原油価格41米ドル台に突入か
22日3:00頃にNY原油先物が42.03米ドルをつけるなど、原油価格はなかなか低値停滞から抜け出せません。OPEC+OPEC非加盟国による減産合意から間もない下落ということもあり、失望感が広がっているのではないかと思います。(チャートは週足の米ドル円と原油価格です)
この下落を受けてOPECではさらに減産幅を拡大する協議に入りましたが、そもそも産出国はいずれも自国だけは抜け駆けしてたくさん売りたいと思っていますし、減産による相場回復の効果にも懐疑的になっているでしょうから、協議はまとまりにくいのではないかと思われます。OPECでまとまっても、非加盟国が歩調を合わせるという保証はありません。また、かりにさらなる減産合意ができたとして、それでも価格が上がらなければ、打つ手なしと判断されさらに下落する可能性すら否定できません。
このまま40米ドルを割り込むような流れになれば、リスク回避で円が買われるでしょうし、資金はどうも米債券に流れやすいようなので、長期金利低下による米ドル円安、さらには米CPIの低下を招くことで利上げ観測低下…いずれにしても米ドル円下落に向かうシナリオになりやすいので注意が必要です。原油相場は、絶対的な価格というよりも、為替・株・商品すべての相場の中で相対的に重要性を増す場面があり、現在がそうなのかと思います。2016年の2月には一時26米ドルまで下落しましたが、当時の米ドル円は114円前後だったことは記憶に新しいところです。
米ドル円は、強い米ドル買いの材料が出てくれば、まだ上値を試す展開になることも否定できませんし、かといって原油がさらに下落すれば問答無用で米ドル円も下落するでしょうし、ちょっと動きにくいところなので、しばらくは「相場を読まなくていい」という意味でループイフダンを中心に、裁量は最低限というトレードに戻したいと思っています。
ループイフダン
21日のループイフダンは、米ドル円B50が1回、S15が4回、豪ドル円B40が1回の利食いでした。22日は21:00時点で米ドル円S15が2回の利食いです。豪ドル円のポジション増を検討していましたが、さすがに原油安のあおりを食って資源国通貨が弱くなっているので、しばらく様子を見たいと思っています。
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