことが、この作品の価値を増幅させたのだと思います。
結局のところ、この後もプラトーンを凌ぐようなベトナム戦争映画は存在しないのではないでしょうか。
8位「127時間」(2010年)

「痛い映像」が苦手な方は絶対に観てはいけない、ある意味で「ソウ」などよりホラー要素がない分、観る者に生々しい痛みを想像させる内容です。
ロッククライミング中、落石に右腕を挟まれて身動きができなくなり、はじめのうちは救助を待ちますが、場所が谷底だったこともあり発見されず、状況は徐々に絶望的になっていきます。
そこで彼が下した決断は・・・と言えばだいたい想像がついてしまいますが、自分が同じ目に遭ったらどうするか?と考えずにはいられません。
7位「サイドウェイ」(2004年)

一転して、とても気軽に観られる作品です。
結婚を前に、男性が独身最後の旅をする「バチェラー・トリップ」をつづった内容で、男という生き物のダメな部分を全開で世に知らしめてくれる、本当にくだらなくて愉快なストーリーです。
本作品で、もう一本の柱となっている「ワイン」には、私はあまり興味がなく共感しづらい演出も多いのですが、ワイン好きな方ならもっと楽しめると思います。
6位「ドライビング・ミス・デイジー」(1989年)

多くの映画ファンが、惜しみなく最高の評価を与える不朽の名作です。
米国でアフリカ系アメリカ人の公民権運動が活発になる1950年代以前、法律では差別政策が撤廃されたものの、一般社会ではまだ根強い差別が公然とおこなわれていました。
ユダヤ系アメリカ人である「ミス・デイジー」は、はじめは彼女の運転手を務めることになったアフリカ系アメリカ人の「ホーク」を毛嫌いしていましたが、米国社会ではお互いにマイノリティ同士ということもあり、徐々に心を通わせていきます。
何度観ても、何がどうということはない内容なのですが、それでも、何度も観てしまう不思議な魔力がこの作品にはあります。
5位「アメリカン・ヒストリーX」(1998年)

「ネオナチ」のメンバーであるデレクが、白人至上主義に傾倒し、徐々に暴走していくまでの彼の内心の描写が絶妙です。
それに比べて、服役後の変貌については描写がやや雑な印象ですが、衝撃のラストに向けて、ストーリー展開のテンポを重視したかったのだろうという勝手な理解をしています。
天才的な演技で映画界に衝撃を与えたデビュー作「真実の行方」以降、エドワード・ノートンが主演する作品には当たり外れがありますが、「アメリカン・ヒストリーX」「ファイト・クラブ」「レッド・ドラゴン」は、ぜひ観ていただきたい作品です。
4位「羊たちの沈黙」(1991年)

言わずと知れた、ハンニバル・シリーズの原点にして頂点と言われる、サイコ・スリラーの金字塔的な作品です。
アンソニー・ホプキンスは、これ以降どんな役を演じても、レクター博士の印象が強烈すぎるのか、あまり評価されませんね。
「ハンニバル」「レッド・ドラゴン」「ハンニバル・ライジング」と続くシリーズは、常に「羊たちの沈黙」と比較されて酷評されることが多いようですが、私はどの作品も、それぞれの見どころがあってけっこう好きです。
とくに「ハンニバル・ライジング」の、いくら辛い目に遭ってもこんな人格になるかね?というあたりをツッコミながら観るのは、けっこうオツなものです。
3位「ミザリー」(1990年)

怖いのはオバケでも妖怪でもなく人間であることを再認識させてくれる、明らかに狂った内容の作品です。
有名小説家ポール・シェルダンは雪道で事故に遭い、偶然(?)にも彼の小説の大ファンであるアニーに命を救われます。
アニーは、ケガ療養のためと称してポールを自宅に軟禁状態にし、徐々に狂気をむき出しにしていくというストーリー。
アニー役のキャシー・ベイツは、本作品のヒットにもかかわらず、あまりキャラクターが「アニー」に縛られることなく、その後もいろいろな役を演じる人気女優になりましたね。
2位「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(1994年)

トム・クルーズとブラッド・ピットの2大スターがヴァンパイアとなり、100年以上にわたって愛憎劇を繰り広げるというトンデモ設定ながら、興ざめさせることなくその世界観に惹き込んでいくストーリー展開です。
それにしても、「スパイダーマン」を観ていても気になって仕方なかったのですが、ヒロイン役のキルスティン・ダンストがアレで、彼女を愛する主人公に感情移入できないというのが、本作品でも玉にキズな感じではあります。
1位「リトル・ミス・サンシャイン」(2006年)

私の中の「元気がないときに観る映画No.1」です。
それぞれ問題を抱え、家族としても問題だらけのフーバー家が、カリフォルニアの美少女コンテストに出場するため、家族全員で末娘のオリーブに同行する道中で次々に起こるハプニングを描いたハートフルストーリー。
オリーブのコンテスト出場のシーンは、何度観ても泣き笑いしてしまいます。
ループイフダンでロスカットされて250万円を溶かした後も、この作品を観て少しだけ元気になりました。
huluを観るには
2週間の無料おためしができます
他にも好きな作品はたくさんあるのですが、今回は「Amazonプライムビデオになくてhuluにある」という条件で絞ってみました。
huluは、2週間の無料おためし期間があり、クレジットカードのほかにもデビットカードやPayPal、各ケータイキャリア払いでも登録が可能なので、気軽に観ることができます。
私のように、しばらくhuluを覗いていないという方も、ぜひチェックしてみてください。
コメントを残す