3週連続の利食いなし

年初からの豪ドル円日足チャートと、私の豪ドル円B80ループイフダン取引履歴(緑=新規、ピンク=決済)です。今週は新規(5lot)2回の取引がありましたが、決済はゼロ、これで3週連続で利食いがないという結果になりました。ループイフダン豪ドル円B80は、少ない年で年間40回程度しか利食いしないので(例えば2005年は41回、2006年は45回)、確率的にも3週連続で利食いがないことは十分にあり得るのですが、とはいえレアケースであることは間違いありません。
今週は、日本は連休、欧米はメーデーで薄商い気味でしたが、米ドル円が110円にワンタッチするなど、それなりにボラタイルな相場となりました。しかし、引き続き米ドルを軸とした為替相場だったため、豪ドル円は米ドル円上昇と豪ドル米ドル下落の引っ張り合いで、ほぼ横ばいの推移となったことが横ばいの原因となっています。
私はクロス円のテクニカルはあまりあてにならないと思っているのですが、一目均衡表の雲に突っ込んだのは、少なくとも雲の上限までは上昇する可能性が示唆されるので良いのですが、転換線が下がってきて、また基準線を下回っているのが気になりますね。
米ドル円と豪ドル米ドル
米ドル円と豪ドル米ドルのそれぞれ日足チャートです。米ドル円は2日に110円にワンタッチしましたが、やはり定着するには材料不足なのか、いったん達成感が出てしまったことと、タイミング的にも米中貿易戦争の懸念が再燃、さらには米中間の安全保障に関する懸念が続いたということで、その後かなりの勢いで下落しました。4日には米雇用統計で雇用者数・失業率ともに予想よりやや弱い数字だったこともあり、一時108.64円の安値をつけましたが、全般に米ドルがやや買い戻され、109.05円で週の引けとなりました。
豪ドル米ドルは、1日発表のRBA政策金利据置きを通過し、2日から3日間は上昇基調に転じています。豪ドル米ドル日足で陽線が3本続いた後に下落するというパターンは少ないので、期待したいと思います。
豪ドル米ドル長期チャート
今週も豪ドル米ドルの週足、月足チャートを見てみます。
週前半の下落により週足チャートは下ヒゲ陰線、とはいえ一目均衡表がはっきりと三役逆転で雰囲気が悪く見えます。月足は5月分がまだ始まったばかりですが、今のところ陽線となっています。
いずれにしても、年初来の「円高場面の米ドル高」「円安場面の米ドル安」は朝鮮半島情勢が落ち着くまで継続するでしょうから、米ドル円と豪ドル米ドルが相殺し合って、豪ドル円は動きにくい場面が多くなることには覚悟が必要かもしれません。
来週の動き
来週は9日(水)に米PPI(卸売物価指数)、10日(木)に米CPI(消費者物価指数)、11日(金)に米ミシガン大学消費者信頼感指数発表があるほか、豪ドル関係では、10日(木)発表の中国PPIおよびCPIが注目されます。
その他、やはり朝鮮半島情勢ですが、急速に南北の融和ムードが進行する中で、主役の座を奪われまいとトランプ大統領が突拍子もない行動に出る可能性は気に留めておきたいところです。
ループイフダンなどのシストレは、基本的にテクニカルもファンダメンタルズもチェックしなくて良いというのが最大のメリットではありますが、例えば「豪ドル円が◯◯円以下になったら、一旦稼動を止める(あるいは資金を追加する)」「米ドル円が◯◯以上になったら売りのループイフダンを稼動させる」など『大枠の戦略』は、リスクを抑えて資金効率を高めるためにも用意しておいたほうが良いと思います。
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