FTSE100の週終値は7490
乱高下を経て前週終値同水準での引け
FTSE100の日足チャートです。
この週は、22日(月)に一時7600台をつけますが、その後は週を通して緩やかな下落基調ながら、週の引けではやや戻して、前週と同水準の7490で引けるという週になりました。
FTSE100と英ポンド米ドル・今週の振り返り
この週のFTSE100を、英ポンド米ドル相場も参照しながら、時間足で追ってみたいと思います。
22日(月)の英ポンドは、前週終値同水準の1.3063で寄り付きます。
週明けには、いきなりバルニエEU首席交渉官が「英離脱交渉の失敗もありえる」とする発言が伝わり、早速今週の英ポンド波乱を予見させます。
それでも東京時間の英ポンドは横ばい推移となりますが、欧州時間に入って売られ、22時台には英ポンド米ドルで1.2956まで下落し、戻りもなくそのままNY時間引けまで推移します。
これを受けて、週明けのFTSE100は7558で寄り付いた後に、英ポンド安を受けて、20時台には一時7632まで上昇します。
その後は22時台に7530まで押し戻されますが、その後はやや買い戻されるだけで7560で引けます。
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23日(火)の東京時間の英ポンドは、前日のNY時間の流れのまま、不気味なほど静かな横ばい推移が続きます。
欧州時間に入り、英ポンドは買いとなり一時1.3043と1.30台を回復、FTSE100は下に窓を開けて7450で寄った後は20時台の7535まで上昇しますが、NY時間では7429まで再下落となります。
NY時間の英ポンドは、欧州時間序盤の上昇を下落で消した後は横ばいとなり、1.2982と1.30台を守ることができませんでした。
FTSE100の終値は7555。
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24日(水)の東京時間はの英ポンドは、NY時間水準での横ばい推移となりますが、欧州時間に入って売られ、英ポンド米ドルは21時台に1.2886まで下落します。
FTSE100は前日終値同水準の7538で寄り付き、18時台には一時7475まで下落しますが、その後は英ポンド安を背景に上昇に転じ、21時台に7589まで上昇します。
その後、FTSE100はNY時間で売られ、この日の終値、英ポンド米ドルが1.2880、FTSE100は引け寸前の急落で7389まで値を下げています。
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25日(木)の東京時間も、英ポンドはNY時間後半の水準での横ばいとなります。
欧州時間に英ポンド米ドルは1.29台を回復しますが、NY時間に入って前日急落した米国株が買い戻しで米長期債が上昇し、全般に米ドル高が進行したことで、英ポンド米ドルも急落、1.2800割れ攻防となります。
これに対してFTSE100は、7433で寄り付いた後は、米国株上昇と、英ポンド下落を受けて上昇、3時台には7558をつけます。
この日の終値は、英ポンド米ドルが1.2817、FTSE100が7510となりました。
26日(金)の東京時間も英ポンド米ドルは横ばい、振り返って見ると、この週はずっとこのパターンでしたね。
英ポンドは欧州時間に入って下落を開始し、20時台には、この週の安値となる1.2775をつけます。
NY時間でも英ポンドは戻りが鈍く、何とか1.28台は回復しますが、そのまま横ばいとなります。
FTSE100は、7499で寄り付いた後はジリジリと下落し、23時台には7387まで下げます。
0時台には急激に値を戻して7533まで上昇しますが、その後は利益確定に押されて7490での週引けとなりました。
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週足チャート
週足チャートで見ると、上下に長いヒゲを引いての陰線となっていますが、終値水準としては、2週前の7487とほぼ同水準となっています。
どうにも方向性が判断しづらい値動きが続きますが、週足一目均衡表では、遅行スパンが足にぶつかり、今週下抜けするというサインを材料にすれば、下落しやすい地合いと判断できます。
現在のところ、比較的堅調な英国内経済と英ポンド安が株価を支援してはいますが、EU離脱、貿易戦争と国際情勢としてはネガティブな材料のほうが多い状況に変わりはないので、下値警戒が消えることはなさそうです。
いずれにしても、ある程度株価や為替に織り込まれているであろう合意なきEU離脱回避が明確になるまでは、状況が見極めにくいですね。
今週発表される英国経済指標
今週は、米国雇用統計発表の週で注目されますが、英国でもBOE政策金利発表があります。
政策金利予想は0.75%の据置きですが、毎回のことながら政策委員の賛成票数に注目が集まります。
- 28日(日)…ネーションワイド住宅価格指数
- 29日(月)…消費者信用残高/マネーサプライM4
- 31日(水)…GfK消費者信頼感指数
- 11月1日(木)…製造業PMI/BOE(英中銀)政策金利/BOE四半期物価報告/カーニーBOE総裁発言
- 2日(金)…建設業購買担当者景気指数(PMI)
年初来の配当と支払金利
FTSE100は支払金利が低下
1/2〜10/26 | 受取配当 | 支払金利 | 差引利益(A)※括弧内は前回 | 必要証拠金(B) | A÷B ※括弧内は前回 |
---|---|---|---|---|---|
FTSE100 | 26,715円 | 6,594円 | 20,121円(20,135円) | 26,000円 | 77.39%(77.44%) |
NYダウ | 44,260円 | 49,442円 | ▲5,182円(▲3,963円) | 83,000円 | ▲6.24%(▲4.77%) |
日経225 | 37,184円 | 0円 | 37,184円(37,184円) | 76,000円 | 48.9%(48.9%) |
DAX | 0円 | 1,202円 | ▲1,202円(▲1,202円) | 42,000円 | ▲2.86%(▲2.86%) |
年初から先週までの受取配当から支払金利を差し引いた実利益を計算しています。日経225・DAXは前週と変わらずです。
NYダウは、配当がない週でしたが支払金利は174円/日なので、配当から金利を差し引いた運用利益率がとうとうマイナス6%台まで下落してきました。
NYダウは、この後11月・12月で12,400円の配当が予定されていますが、支払金利が174円/日水準であと2018年残日数の64日分(11,310円)差し引かれると、年末にはマイナス4,000円(▲4.8%)前後で着地しそうです。
FTSE100は、支払金利が23.8円/日と、せまっていた30円が、やや遠のきましたが、前週から大きな変化はありません。
CHECK!FTSE100証拠金取引 2018年10月 ・11月配当予想カレンダー(岡三オンライン証券)
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マーケットでは株も為替もあまり雰囲気が良くない最近ですが、その要因のひとつに、米国中間選挙が間近に迫っているということが挙げられます。
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現在NYダウは、スプレッドが30〜40と広がっているのが残念ですが、急落後は良くも悪しくもボラティリティが大きく、とくに下落のスピードはかなりのものがありますし、配当がない間は金利相当額をそのまま受け取ることができるので、ショートでエントリするというトレード方法もありそうですね。
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