FTSE100は横ばい推移継続
FTSE100の日足チャートです。14日(木)・15日日(金)に大きく変動しているのは、ECBでユーロ相場が荒れたことに連れて、英ポンドも大きく下落したことでの動揺が原因と思われます。
とはいえ、基本的には前週の引けである7707とほぼ同水準での引けとなり、横ばい推移となりました。
一目均衡表で見ると、既に転換線が基準線を下抜いていますし、さらに遅行スパンがローソクにぶつかり、来週はほぼ確実に下に突き抜けます。となると、一旦下落という可能性が濃厚であるように見えます。
週足チャートの一目均衡表で見ると、転換線はまだ基準線の上にあるものの、遅行スパンが再来週にはローソクにぶつかることになりそうです。
終値ベースの過去最高値である7885(5月22日)を超えられないかぎりは、いずれ遅行スパンはローソクとぶつかるという理屈になりますから、現在のFTSE100の勢いでは、やや難しいように感じられます。
先週の3大イベント(米朝首脳会談、FOMC、ECB)は通過しましたが、後で見るように、ユーロ下落の煽りを受けて英ポンドのポジションが傷んでいる可能性が高く、株価もこの影響を受けそうな展開です。
また先週は、EU離脱法の修正案を下院が否決したことや、メイ内閣で閣僚辞任が相次いでいる(今回はフィリップリー法務相)事態を受けて、英国自体の政治リスクが高まっていることも、株価や英ポンド相場にとってネガティブな材料となっています。
今週の英国関連指標は少なく、下記のとおりです。
- 18日(月)…ライトムーブ住宅価格
- 21日(木)…BOE(英中銀)政策金利
英ポンドはさらに下値を探る展開か
先週は「英ポンドは底打ちを確認」などと書きましたが、ECBで思わぬ番狂わせがあり、ユーロ急落に連れて英ポンドも再び下落となっています。
ECB明け15日の下落で5月29日の安値1.3203割れは辛うじて免れたものの、チャート上は、もう一段安があってもおかしくない値動きになっています。
FTSE100の値動きについては、欧州経済に対する懸念でネガティブ材料、英ポンド安でポジティブ材料、ということで、結果として横ばい推移、という理解をしています。
年初来の配当と支払金利
1/2〜6/16 | 受取配当 | 支払金利 | 差引利益(A)※括弧内は前回 | 必要証拠金(B) | A÷B ※括弧内は前回 |
---|---|---|---|---|---|
FTSE100 | 16,302円 | 3,329円 | 12,973円(12,667円) | 32,000円 | 40.54%(39.58%) |
NYダウ | 27,278円 | 25,947円 | 1,331円(1,186円) | 106,000円 | 1.26%(1.12%) |
日経225 | 17,225円 | 0円 | 17,225円(17,225円) | 96,000円 | 17.94%(17.94%) |
DAX | 0円 | 1,202円 | ▲1,202円(▲1,202円) | 54,000円 | ▲2.23%(▲2.23%) |
年初から先週までの受取配当から支払金利を差し引いた実利益を計算しています。DAXは今回も支払金利がゼロでした。DAXは今後も金利がつかないのでしょうかね。日経225はもともと支払金利がなく、今週も配当がない週だったので、この2商品は先週の実績から変化がありません。
NYダウは13日と14日に合わせて1,301円の配当が発生しましたが、金利は1,136円の支払いが発生したため、差し引き165円の利益となっています。FOMCを受けて、さらに支払金利が上昇するかと思われましたが、現在のところは、むしろ前週より低い、一日あたり162.3.円(前週171.9円)となっています。
FTSE100は、配当は13日の448円のみと少ない週だったのですが、金利が一日20円と下落傾向にあるため、「差引利益/必要証拠金」数値は前回より若干アップしています。
FTSE100の配当は、6月はあと615円、7月は419円しか予定されていませんし、英国政治リスクやユーロ懸念から株価の動向もどうも先行きが怪しいので、今、無理をしてポジションを建てる必要はなさそうです。
スプレッドも再び30以上と広がってきていますから、短期売買にも向きませんし、まあしばらくは放置して様子を見るのが正解、といったところではないでしょうか。
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