今週の豪ドル円相場
豪ドル円日足チャート
豪ドル円日足チャート(一目均衡表も表示)と、私の豪ドル円B80ループイフダン取引履歴(緑=新規、ピンク=決済)です。
今週は、新規5lot×5、決済(利食い)5lot×1、という結果になりました(私は豪ドル円B80ループイフダンを1本5,000通貨で、若干稼働開始値幅をずらして合計3本=1万5000通貨運用しています)。
10月の利食いはここまで3回のみということで、週明け3日間の10月中にどれだけ巻き返しできるか、期待したいと思います。
豪ドル円は一時79円割れ
今週の豪ドル円の値動きを、時間足チャートで振り返ります。
今週の豪ドル円は、23日(火)23時頃と25日(木)9時頃に79円台割れ攻防があり、これには何とか耐えましたが、26日(金)12時台にはあえなく79円割れで陥落し、その後は週引け直前に何とか79円台に戻したという流れでした。
22日(月)、今週の豪ドル円は、先週終値と同水準の80.11円で寄り付きました。
東京時間の朝方は若干下げたものの、その後は特に材料もなく豪ドルが買い戻され、米ドル円も比較的堅調だったため16時台には80.30円付近まで上昇します。
しかし、NY時間に入り再び80円割れとなり、1時台には79.77円まで下落しますが、東京時間朝方の安値79.63円はサポートとなり、この日は79.88円で引けました。
23日(火)日の豪ドル円は、東京〜欧州時間にかけて、売りが続き下落します。
23時台には79.02円と、9月11日以来となる79円割れが視野に入りますが、ここでは何とか79円付近の買いにサポートされて上昇に転じます。
折からの貿易戦争に加えてのサウジ問題、さらには豪州国内での政局不安定化という問題はくすぶるものの、特段の材料がない中での下落ということで、この時点ですでに、良くないムードが感じられます。
NY時間では買い戻されますが、上昇も79.65円どまりとなり、前日よりさらに終値を切り下げました。
24日(水)は、中国株の上昇を受けて豪ドルが買われ、東京時間では12〜13時台に一時80円を回復します。
しかし買いが続かず、NY時間序盤に再度80円を試しますが、上値の重さが観測されると、米国株の急落によるリスクオフで下落に転じ、4時台には79.14円とふたたび79円割れ攻防が見えてきます。
戻りも鈍く、この日の終値は、安値付近の79.27円。
25日(木)は、東京時間で79円台なかばまで買い戻されますが、その後は一旦小さく反落し、欧州時間では再び買い戻されロンドンフィクスでは79.79円まで上昇します。
この日は日経平均が822円安と大幅下落となったにもかかわらず、米ドル円・豪ドル米ドルともにほぼ無反応という、これまでの相関性から考えると異常とも思える状況が観測されています。
NY時間ではダウが前日大幅下落の戻りを試す中、為替は上昇にも反応が鈍く、豪ドル円も79円台なかばの横ばい推移となります。
この日の終値は79.58円。
26日(金)は、東京時間中盤の12時台に、豪ドル米ドルが8日の安値0.7041を割り込んだことで、ストップロスを巻き込んで大きく下落し、一時0.7032と2016年2月以来の安値を更新します。
豪ドル円も下落し、ここであえなく79円割れとなり、18時台には一時78.55円と、場中で2016年11月9日(米大統領選挙)以来、終値ベースで2016年11月4日以来の安値をつけます。
週を通して、豪ドルには特段の材料がない中での大幅下落となったことが逆にマーケットの懸念を呼んだのではないかと思います。
その後はやや買い戻されますが、79円台なかばまでがやっと、という状況で、79.29円での週引けとなっています。
ループイフダン豪ドル円B80の成績
利食い2回
ループイフダン豪ドル円B80の今週(上)年初来(下)成績は、下記のとおりです。
この豪ドル円下落の中では、1回利食いできただけでもありがたいと思ったほうが良いのかもしれません。
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 10/22〜10/26 | 1.5万通貨 (5千通貨×3) | 4,000円 | 20円 | 4,020円 |
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 年初来 | 1.5万通貨 (5千通貨×3) | 335,461円 | 13,402円 | 348,863円 |
来週の動き
米・日・豪とも重要指標が目白押し
ECB政策金利以外に目立った指標がなかった今週から一転、来週は米雇用統計や日銀政策金利のほか、重要指標が目白押しです。
オーストラリアでは31日(水)に消費者物価指数、11月2日(金)に小売売上高の発表が予定されており、国内では政局が混迷する中で景気が停滞することが懸念されている中、これらの指標は注目されます。
米雇用統計は、米国株急落後ということで、発表後の米長期金利の動きを特に注視する必要がありそうです。
- 29日(月)…米個人所得・支出/米個人消費支出/米個人所得/米PCEデフレータ・コアデフレータ
- 30日(火)…日雇用統計/米S&Pケース・シラー住宅価格/米コンファレンスボード消費者信頼感指数
