トランプ次期大統領記者会見の為替への影響は。発言はそれほどエキセントリックではありませんでしたが…。

日本時間の1月12日午前1時からトランプ次期大統領の記者会見がおこなわれました。大統領選勝利後、公の場での会見は初ということで注目度が高く、為替や株価への影響も大きいとされてきました。

約1時間の会見の中身は…?


会見内容は報道でご覧になっている方も多いと思いますが、期待されたアメリカや世界経済に関する発言は少なく、冒頭はほとんどトランプ氏個人の資産や、自身のビジネスと国政との利益相反に関する発言ばかりで、途中から女性弁護士が長々と報告書を読み上げたのには、文化の違うアメリカの記者会見とはいえ、記者の「それじゃない感」がひしひしと伝わってきて、思わず笑ってしまいました。トランプ氏の発言自体は、過去の発言から考えれば既定路線であり、心配していたほどエキセントリックではありませんでしたが、その代わり内容の希薄なものとなってしまったように感じます。


その他には、ロシアによるサイバー攻撃、メキシコ国境の壁、オバマケアへの批判といったところで、直接的な経済への言及は、「アメリカ最大の雇用を生む大統領になる」という点くらいだったように思います。しかし、ご存知のとおりアメリカの失業率は自然失業率に近くほぼ完全雇用の状態なので、インパクトという点では期待を欠くものとなってしまったようです

会見を受けてドル円は


11日21時頃からの米ドル円1分足です。23時頃から、期待のドル買いによるドル高が一時117円台近くまで進行しますが、会見が始まった途端、失望売りで115.7円付近まで暴落。その後一旦調整を含む回復基調に入ったものの、特に材料もなく会見が終了した途端、ストップロスを巻き込みながらさらにドル売りが加速し、3時過ぎに114.2円付近まで暴落。現在(午前5時)は少し値を戻して115.5円付近でレンジを形成して落ち着きはじめています。

ループイフダン米ドル円B15は

稼働ストップはしませんでした

昨日、稼働ストップと全てのポジションの損切りプランを検討したループイフダン米ドル円B15ですが、結論から言いますと、止めずに動かしています。理由としては、稼働ストップのひとつの目安としていた115円は割り込んだものの、要因が政策懸念からのリスクオフというより失望売りなのが明確だったので、米ドルを買った分だけ売るだけだろう、という流れが見えやすかったというのがあります。現在のところ、その思惑どおり、ほぼ11日日中のレート(115.60円付近)まで戻しています。

結果としてはループイフダンの本領発揮!

11日21時から12日午前5時までの損益は、以下のとおりです。

  • 米ドル円B15(1,000通貨)・・・4,368円(29回利食い)
  • 米ドル円B50(1,000通貨)・・・1,500円(3回利食い)
  • 米ドル円B50(2,000通貨)・・・3,000円(3回利食い)
  • 豪ドル円B40(1,000通貨)・・・400円(1回利食い)
  • この時間帯(8時間)の利益計・・・9,268円


  • 115.5円あたりを中心に、上下に約260pips動きましたので、大きな値幅は50pipsで取り、方向性を迷って小幅な値動きを繰り返しているような場面では、同じ値幅で何度も15pips仕掛けが新規〜決済を繰り返し利益を生んでくれました。底値についてはややリスキーな判断ではありましたが、結果オーライといったところです。

    資源国通貨への資金流入

    この場面ではあまり意識していませんでしたが、資源国通貨に資金が流入しています。

    豪ドル米ドルが、米国債利回りの低下を意識して急騰しています。今の時間、ちょっと下がっちゃいましたが。手動トラリピも1回利食いしてくれました(今月4回目)

    豪ドル米ドルペアで「手動トラリピ」はじめました。この通貨ペアを選んだ理由や、発注の管理方法など。

    2017-01-10

    余談ですが

    トルコリラ円が、国を挙げての米ドル売りトルコリラ買いの努力も虚しく、とうとう30円を割り込み、一時29.50円付近まで下げました。私は現在ポジションを持っていないので直接は関係ないのですが、少し前にこういう状況を見越しつつ、よせばいいのにトルコリラ戦略を立てつつも完全に後悔が残る形で敗北しており、笑い話として後日、たられば全開の恨みつらみ?を記事にしようと思っていますので、お時間がある方はぜひお付き合いください。

    【1月16日追記:トルコリラ円の記事を書きました。】

    トルコリラとたわむれた日々の記録。ヒロセ通商のスワップポイント115円固定も終わるらしいですね。

    2017-01-16

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    ABOUTこの記事をかいた人

    FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。