国連安保理が北朝鮮を非難する報道向け声明を発表。米ドル円は110円台後半。中国PMI発表を受け豪ドルが下落しています。

国連安保理による報道向け声明

声明は、相次ぐミサイル発射に関し、非常に安定を損なう行為で、安保理に対する言語道断な挑発的反抗だと指摘し、「最大限の懸念」を表明した。前回出された声明の「深刻な懸念」から表現が強まった。

JIJI.comより引用)

 

北朝鮮の思惑通り、同国に対する注目が高くなっていますが、6日に国連安保理から「報道向け声明」が出されたことで、状況が一歩深刻になったと言えます。GDPが日本の県別総生産ランキング最下位県とほぼ同額の国が、内容はどうあれ国際社会をここまで動かしているのですから、コストパフォーマンスで言えばダントツ世界一の国です。

先進国、とくにアメリカが頭を悩ませているのは、いかなるケースにおいても北朝鮮の脅し外交を成功事例にしてはならないということであり、北朝鮮個別の問題をおカネで解決することはそれほど難しくないのですが、我も我もと同じことをやる国が出て来るのが怖いのでしょうし、何より「平和」「人権」などと言っておきながら、本質的には「外交力」と「カネ」の問題であることを公に認めるわけにはいかない、といったところでしょう。

北朝鮮が困ったものだという意見には私もまったく賛同なのですが、同時に、ご都合主義で塗り固められた白人社会が提示する「世界秩序」に本質的な疑問を投げかける数少ない機会だとも思っています。いずれにしても、市場がそこまで過剰に反応していないことは救いです。

豪ドルがさらに下落しています

豪ドル円、豪ドル米ドル

6日6時からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。6日10:45発表の中国Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI)を受けて、豪ドルが大きく売られました。1豪ドル=0.7533米ドルは、3月13日以来の安値です。欧州時間を経てかなり値を戻しましたが、NY時間で再び下落。7日午前は0.7540近辺の推移になっています。

材料難の豪ドルが何に反応するか興味はあったのですが、中国のPMIというのは、そこまで注目していませんでした。しかし、相変わらず中国経済しだいというオーストラリア経済の評価が市場においても確認された形になりますから、今後も関連指標と米中首脳会談の通商関連項目には注意が必要かと思います。

米ドル円

6日6時からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。6日21:30発表の米新規失業保険申請件数が予想の25.0万件を下回り23.4万件でしたが市場の反応は鈍く、直後はやや米ドル売りが進行しました。その後は米10年債利回りが回復したことを受けて米ドル円も上昇し、一時111.14円をつけましたが、その後は力なく110円台に下落。7日午前は110.80円前後の値動きになっています。

米ドル円は方向感こそ見えにくいのですが、ボラティリティはかなり豊富なので、トレーダーとしては悪くない地合いが続いていると言えるのではないでしょうか。下値も110円を抜けるような危なっかしさもありませんし、ロングもある程度いかせると思います。

私はあまり裁量トレードの時間をとれず、ミーティングの中休みなどに入った程度なので、スキャルピングで30pips程しか取れませんでした。夜は疲れて早く寝てしまったので仕方ないのですが、0時過ぎの米ドル円下落を取れなかったのも痛いチャンスロスです。しばらく、NY時間に影響するような仕事は入れないようにしようと思っています。

ループイフダン

なかなかよく値動きしたことが結果に反映されており、米ドル円B15が6回、S15が5回、B50が1回、豪ドル円B40が1回の利食いとなかなかの好成績でした。B15/S15の両建てが回数のバランス良く利食いしているというのは、理想的な状態と言えます。

今週はくりっく株365が、現在のところFTSE100の配当のみとやや低調なので、ループイフダンと裁量トレードでカバーできている状況には安心感があります。リスク分散と同時に、収益源が分散されていることは精神的にもとても重要だと痛感させられています。

雇用統計

さて、7日21:30は米雇用統計の発表です。トランプ大統領の政権運営には疑問符がつきつつも、実体経済への信任は非常に高い状態が続いており、現在のところこれを大きく裏切る指標も発表されていません。

今日の雇用統計についても、市場はかなり楽観的な見方をしているようなので、これが裏切られたときのリスクはやや強めに意識しておこうと思っています。裁量トレードで豪ドルという選択肢も面白そうですよね。さて、どうなりますか。明日、ご報告させていただきます。

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FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。