米ドル円はふたたび110円台に下落。イエレンFRB議長講演後もジリ安が続いています。

イエレンFRB議長講演

講演要旨

米経済は非常に健全。
金融危機は金融の安定の重要性を教えた。
経済は緩やかなペースで拡大。目標達成に近い。
失業率は一部で完全雇用を若干下回る。
住宅市場はこれまでより健全。
世界経済はより力強い形で推移。
緩やかな利上げが適切。
中立金利の評価はかなり低い
金利で後手に回りたくはない。

今朝5:00のイエレンFRB議長講演が注目されましたが、内容に目新しいものもなく従来姿勢の継続だったこともあり、市場への影響は限定的でした。直後は米国債利回りがやや上昇で反応しましたが、その後一転して下落。つられて米ドル円もジリジリと下げています。

先週のダドリーNY連銀総裁によるバランスシート調整への言及で進行した米ドル買いの調整という見方もあるようですが、安全保障懸念を中心とした全体的なリスクオフムードによるものと見るのが、おそらく事実に近いでしょう。VIX(恐怖指数)も11日14時時点で14.1前後まで上昇しています。

米ドル円

10日6時からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。下がってきました。111円台に戻る勢いはありませんし、先週のシリア爆撃と雇用統計で110円の底が堅いことがわかっているので、消去法的に110円台後半という現値の推移になっているという雰囲気です。

ここからの下の110円までは、目立ったテクニカルポイントもないようなので、下がりはじめると一気に110.20-30円あたりまでは行くかと思います。米国債利回りがこのペースで下落すると、時間の問題という感じでしょう。

豪ドル円、豪ドル米ドル

日6時からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。豪ドルがひさびさに回復基調です。地政学リスク上昇を受けてのエネルギー価格上昇を受けて、ここにきてようやく豪ドルにもその恩恵が及んできたというところかと思います。

豪ドルに関して市場は、資源国買いしたかったけれど、マイナス要因が多すぎると判断していたのでしょうね。11日に入り、今のところ1豪ドル=0.75米ドルを行ったり来たりという推移ですが、これ以上オーストラリア経済にマイナス要因が出てこないかぎりは、ゆるやかな上昇基調に入ると思われます。本当にようやく、という感じですね。

ループイフダン

ボラティリティはまずまずだったので、ループイフダン10日の成績は、米ドル円S15が5回、B15が4回、豪ドル円B40が1回の利食いでした。B15/S15頼りの状況が続きますが、こうやって時間が経過していけば利益が積み上がって安全性が増すというメリットはありますから、焦らず騒がず、くりっく株365や裁量トレードでカバーしながら全体の利益を上げていきたいと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ABOUTこの記事をかいた人

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。