米ドル円は110円台前半の膠着状態からの再び110.0円割れに。FOMCを前に、やや早い段階でリスクオフが進行しています。

米ドル円はふたたび110円割れ

 

先週の3大リスクイベントを通過した週明けは、比較的静かな滑り出しでした。しかし、8:00頃からは先週のNASDAQ急落もあって日経平均がどうも下がりそうな雰囲気であることを察知してか、米ドル円はジリジリと円高に向かいます。その後は110.15-45円の狭いレンジでの揉み合いが続き、ロンドン時間に入っても状況変わらずだったため、このままNYかと思われましたが17:30頃になって下値を探り、結局は110.0円を割り込みます。

19:00時点では9日金曜日の安値である109.76円前後が意識されているようで何度か跳ね返されていますが、ここを突破すると先週はサポートされた4月安値の108円台をトライ、ここを下抜けすると104円あたりまで目立つサポートがありません。米10年債利回りはようやく2.20%程度、VIXは11.5と、先々週までのリスク選好からの落差でリスク回避ムードが意識されやすいだけに、一層の円高には注意が必要かと思われます。

今週は何と言ってもFOMCですが、他にも米国関連で重要指標が目白押しです。16日には日銀黒田総裁の定例会見が予定されており、いつもはどうということはないのですが、今回は先週ブルームバーグ発「関係者情報として」報道された、出口戦略に関する「時期尚早」姿勢の変更についての記者質問やコメントがあると思われます。この時点までに円高地合いが進行しているようだと、黒田総裁の回答によっては、さらに円高を加速する材料になりそうですし、いつもよりやや注意を向ける必要がありそうです。

【13日(火)】
21:30 米生産者物価指数(コア、前月比/前年比)
21:30 米生産者物価指数(前月比/前年比)
【14日(水)】
21:30 米消費者物価指数(コア、前月比/前年比)
21:30 米消費者物価指数(前月比/前年比)
21:30 米小売売上高(前月比、除自動車前月比)
【15日(木)】
3:00 米FOMC政策金利発表
3:30 イエレンFRB議長定例記者会見
21:30 米輸入物価指数(前月比/前年比)
21:30 米フィラデルフィア連銀景況指数
21:30 米新規失業保険申請件数(前週分)
22:15 米鉱工業生産(前月比)
22:15 米設備稼働率
【16日(金)】
15:30 日黒田日銀総裁定例記者会見
21:30 米住宅着工件数
21:30 米建設許可件数
23:00 米ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

米ドル円、米10年債

9日金曜日6:00からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。先述のとおり、まずは9日金曜日安値の109.76円が下値として意識される展開かと思われます。先週の米国株の引けがまちまちだったことから、NYの動向を見たいという意識が、いつもより強く働きそうです。

豪ドル円、豪ドル米ドル

9日金曜日6:00からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。豪ドルは、欧州と日本で米ドルが売られているため、ややつれ高になっています。豪ドル米ドルが0.76を試す展開にはなかなかなりませんが、地合いとしては一時の下落基調を脱した感もあり、エネルギー・資源価格がこれ以上崩れなければ上値を探る展開になるのではないかと思います。

ループイフダン

12日のループイフダンは、19:00時点で米ドル円S15が2回のみの利食いです。17:30頃まで膠着状態だったので、利食いが捗るとしても、この後のNY時間かと思われます。

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FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。