原油価格の下落が米ドル円の重石に
20日は、すでに安値をつけていたNY原油先物がさらに下落して一時42米ドル台と年初来安値をつけ、直接的なリスク回避反応としての円買いに加え、原油売りで米債券が買われているために長期金利が低下し、米ドル円が上値を抑えられるという二重苦となっています。
20日のNY時間では、ムニューシン米財務長官の「強いドルには不利な点もある」という、とても材料になりそうもない発言に米ドル円が20pips程度下げるなど、リスクオフで市場がやや神経質になっているようなので、さらに続くFRB関係者の講演には今後も注意が必要かと思います。
21日も東京からジリジリと円高が進行し、対米ドルではユーロも下げ幅を広げました。「円<米ドル<ユーロ<英ポンド」という強弱関係です。英ポンドは引き続き政治要因で低調であり、今週はユーロ買い英ポンド売りはそれほど進まず、むしろユーロもつれ安となっています。
今日は23:00に米中古住宅販売件数(先月分)の発表がありますが、先のとおり中古住宅は在庫(というか割安物件)が少なくなっており、品薄による販売不振を市場がどう評価するかはやや未知数なところがあります。19:00時点で米10年債利回り低下を受けて、米ドル円もジワジワ下落していますので、指標で円高に勢いがつく可能性もあり、今のうちにこれに備えたポジション調整をしておく必要がありそうです。
ループイフダン
20日のループイフダンは、米ドル円B50が1回、B15が1回、S15が3回、豪ドル円B40が1回の利食いでした。21日は19:00時点で米ドル円S15が2回の利食いです。
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