FTSE100は週引けでは横ばい推移
FTSE100の日足チャートです。19日(火)に一時7598まで値を下げて、このまま下落かとも思いましたが、当日は7609の陽線で引けて翌日も回復基調。21日(木)にはまた週安値付近まで下げますが、結局はここがサポートとなり、週の終値は7722と、前週(15日)終値の7697よりわずかに高値で引けました。
これで4週間ほぼ同水準での引けとなっており、さすがにそろそろどちらかにブレイクしそうな予感がします。
週足一目均衡表もこれを示唆しており、18日(金)の安値7598が一時的とはいえ転換線の7577を下抜いていること、また、遅行スパンが間もなくローソクにぶつかり下に抜けると思われ、いずれも下落を予想させます。
今週にも終値ベースの過去最高値である7885(5月22日)を超えられないかぎりは、いずれ遅行スパンはローソクとぶつかるという理屈になりますから、現在のFTSE100の地合いでは、かなり難しいように思われます。
19日(火)には、メイ政権が議会のEU離脱修正案を受け入れない意向が伝えられ、さらに調整が難航するとの見通しから英ポンド米ドルが1.3151まで売られる展開となり、その後のFTSE100はやや迷いながらも上昇に転じ、翌20日(水)18時には7761の高値をつけます。
その後はやや調整が入り7700前後での推移が続いていたのですが、21日(木)20時の英金融政策委員会(MPC)会合結果発表で利上げ票が2から3に増加したことを受けて英ポンドが急伸。予想外の結果だっただけに株価に与えたインパクトも大きく、FTSE100は一時7625と、19日・20日の上昇分を消す下落となりました。
22日(金)には英ポンドが下落に転じたことを受けてFTSE100は一時7754まで上昇。結局、週の中での値動きはそれなりに大きかったものの、先週よりやや高値となる7722での引けとなりました。
今週の英国関連指標は下記のとおりです。
- 28日(木)…ネーションワイド住宅価格指数
- 29日(金)…GfK消費者信頼感指数/経常収支/実質GDP
指標以外では、やはりブレグジット関連法案でのメイ政権と議会の対立がどのような展開を見せるかが注目されます。
英ポンドは二番底か
先々週は「英ポンドは底打ちを確認」などと書きましたが、ECBで思わぬ番狂わせがあり、さらにはブレグジット関連法案での政局不安から20日(水)まで下落基調が止まりませんでした。
しかし、21日(木)に1.3100の安値をつけた後は、英金融政策委員会(MPC)を受けて英ポンド米ドルが一時1.3268まで急伸。22日(金)も続伸となり、1.3256で引けています。
チャートで見ると、典型的なダブルボトム。となると、株価にとってはネガティブな材料となりそうです。FTSE100は最近とくに英ポンド相場との逆相関性が高いので、引き続き注意が必要です。
年初来の配当と支払金利
1/2〜6/23 | 受取配当 | 支払金利 | 差引利益(A)※括弧内は前回 | 必要証拠金(B) | A÷B ※括弧内は前回 |
---|---|---|---|---|---|
FTSE100 | 16,570円 | 3,531円 | 13,039円(12,973円) | 32,000円 | 40.75%(40.54%) |
NYダウ | 27,278円 | 27,101円 | 177円(1,331円) | 106,000円 | 0.00%(1.26%) |
日経225 | 17,225円 | 0円 | 17,225円(17,225円) | 96,000円 | 17.94%(17.94%) |
DAX | 0円 | 1,202円 | ▲1,202円(▲1,202円) | 54,000円 | ▲2.23%(▲2.23%) |
年初から先週までの受取配当から支払金利を差し引いた実利益を計算しています。日経225とDAXは、先週の実績から変化がありません。
NYダウは13日と14日に合わせて1,301円の配当が発生しましたが、金利は1,136円の支払いが発生したため、差し引き165円の利益となっています。FOMCを受けて、さらに支払金利が上昇するかと思われましたが、現在のところは、むしろ前週より低い、一日あたり162.3.円(前週171.9円)となっています。
FTSE100は、配当のない週ながら容赦なく一日160円以上の金利がかかるので、差引利益が177円と、「差引利益/必要証拠金」はとうとう0.00%(桁を増やすと0.00166981132%)となってしまいました。
FTSE100も配当は268円と少ない週でしたが、支払金利が一日28.86円と落ち着いているため、「差引利益/必要証拠金」は微増となりました。
しかしながら、スプレットはますます広がって、40を下回ることがほとんどなくなっています。

FTSE100の指数は7700前後ですから、43のスプレッドは0.59%にあたります。これを24600水準のNYダウにあてはめると145のスプレッド、22600水準の日経225にあてはめると133のスプレッドにあたります。今年のはじめ、NYダウと日経225のスプレッドが広がったときにも、ここまで酷い状況ではありませんでした。
ポジションの偏りなどの問題はあるのかもしれませんが、到底許容できるスプレッドではありませんので、東京金融取引所には改善の努力をお願いしたいところです。
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