- 31日(水)…日鉱工業生産/日金融政策決定会合/日日銀政策金利/豪消費者物価指数/中製造業PMI/日黒田総裁定例会見/米MBA住宅ローン申請指数/米ADP雇用統計/米雇用コスト指数/米シカゴ購買部協会景気指数/米週間石油在庫
- 11月1日(木)…豪AiG製造業指数/豪貿易収支/中財新製造業/米非農業部門労働生産性指数/米新規失業保険申請件数/米建設支出/米ISM製造業景気指数
- 2日(金)…豪四半期卸売物価指数/豪生産者物価指数/豪小売売上高/豪小売売上高(インフレ調整前)/米貿易収支/米雇用統計/米製造業新規受注/米耐久財受注
オーストラリア国内政局混迷
日本ではオーストラリアの政治についてほとんど報道されないので、まだ豪ドル円の売りがこの程度で済んでいるのかもしれませんが、けっこう大変なことになっています。
ターンブル前首相の政界引退、議員辞職を受けて20日におこなわれた下院の補欠選挙で、過去117年間負けたことのない保守系陣営が敗北したことで、与党が過半数を割り込む事態になっています。
堅調な世界経済に牽引されて、現在のところオーストラリア経済も順調ですし、RBAが指摘するとおり、豪ドル安も資源輸出国であるオーストラリア経済を支援しているため、目先は問題がなさそうに見えます。
しかし、引き続き米中貿易戦争や、上海株安を発端とした中国国内の景気減速はオーストラリア経済にとっても大きな懸念材料ですし、米国経済が株安からこのまま失速するとなると、オーストラリアにとっても好材料がとくに見当たらないという状況になり、豪ドル安が逆に足枷となる可能性もあります。
私も引き続き、オーストラリアABCなどのウェブサイトで、できるだけオーストラリア国内の情報を取るようにしています。
CHECK!Politics-ABC News(Australia)
ループイフダン米ドル円B15
米ドル円はふたたび111円台に
稼働停止のタイミングを逃しっぱなしのループイフダン米ドル円B15ですが、稼働期間の長期化とともに、売買利益もそれなりに積み上がってきているため、これだけ含み損が増えても、一応差引きでプラス圏を維持することができています。
米ドル円ループイフダン稼働環境
- 8月10日から稼働
- 「ループイフダンUSD/JPYB15」1本1,000通貨
- 稼働停止時には、建てたポジションをすべて決済する
集計日 | 累積利食い回数 | 為替利益 | スワップ | 売買利益 | 含み損益 |
10月27日 | 181回 | 26,436円 | 1,446円 | 27,882円 | ▲22,277円 |
10月20日 | 163回 | 23,736円 | 1,318円 | 25,054円 | ▲12,627円 |
10月13日 | 147回 | 21,336円 | 1,158円 | 22,494円 | ▲18,505円 |
10月6日 | 129回 | 18,636円 | 1,086円 | 19,722円 | ▲2,538円 |
9月29日 | 113回 | 16,431円 | 1,029円 | 17,460円 | 44円 |
さすがにこれ以上下落すると、含み損が増えすぎですが、来週の動きを見極めて、112円台を回復するようであれば稼働を継続しても良いと思っています。
日足一目均衡表で見ると、先週までは上昇トレンドの中での調整と見ることもできましたが、どうもトレンド転換のようにも見えますね。
この後、切り上がる雲とぶつかるので、このまま雲を下抜くようであれば要注意かと思いますが、来週の米国株の動き次第では、雲に沿って上がっていくかもしれません。
ということで、米ドル円にとっても来週は重要な局面になりそうです。
ループイフダンに新通貨ペアが追加
新興国通貨の扱いも同時開始
ループイフダンの新通貨ペアは、11月3日(土)のメンテナンス後に追加されます。
通貨ペア | 設定値幅 | スプレッド | 取引単位 |
メキシコペソ円(MXN/JPY) | 50/100/150/200 | 7.0 | 10,000 |
南アランド円(ZAR/JPY) | 7.0 | ||
トルコリラ円(TRY/JPY) | 7.0 | 1,000 | |
スイスフラン円(CHF/JPY) | 20/40/80/100 | 4.0 | |
NZドル米ドル(NZD/USD) | 6.0 | ||
豪ドルNZドル(AUD/NZD) | 6.0 |
メキシコペソ円とトルコリラ円については、これまでループイフダンだけではなく、裁量取引の「アイネットFX」でも扱いのなかった通貨ペアということで、完全な新規追加ということになります。
8月にトルコリラが急落した記憶も新しいところで、積極的に新興国通貨ペアの扱いを始めるというあたりは、なかなか攻めている印象があります。
一方で、スイスフラン円や豪ドルNZドルなどは、リスクオン・オフの場面で比較的似た値動きをする通貨どうしなので、できるだけ安全に資産を運用したいというニーズであれば、使いやすい通貨ペアになるのではないかと思います。
それにしても、今週24日までの応募で実施されていたループイフダンの新通貨ペアを当てるクイズは、この結果だとかなり正解者が少なかったのではないでしょうか。
私としては、英ポンド米ドルが入らなかったのはとても意外で、もちろん予想は外してしまいました。
次回があるなら、今度こそは英ポンド米ドルを軸に予想を当てたいと思っています。
コメントを残す