FTSE100は週引けでは横ばい推移
FTSE100の日足チャートです。既に6週連続で7600前後の横ばい推移となりました。
7月2日(月)には、7597とやや下落して寄り付いたので下にブレイクか、とも思いましたが、結局前週安値の7546を下抜けることはなく値を戻し、その後は週を通してジリジリと値を上げる展開となりました。
それでも前週まではそこそこボラティリティがありましたが、この週は動き自体も小さく動意が感じられません。
FTSE100でデイトレをやる方はいないでしょうから、現状を下落さえしなければOKという見方もできますが、あまり動かないとどちらかに大きくブレイクしそうで気が気ではないというのはあります。
週足で見ると、先週に続き、やや下落基調のようにも見えます。
また、一目均衡表で見ると、雲の上限に向かって下落しているという見方もできます。遅行スパンはついにローソクにぶつかり下に抜けそうなので、素直に見れば現値も下落を示唆していることになります。
来週は大きな英国だけでなく先進国全体で大きな指標がなく材料不足が予想されます。
- 7月10日(火)…英製造業生産高/英鉱工業生産指数/貿易収支
- 7月12日(木)…英RICS住宅価格指数
英ポンドは上昇基調
英ポンドは、週を通して上昇基調となりました。
5日(木)には、カーニー英中銀総裁が「より金融政策の引き締めが必要」と発言したこともあり、英ポンド買いの動きが広がりました(発言当日引けではやや下落)。
英ポンドにとって最大の関心事は引き続きブレグジットであり、明日9日(月)にはEU側に白書を提出する予定ということで、いまだ閣内からも反対意見が多いメイ首相の離脱案がEUでも拒否されると、英ポンドが再度売られるという展開になりそうです。
この週の傾向としては、英ポンドが上昇してもFTSE100は上昇しておらず、やや逆相関が薄れたとも考えられますが、これを判断するにはもう少し時間をかけて観測する必要がありそうです。
年初来の配当と支払金利
1/2〜7/6 | 受取配当 | 支払金利 | 差引利益(A)※括弧内は前回 | 必要証拠金(B) | A÷B ※括弧内は前回 |
---|---|---|---|---|---|
FTSE100 | 17,239円 | 3,843円 | 13,396円(13,514円) | 32,000円 | 41.86%(42.23%) |
NYダウ | 29,089円 | 29,364円 | ▲275円(932円) | 106,000円 | ▲0.26%(0.88%) |
日経225 | 20,165円 | 0円 | 20,165円(20,165円) | 96,000円 | 21.01%(21.01%) |
DAX | 0円 | 1,202円 | ▲1,202円(▲1,202円) | 54,000円 | ▲2.23%(▲2.23%) |
年初から先週までの受取配当から支払金利を差し引いた実利益を計算しています。日経225とDAXは、先週の実績から変化がありません。
NYダウは、1,811円の配当に対して1,154円の支払金利だったので、差引利益はやや回復しました。
FTSE100は、4日に55円の配当があったけで、支払金利は163円だったのでを差し引きで108円のマイナス、事前にわかっていたとおり辛い7月の幕開けとなりましたが、マイナスが広がるのはまだまだこれからです。
また、FTSE100のスプレッドは一時50台まで広がり、相変わらず売買はしづらい状況が続いています。
なんだか良いニュースがない昨今ですが、以下のとおり、今週になって一つだけ朗報が飛び込んできました。
必要証拠金が引き下げられます
7月16日(月)から、くりっく株365の必要証拠金が引き下げられることになりました。
参考までに、先週までの差引利益(配当から支払金利を差し引いた額)で、現在の必要証拠金と新しい証拠金ではどの程度利益率に差が出るのかシミュレーションしてみました。
差引利益 (配当−支払金利) | 必要証拠金(旧) | 利益率(旧) | 必要証拠金(新) | 利益率(新) | |
---|---|---|---|---|---|
FTSE100 | 13,396円 | 32,000円 | 41.86% | 26,000円 | 51.52% |
NYダウ | ▲275円 | 106,000円 | ▲0.26% | 83,000円 | ▲0.33% |
日経225 | 20,165円 | 96,000円 | 21.01% | 76,000円 | 26.53% |
DAX | ▲1,202円 | 54,000円 | ▲2.23% | 42,000円 | ▲2.86% |
FTSE100に関しては10ポイント近く利益率が上昇します。先週の引けベースの株価・為替レートでレバレッジで見ても、これまでの約35倍から約43倍と改善され、レバレッジが100倍を超えていた2月前の水準には及びませんが、まずまずの水準といったところではないでしょうか。
現在適用されている必要証拠金は、今年2月19日から突然上げられたもので、1ヶ月程度の告知期間があったとは言え、問答無用で証拠金を約3倍にするという、とんでもない施策でした。
今後も同様に、再び必要証拠金が引き上げられないとは限りませんので、とくにポジションを長く持つことが多いFTSE100配当取りでは、資金をあまりタイトに運用しないよう、ある程度の余裕を持って投資するように心がけたいところです。
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