緩やかな米ドル高
先々週の3大リスクイベント、先週のFOMCの後の今週は重要指標がなく「祭りのあと」感が漂う中、米ドルが緩やかに上昇を続けています。昨日19日のダドリー米NY連銀総裁講演では、ややタカ派的な発言が目立ったために長期金利が上昇し、米ドル高の流れをさらに後押ししています(下のチャートは米ドルインデックス)。
今週は、重要指標が水曜日の米中古住宅販売件数と金曜日の米新築住宅販売件数くらいしかないので、相対的に、今日以降も連続するFRB関係者の講演を手がかりに相場が動く傾向が予想されます。
21:00 ダドリー米NY連銀総裁講演(終了)
【20日(火)】
8:00 エバンス米シカゴ連銀総裁講演(終了)
16:15 フィッシャー米FRB副議長講演(終了)
20:45 ローゼングレン米ボストン連銀総裁講演
21:30 米第1四半期経常収支
【21日(水)】
4:00 カプラン米ダラス連銀総裁講演
21:00 ダドリー米NY連銀総裁講演
23:00 米中古住宅販売件数
【22日(木)】
23:00 パウエル米FRB理事講演
【23日(金)】
23:00 米新築住宅販売件数
やや気がかりなのが米中古住宅販売件数で、私見では弱い数字になると予想しているのですが、「在庫不足による販売不振」を市場がどう評価するのかが、やや流動的な感があります。つまり、在庫がないだけで購買意欲は高いとして好意的に評価するのか、あるいは、理由はどうあれ販売できていないという理由でネガティブな材料にするのか、ということです。
また、懸念がらみで言えば原油価格です。NY先物がまた43米ドルなかばまで下落していますが、現在アメリカにサイクロンが近づいており(参考:HURRICANE NEWS)、通常であれば原油は上がるのですが、ほとんど反応していないことからも円買いの材料になる可能性があります。
米ドル円、米10年債
19日6:00からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。先のとおり、米長期金利回復で、やや米ドルが買われています。米ドル円に関してもショートを入れる感じではなさそうですし、かといってロングの利幅も限定的というやりづらい相場です。さしあたり裁量で入るとすればロングでついていくしかなさそうですが、あるいは今週は何もせずにループイフダンにおまかせ、という「建設的な撤退」もありかと思っています。
豪ドル円、豪ドル米ドル
19日6:00からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。豪ドル米ドルは、相変わらず0.75と0.76を行ったり来たりというレンジの継続です。直近の傾向として、豪ドル米ドル上昇の場面で米ドル円も上昇し、結果として豪ドル円が急上昇するという現象がたびたび見られるようになっています。今日20日も、豪ドル円は上昇基調が継続しています。ずっと押し目がなかったのですが、19:30現在、おそらくちょっとした押し目になっていますので、裁量で少し買い増しして、85.40円前後の利食いを狙いたいと思います。
ループイフダン
19日のループイフダンは、稼働停止中の米ドル円B15が1回のみの利食いでした。先が思いやられます。20日は米ドル円B50が1回、B15が1回、S15が1回、豪ドル円B40が1回の利食いです。今週は、各仕掛けが2日に1回利食いすれば御の字、くらいの感じかもしれません。
コメントを残す