FTSE100は週引けでは横ばい推移
FTSE100の日足チャートです。もういい加減「横ばいです」と書くのも飽き飽きするほどに、7600台での横ばいです。
25日(月)には、一時7546まで下落し底割れか、という雰囲気もありましたが、意外と下値も底堅いので、翌日にはあっさり7600台を回復。
27日(水)までは危なっかしい場面もありましたが、28日(木)、29日(金)で7600台後半まで値を戻し、EU移民問題合意による欧州つれ高で一時7750まで上昇します。
その後はやや週末のポジション調整や利益確定が入り、7661で週の引けとなっています。
週足で見ると、やや下落基調のようにも見えますが、基本的には5週連続の横ばい推移です。
一目均衡表で見ると、今週の足が転換線を下回り、下落時には雲の上限で止められたように見えます。また、ついに遅行スパンがローソクにぶつかり、来週には下抜くことになりそうです。いずれも下落を示唆するものであり、週足チャートの形がやや弱含みであることとも整合性がとれます。
昨今の英国政治・経済に関するニュースにはプラス材料となるものが皆無であり、マイナスの材料があった場合には素直に株が下落し、プラスの材料があった場合には英ポンド上昇による株下落、というようにFTSEにとっては苦しい状況が続いています。
昨年5月のFTSE100の終値が7526ですから、騰落はあったものの、すでに1年以上にわたって、ほとんど株価が上昇していないことになります。
当ブログが推奨するのは、FTSE100による配当取りであることを考えると、中長期で株価が横ばいなのは決して悪いことではありませんが、やはり多少でも差益があるのとないのでは、投資に対するモチベーションに影響があると思います。
とくに7月は配当がほとんどない月なので支払金利だけが嵩み、モチベーションが低下することが予想されます。これに耐えられず、かつ株価がこのまま横ばいと予想するなら早めに一旦利益確定するのも一考の余地があると思います。
今週の英国関連指標は下記のとおりです。数が少ない上に、重要性もあまり高くありません。
- 7月2日(月)…製造業PMI
- 7月4日(水)…非製造業PMI
- 7月6日(金)…HBOS住宅価格
英ポンドは二番底からさらに下落
先週は、「英ポンドは二番底か」などと書きましたが、その後、さらに下落する推移となりました。
26日(火)のEU離脱法成立も英ポンドにとって好材料とならず、それどこかEU圏の政治不安につれ安となって、28日(木)には一時1.3048まで下落します。
30日(金)にはEU首脳による移民政策合意で欧州つれ高となり1.3215で引けますが、週足では結局、陰線となりました。
週足一目均衡表で見ると、完全に雲に突っ込んでしまっていますし、この後雲が切り上がっていきますので、これにそって上がっていかないかぎりは、雲を下抜けして大きく下落、というシナリオが見えてきます。
昨今のFTSE100は英ポンド米ドルと逆相関性が高いことを考えると、FTSE100ホルダーとしては下落を歓迎すべき場面があるかもしれませんが、英ポンドの場合、下落の場面では英国の政治・経済が傷んでいる場合が多いので、中長期的には株価にとってもプラスとは言えないと思います。
年初来の配当と支払金利
1/2〜6/30 | 受取配当 | 支払金利 | 差引利益(A)※括弧内は前回 | 必要証拠金(B) | A÷B ※括弧内は前回 |
---|---|---|---|---|---|
FTSE100 | 17,194円 | 3,680円 | 13,514円(13,039円) | 32,000円 | 42.23%(40.75%) |
NYダウ | 27,278円 | 28,210円 | ▲932円(177円) | 106,000円 | ▲0.88%(0.00%) |
日経225 | 20165,円 | 0円 | 20,165円(17,225円) | 96,000円 | 21.01%(17.94%) |
DAX | 0円 | 1,202円 | ▲1,202円(▲1,202円) | 54,000円 | ▲2.23%(▲2.23%) |
年初から先週までの受取配当から支払金利を差し引いた実利益を計算しています。DAXは、先週の実績から変化がありません。日経225は26日に2,940円の配当がありましたので、ひさびさに年初来実績も変動しています。
NYダウは、この週は配当ゼロに対して支払金利が1,109円となり、ついに年初来の配当を支払金利が上回ってしまいました。
FTSE100は、27日に624円の配当があり、支払金利の149円を差し引いても若干のプラスとなり、年初来の成績にも貢献しました。
7月は、FTSE100の予想配当が425円と予想されており、支払金利を低めの1日あたり20円で計算したとしても1ヶ月で620円と、差引で赤字になる見通しです(実際にはもう少し支払金利が高くなると思われます)。
相変わらずスプレッドが30台〜40台と広いうえに安定しないくりっく株365のFTSE100ですが、一旦利益確定やロールオーバーするには狙い目になるタイミングと思いますので、日々株価の動向には注目したいところです。
また、8月のFTSE100は約6,000円と、月別で年間最高額の配当が予定されていますので、一旦ポジションを閉じる場合でも、8月の取りこぼしがないように運用されてください。
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