くりっく株365のFTSE100で季節性アノマリー「黄金の180日ルール」を検証しました。

黄金の180日

「黄金の180日ルール」とは

最もメジャーな季節的アノマリーのひとつ

「黄金の180日ルール」について、いまさら説明の必要はないかもしれませんが、『10月末に買って翌年4月末売りはプラスになる』という季節的なアノマリーのひとつで、「ハロウィン効果」「半年ルール」などとも呼ばれます。

株だけではなく為替にも通用

「黄金の180日ルール」は、株だけではなく、通貨ペアによっては為替にも通用すると言われています。

日経225・NYダウのほか、米ドル円と主要なクロス円を10月末日の終値で買って、翌年4月末の終値で売った場合にプラスであれば「勝」、マイナスであれば「敗」とした2000年以降の勝敗表が下記になります。

やはり、それなりに信憑性はありそうですね。

日経225NYダウ米ドル円ユーロ円英ポンド円豪ドル円NZドル円
2000-2001××
2001-2002
2002-2003×××
2003-2004
2004-2005××
2005-2006×××
2006-2007
2007-2008×××××××
2008-2009×××
2009-2010××
2010-2011
2011-2012×
2012-2013
2013-2014×
2014-2015××
2015-2016××××××
2016-2017
2017-2018×××××
勝敗(勝率)13勝5敗(72.2%)15勝3敗(83.3%)12勝6敗(66.7%)11勝7敗(61.1%)12勝6敗(66.7%)13勝5敗(72.2%)13勝5敗(72.2%)

FTSE100

FTSE100(くりっく株365)の場合

2010年11月に上場した「くりっく株365」は、基本的に現物の株価と値動きが相関関係にはありますが、先物と現物との関係性と同様に、完全には一致していません。

また、くりっく株365の場合は、先物と違い買いポジションには配当がつき、金利の支払いが発生します(売りポジションは受取り・支払いがそれぞれ逆)。

こういった要因も加味したうえで、くりっく株365上場以来のFTSE100における「黄金の180日ルール」を検証してみました。

10月末終値4月末終値差引損益日本円換算金利相当額配当相当額差引利益
2011-20125,5325,73220020,000円▲65円10,960円30,895円
2012-20135,8006,42262262,200円▲90円11,429円73,539円
2013-20146,7546,808545,400円▲200円11,895円17,095円
2014-20156,5506,94439439,400円▲196円12,696円51,900円
2015-20166,4136,237▲176▲17,600円▲110円12,115円▲5,595円
2016-20176,9407,19525525,500円0円13,835円39,335円
2017-20187,5167,5259900円▲1,898円14,709円13,711円
勝敗(勝率)6勝1敗(85.7%)6勝1敗(85.7%)

「2015年10月末買い・2016年4月末売り」の1回以外は勝っており、勝率は85.7%となっています。

その1敗も、配当を加味すれば差引きで5千円程度のマイナスと、かなりゼロベースに近い結果でした。

過去の実績だけを見れば、くりっく株365のFTSE100でも、「黄金の180日ルール」は通用しそうですね。

拡大中のスプレッドに注意

くりっく株365の過去データでは、スプレッドの履歴までは公表されていないのですが、現在40〜50程度まで拡大しているスプレッドには注意が必要です。

このスプレッドを考慮して上の表を見ると、2013-2014年は損益ギリギリですし、2017-2018年はおそらくマイナスなので、実際には4勝3敗(勝率57.1%)と言えるかもしれません。

いずれも配当でカバーできる程度のマイナスなので、これも考慮すればやはり6勝1敗なのですが、配当だけではなく株価でも利益を出したいという方には不向きなトレード手法でしょう。

いずれにしても、金利・配当を含めた平均利益は、1期間あたり31,554円という金額になっており、必要証拠金が26,000円(岡三オンライン証券 くりっく株365の場合)ということを考慮すれば、かなりのパフォーマンスと言えるのではないでしょうか。

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FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。