トルコリラとたわむれた日々の記録。ヒロセ通商のスワップポイント115円固定も終わるらしいですね。

年末に私がトルコリラで損したという、何の役にも立たない記事なので、ムダ話に付き合ってあげてもいいよ、という方だけお読みください。

トルコリラスワップ派に激震

スワップポイントは、FX取引会社の「胸先三寸」

2015年5月から1万通貨あたり115円固定で提供されていたヒロセ通商のトルコリラ円スワップポイントが終了するということで(1月18日から変動付与)、スワップ派に衝撃が走っているようです。あらためて、FX取引会社の胸先三寸で決められるスワップポイントは安定性に欠くという意見を裏付けるものとなりました。

かく言う私も

私も過去にトルコリラのスワップポイントを定期収入にしようと画策したこともありますが、不安定という理由に加え、長期的にレート変動の損失をスワップポイント収入でカバーできないという明確なシミュレーションがあったので、見送ったという経緯があります。

みづらい表で申し訳ありません(クリックで拡大)。2015年からのトルコリラ円月末レートによる為替損益と、インヴァスト証券(検討時70円)、ヒロセ通商(検討時115円)のスワップポイントを比較した表です。ざっくり概算用なので、スワップポイント計算のための1ヶ月の日数はどれも30日と仮定しています。結局のところこの期間、単月の収支で利益が出せていたのは水色のセルだけですし、トータル(黄色)で見ると、インヴァスト証券で約14万円、ヒロセ通商で約11万円の損失になるんですよね。このシミュレーションでは、実際には月末レートがその月の平均レートから見て高いか低いかという問題はありますが、仮に月中の最高値で決済したとしても、利益を出すには厳しいものがあると思われます。

含み損の考え方

一部のスワップ派には「決済しないので含み損は損失と考えない」という方もいるようですが、珍しくないケースとして、FX取引会社がトルコリラの取扱いを止めたり、最悪はFX取引会社が経営破綻した場合は強制決済ですから、無視できるリスクではありません。

確実に得をする取引?

FXは相対相場

しかし、FXは、原則としてゼロサムの相対相場ですから、「確実に損をする取引」が存在するということは、「確実に得をする取引」が存在する、という仮説が成り立ちます。つまりこの場合、トルコリラ円をショートで入れて、マイナススワップ以上にレート変動で利益を得る、というプランです。そこで、トルコリラ円のマイナススワップポイントが安いFX取引会社を探してみると、100円以上も珍しくなく、どこも非常に高額なんですよね。中では、SBIFXが当時75円前後とまずまずの水準だったので、とりあえず3万通貨ショートで入れてみたのが昨年の12月1日。

思惑通り、というより思惑以上にトルコリラ円は下がっていきました(水色のボックスで-132.5pips)。こうなると、含み益が40万円くらいになりますから、どうしても利確したくなるんですよね。いや、でも耐えよう、と耐えていると、あっという間に戻して、今後は含み損に(涙)。結局、この時に建てたポジションは、マイナススワップを含めた損益がほぼゼロのあたりで決済してしまいました。自分の立てた仮説を信じきれなかった、メンタルの弱さを露呈した形です。

再び下がり始めるレート


このあたりで、「やっぱりお前の仮説は合っていたんじゃないか」と、ふたたび悪魔が囁き始めます。迷っているうちにどんどん下がっていったので、ここで勝負だ!ということで、今見るとこの時期の底値である32.5円あたりで掴んでしまったんですね。その後はご覧のとおり、一時34円近くまで高騰するなど高値を維持し、精神的にキツイ日々が続きます。マイナススワップもどんどん積み重なり、年末近くになると5,000円を超えてきます。

メンタルが弱っている時の神頼み

対立するトルコリラ専門家の意見

以前、裁量取引で失敗しているので、含み損を抱えた自分がどういう精神状態になるかは、それなりに中立でとらえていたつもりでした。しかし、やはり人間は弱いものです。こういうときは、他人の意見を頼りたくなるんですね。批判になるといけないのでお名前を出すのは控えますが、私には信頼する為替の専門家が何人かいて、その方のメルマガを購読したり、ネット配信の番組を観たりしています。トルコリラを専門にする方は少ないのですが、とあるお二人の意見を参考にすると決めていまして、その局面でお二人の意見が真っ二つに分かれていたのです。お一人は「力強く回復基調、近々35円台も」。もうお一人は、「足元は回復しているが、まだまだ弱含み。もう一段安を警戒すべし」でした。

結局、耐えられなかった私

12月は、トルコでテロやロシア大使暗殺などのいたましい事件が相次ぎましたが、それでもトルコリラ円はほぼ無風。いや、正確には、米ドルトルコリラはガンガン最高値を更新(=トルコリラ安)していたのですが、米ドル円の上昇で相殺されていたのですね。年末ということもあり、このままで年を越したくないな・・・という思いも強くなってきます。トルコが国をあげて米ドル売りのトルコリラ買いキャンペーンを張っている、などという情報も入ってきます。「力強く回復」というセンテンスが、頭から離れません。結局、年末の最終日を目前にした12月26日に損切りすることを決意したのです。マイナススワップと合わせて、約5万円の損失でした

恒例の「たられば」ですが


明けて2017年。ご存知のとおり、トルコリラ円は一時30円を割り込むなど、過去最安値となっています。年末に損切りしていなければ、控えめに見て200pipsはとれていましたね。ああ、幻の6万円・・・。

結論

「仮説は合っていても、精神的に耐えられない」
これに尽きます。仮説では、単月で損失になることなど織り込んでいますから、想定外のことは何も起こっていなかったのです。気の迷いから、両建ての異業者サヤ取りに移行しようかと検討し、FXプライムで口座開設までしましたが、今般のヒロセ通商の115円固定スワップポイント廃止を見るに、それだけは止めておいて本当によかったと思います。
おとなしく、ループイフダンで利益をあげましょう。

2 件のコメント

  • スワップ取引全盛の時に私もしていましたが、やはりFXは為替差益を取るというのを基本戦略にしないとダメだと痛感しています。もしスワップ取引をメインにするのなら豪ドル円60円以下とかそういうタイミングを待たないとほぼ100%失敗すると思います。

    • クロスパールさん、コメントありがとうございます。おっしゃるとおりです。
      「高金利通貨」の金利がここまで下がってしまうと、もはやハイリスクローリターンの代表格のような戦術ですよね。
      その点、豪ドルやNZドルはまだ為替レートが安定しているので、検討の余地はあると思います。しかしこれも、今回のヒロセ通商のようにいつハシゴを外されないとも限らず、「含み損に耐える」という戦術は少なくともないかな、と思っています。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    そうたろう

    FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在、事業の失敗で背負った借金をせっせと返済しながらひっそりとフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。