ループイフダン豪ドル円B80
豪ドル円日足チャート(一目均衡表も表示)と、私の豪ドル円B80ループイフダン取引履歴(緑=新規、ピンク=決済)です。
豪ドル円B80の今週は、新規なし、決済(利食い)5lot×1、という結果になりました(私は豪ドル円B80ループイフダンを1本5,000通貨で、若干稼働開始値幅をずらして合計3本=15,000通貨運用しています)。
今週の豪ドル円は週明けから安値圏での推移となり、かといって積極的に下値を模索するでもなく、主体性のない動きとなりました。
そのためボラティリティも乏しく、ループイフダン豪ドル円B80は利食いはおろか、新規ポジション建てもないままに週末を迎えようとしていました。
ところが29日(金)になって、移民政策に関するEU首脳合意が発表されたことにより、ユーロの買い戻しが発生し、米ドルが対ユーロだけではなく、全般に売られる展開となりました。
豪ドルも例外ではなく、豪ドル円は29日朝は81.0円前後をウロウロしていたところ、81円台半ばまで急騰。さらにNY時間には、82円台を攻める動きとなりました。
さすがに一気に上がりすぎたのか82円は攻めきれず81.94円で週の引けとなりましたが、このタイミングでループイフダン豪ドル円B80は1本だけ利食いとなり、何とか「完全無風」の1週間を回避することができました。
しかし、米国を発信源とする貿易戦争は収束の兆しが見えませんし、ユーロ圏の政治不安(とくにドイツ)や、英国EU離脱法の成立など、リスク回避に繋がりそうな材料が、来週以降もリスクに弱い豪ドルの重石になることが懸念されます。
ループイフダン豪ドル円B80
ループイフダン豪ドル円B80の今週(上)年初来(下)成績は、下記のとおりです。
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 6/25〜6/30 | 1万通貨 (5千通貨×2) | 4,000円 | 242円 | 4,242円 |
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 年初来 | 1万通貨 (5千通貨×2) | 171,461円 | 9,207円 | 180,668円 |
米ドル円と豪ドル米ドル
豪ドル円は、米ドル円と豪ドル米ドルをかけ合わせた合成通貨ペアです(クロス円)。
ということで、今週も米ドル円と豪ドル米ドルのチャートを見てみたいと思います。
米ドル円と豪ドル米ドルのそれぞれ日足チャート(一目均衡表)です。リスク回避の米ドル買いは基本的に継続していますが、円も買われるので、米ドル円の上値も限定的となっています。
豪ドル米ドルは、週の序盤は下値を探る展開となりましたが、29日に前述のとおりユーロ買い・米ドル売りに連れて上昇。下落は一服という値動きになっています。
米ドル円長期チャート
米ドル円を週足チャートで見ると、今週も110円を挟んだ値動きとなり、これで4週間にわたって同水準となっています。先週見た週足では下落しそうなチャートでしたが、今週が陽線で引けたことで、やや空気が良くなった感はあります。
それにしても米ドル円は、もう7週間も111円台を攻めきれない状況が続いていますし、徐々に111円に対する諦めと言いますか、上値で110.932円と、そこまで積極的に攻めに行かない様子も見て取れます。
この先、一目均衡表の雲が下がってきますので、111円のレジスタンスがクリアできないかぎりは、雲に沿って下落していくというシナリオが見えてきます。
やや下落したとはいえ、まだまだ全般米ドルが高いので、円が独歩安になるような材料が出れば米ドル円も一気に上昇するのですが、日本の政治・経済状況や世界のリスク回避傾向を見ると、なかなか難しいように思われます。
豪ドル米ドル長期チャート
豪ドル米ドルは、週足・月足とも陰線での引けとなりました。週足では多少長いヒゲを引いていますが、底打ちと見るのはやや早計かと思います。
週の安値である0.7321は、5月安値の0.7327で止められた形ですが、そこまで強いサポートとは思えませんので、来週以降の米ドル買い動向によっては簡単に下抜けする可能性があります。
その場合でも米ドル円が112円、113円と上昇していくイメージではないので、結果として豪ドル円はさらに下値を探る展開となりそうです。
来週の動き
来週は、米国関連ではFOMCと米国雇用統計の発表があります。オーストラリア関連では、RBA政策金利と小売売上高の発表があります。
- 7月2日(月)…米国ISM製造業景況指数
- 7月3日(火)…RBA(豪中銀)政策金利/米国製造業新規受注/米国耐久財受注
- 7月4日(水)…豪小売売上高
- 7月5日(木)…米国新規失業保険申請件数/米国ADP雇用者数/米国ISM非製造業景気指数
- 7月6日(金)…FOMC議事録/米国雇用統計/米国貿易収支
昨年・一昨年に続き、7月はFOMCと雇用統計が同じ週の発表となります。どうしてもそれらに目を奪われがちになりますが、ISM製造業景況指数やRBA政策金利、豪小売売上高でも意外と動く可能性はありますので、注意を怠らないようにしたいところです。
世界の政治情勢では、トルコ大統領選はエルドアン大統領の再選により、意外にもトルコリラがやや買い戻される展開となったので一安心といったところです。
一方でブレグジット関連では一応、EU離脱法が可決となり来年3月29日の離脱が決まりましたが、ここまでのプロセスを見ると紆余曲折をたどっており、やはり一筋縄では行かないという認識を新たにさせられます。
英国の政治は「決まった事は粛々と進める」という性格ではないので、もう一波乱、二波乱あれば、そのたびに英ポンド売り→欧州(ユーロ)つれ安→豪ドルつれ安というシナリオは十分ありえますので、この点の報道にも引き続き注意が必要です。
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