くりっく株365のFTSE100は、長い横ばい推移を終えて、いよいよ下落開始か。新規ポジション建てには迷うところです。

ブレグジットイメージ

FTSE100の週引け7574

安値は4月27日、終値は6月25日以来の安値

FTSE100の日足チャートです。

FTSE100(くりっく株365)日足

FTSE100(くりっく株365)日足

FTSE100は、5日(水)以降は、はっきりと7600を割り込むようになり、いよいよ下落開始か、といった値動きになってきました。

週の安値7504は4月27日(7452)以来、終値7574は6月25日(7554)以来の安値をつけています。

一時6月25日の安値を下抜けたことで下がりやすくなっており、横ばいが長かったことから、目安となる次のサポートが見出しにくいチャートになっており、もしかすると3月の7000付近までを試しに行く可能性も否定できません。

週足チャート

9FTSE100(くりっく株365)週足

9FTSE100(くりっく株365)週足

週足は、一目均衡表の各水準が下落目安の参考になりそうです。

上から7665(転換線)、7391(基準線)、7470(先行スパン1,2)

ちょうど雲がねじれているポイントでの下落ということで、これが相場転換を示唆するものだとすれば、11月5日週までは下落基調という見方になってきます。

今週発表される英国経済指標

今週もの英国関連の指標は数が多くないものの、雇用統計/ILO失業率と英中銀政策金利公表と重要度が高くなっています。

  • 10日(月)…貿易収支/鉱工業生産指数/製造業生産高
  • 11日(火)…雇用統計/ILO失業率
  • 13日(木)…RICS住宅価格指数/英中銀政策金利

英ポンドは週引け前週同水準

英ポンドは引き続きブレグジット関連報道に神経質な反応

現在、FTSE100と英ポンド米ドル相場の逆相関は崩れていますが、ブレグジット関連報道に対する英経済の反応という意味でも見ておきたいと思います。

英ポンド米ドルは、週の寄り付きが1.2918、引けが1.2915とほぼ同水準でした。

週明け3日(月)は、週末にメイ首相が、一部でうわさが出ている、2回目のブレグジット国民投票について明確に否定したことから、序盤から英ポンドが売られます。
さらに、この日発表があった製造業PMIが事前予想の53.9を大きく下回る53.9だったことから一段の英ポンド売りとなり、一時1.2853まで下落します。

4日(火)にはカーニーBOE(英中銀)総裁の議会証言で、合意なきブレグジットについてのリスクを強調するかが注目されましたが、合意なき離脱は想定していないとこれを否定したことで安心感が広がり、英ポンド買いにつながります。

この日は、任期が2019年のカーニー総裁はブレグジット交渉の間は続投するのではないかという思惑も市場にはあるようですが、政府筋はこれを否定し、カーニー総裁自身は含みを残すという、やや歯切れの悪い情報も伝わりました。

5日(水)は、非製造業PMIが事前予想の53.9を上回り54.3でしたが大きな材料にならず、その後、ブレグジット関連で「英独がEU離脱めぐり主な要求を取り下げた」との報道が伝わり、英ポンドはこれに反応して、安値の1.2784から一気に1.2961まで急伸します。

この後も英ポンドは買われ続け7日(金)には一時1.30台を回復するのですが、NY時間の米中貿易戦争関連の報道でリスクオフの米ドル買いが進み、結局5日以降に上げてきた値をすべて消す形で、週の寄りとほぼ同水準の1.2915で引けました。

英ポンド米ドル日足

英ポンド米ドル日足

英ポンド米ドル週足

英ポンド米ドル週足

年初来の配当と支払金利

FTSE100は年末まで配当が継続

1/2〜9/7受取配当支払金利差引利益(A)※括弧内は前回必要証拠金(B)A÷B ※括弧内は前回
FTSE10024,785円5,455円19,330円(18,635)26,000円74.35%(71.67%)
NYダウ41,162円39,962円1,200円(1,472円)83,000円1.45%(1.77%)
日経22521,684円0円21,684円(21,684円)76,000円28.53%(28.53%)
DAX0円1,202円▲1,202円(▲1,202円)42,000円▲2.86%(▲2.86%)

年初から先週までの受取配当から支払金利を差し引いた実利益を計算しています。日経225とDAXは前週の数値と同じです。

NYダウは、先週まで1日170円前後だった支払金利が、とうとう200円を超えています。
今週は1,132円の配当がありましたが、支払利息で1,404円も差し引かれてはマイナスになってしまいます。

FTSE100は、支払利息も1日約30円と大きな変化がなく、5日に909円の配当があったため、今週も順調に運用利益率を伸ばしています。

FTSE100は押し目か?

合意なきEU離脱を注視

5月末以降、ほぼ押し目らしい押し目もなく8月末まで7700前後の値動きが続いていましたが、大方の予想どおり、下にブレイクする兆候を見せてきました。

英ポンド米ドル相場は「合意なきEU離脱」関連の報道に、一喜一憂で大きく反応していますが、FTSE100は、総じて下落基調となっています。

5日(水)に伝えられた、キング前英中銀総裁発言による英政府批判「ブレグジットへの準備は無能さを露呈」にすらマーケットは神経質になっているようで、現在4分の1といわれる合意なきEU離脱が現実になった場合の反応を想像すると、ちょっと恐ろしい感じがします。

くりっく株365のFTSE100を買う目的が配当という前提であれば、1年で最も配当の多い8月(6,296円)を終えて、9月(1,010円)10月(2,090円)は、この期間に起こりうる、合意なきEU離脱による暴落リスクを冒してまで取りに行く配当額でもないように思います。

また、FTSE100はスプレッドがまた酷いことになっており、この週は一時60前後まで拡大する場面もありました。

FTSE100SPREAD

結論としては、ブレグジットの方向性が決まり、スプレッドが落ち着くまでは、新規のポジション建ては、じっと堪えて待ちたいと考えています。

もちろん、万が一7000付近まで下落するような場面では買っても良いと思いますが、そこまで下落すると反発にも時間を要するでしょうから、逆に、より見極めに慎重になっても良いかもしれません。

いずれにしても、あまり強気で買うような場面ではありませんし、底割れリスクもそれなりに高いので、証拠金の管理には十分に注意していきたいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。