今週の豪ドル円相場
豪ドル円日足チャート
豪ドル円日足チャート(一目均衡表も表示)と、私の豪ドル円B80ループイフダン取引履歴(緑=新規、ピンク=決済)です。
豪ドル円B80の今週は、上昇地合いを受けて、新規5lot×2、決済(利食い)5lot×1、という結果になりました(私は豪ドル円B80ループイフダンを1本5,000通貨で、若干稼働開始値幅をずらして合計3本=1万5000通貨運用しています)。
FOMCなどで瞬間的な騰落はあったものの、基本的には週を通して81円台後半のレンジだったため、ループイフダンの稼働状況も限定的なものとなりました。
豪ドル円は82円台回復に苦心
今週の豪ドル円の値動きを、時間足チャートで振り返ります。
24日(月)、今週の豪ドル円は、先週終値の82.03円から下にやや窓を開けて81.75円で寄りました。
要因としては、週末に一部報道で「中国政府が米国との貿易問題を巡る閣僚級協議を拒否」と伝えられたことが影響したと思われます。
これにより、豪ドル米ドルは一時0.7248まで下落します。
ただ、そこまで確実性のある内容でもなかったことから、豪ドル米ドルでは押し目買いとショートカバーが入り、豪ドル円でも東京時間序盤には82円手前まで買い戻され、ほぼ窓を埋める展開となりました。
その後は欧州・NY時間を通して特段の材料がない中で、豪ドル円は81円台後半のレンジで推移します。
結局この日は82円台を回復できず、終値で81.78円。
25日(火)日も、米中貿易摩擦に警戒感を残しながらも、豪ドル円ではレンジ相場が続きます。
9時台には、東京が3連休明けのゴトー日とあって、米ドル円に仲値に向けた買いが入りクロス円全般もつれ高で豪ドル円も一瞬82円台をつけますが、その後は勢いなく反落。
下落一巡後は、東京・欧州・NY時間を通して前日とほぼ同じ81円台後半でのレンジでの推移となります。
この日の終値81.88円。
26日(水)には、東京時間序盤、中国・香港株の底堅さやNZドル上昇を背景に、豪ドル円も82.22円まで上昇します。
しかし、やはりマーケット全般の売り目線は変わらず、東京時間後半では反落して上昇分を消し、ふたたび81円台後半の推移となります。
NY時間序盤にも一時82円台をつけますが、直後のFOMCへ向けた様子見からポジション調整が入りやすく、なかなか82円が定着しません。
FOMCでは事前予想どおり利上げが発表され、豪ドル円も一時82.48円まで上昇しますが、売りが厚く反落。
その後は長期金利上昇を嫌気した米国株の下落や、トランプ大統領のFRB利上げ牽制ともとれる発言が伝えられ、結局豪ドル円はFOMC前よりややレンジを切り下げての推移となります。
騰落はあったものの、結局は「行って来い」となり、この日の終値はほぼ前日と同じ81.79円。
27日(木)の東京時間は、前日・前々日同様81円台後半のレンジとなりました。
ところが14時台に一部イタリア紙で「イタリア政府は2019年予算案を巡る会合を延期する可能性がある」と伝えられたことをきっかけにユーロが売られ、クロス円全般に下げが波及したことから豪ドル円も大きく下落、16時台には一時81.29円の安値をつけます。
その後は、欧州時間からNY時間序盤まで米ドル円が112円台なかばから113円台なかばへと大きく上昇したことから、豪ドル円もつれ高となり、81.93円まで買い戻されますが、NY時間終了に向けて再びジリ安となり、81.70円で引けています。
豪ドル円はこの時点で4日連続、ほぼ同水準の終値となっています。
28日(金)は、東京時間時間序盤にややレンジを切り上げた後は81円台後半のレンジとなります。
NY時間序盤になって、米国株が堅調に推移したことや、イタリア株価指数が下げ止まりユーロに買い戻しが入ったことなどから、前日とは逆の現象でクロス円が全般に上昇し、豪ドル円も82円台を回復します。
その後は一時82円台を割り込みますが、82.0円割れの買いにサポートされて小幅に持ち直し、82.03円での週引けとなりました。
ループイフダン豪ドル円B80の成績
新規2回、利食い1回
ループイフダン豪ドル円B80の今週(上)年初来(下)成績は、下記のとおりです。
週を通して81円台後半のレンジが継続したため、値幅80での利食いは困難な状況でした。
そのような中で、千載一遇の機会だったFOMC直後の上昇で利食いできなかったのは、不運としか言いようがありません。
それでも、27日の下落で拾ったポジションが翌日利食いできたのは、今週唯一の好プレーでした。
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 9/24〜9/28 | 1.5万通貨 (5千通貨×3) | 4,000円 | 22円 | 4,022円 |
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 年初来 | 1.5万通貨 (5千通貨×3) | 319,461円 | 13,094円 | 332,555円 |
来週の動き
RBA政策金利ほか重要指標が目白押し
オーストラリア関連では、10月2日(火)にRBA政策金利発表がありますが、1.50%の据置きはほぼ確定的ですし、発表後の声明についてもとくに目新しい内容は期待できないので、為替への影響は限定的と思われます。
一方、米国関連では雇用統計発表週ということで重要指標が目白押しです。
来週は、指標を受けた米ドルの動きに加えて、イタリア懸念が再浮上したユーロの動向に注目する週となりそうです。
- 9月30日(日)…中製造業PMI/中財新製造業PMI
- 10月1日(月)…豪AiG製造業指数/日日銀短観/米建設支出/米ISM製造業景気指数
- 2日(火)…豪RBA政策金利
- 3日(水)…豪AiGサービス業指数/豪住宅建設許可/米MBA住宅ローン指数/米ADP民間雇用者数/米ISM非製造業景気指数/米週間石油在庫統計
- 4日(木)…豪貿易収支/米新規失業保険申請件数/米製造業新規受注/米耐久財受注
- 5日(金)…豪小売売上高/米貿易収支/米雇用統計
米ドル円の年初来高値更新
今週は、米ドル円が113.70円、日経平均株価がザラ場で2万4124円と、それぞれ年初来高値を更新しました。
先週、自民党の総裁選で安倍首相が3選を果たしたことへの安心感に加え、安倍首相の訪米と通商協議で自動車輸出への追加関税を回避したことが好感されたものと思われますが、米中貿易戦争真っ盛りという中でのこの状況を予想できた方は少ないのではないかと思います。
しかし、豪ドル円に関して言えば、全般米ドル買いで「米ドル円上昇」と「豪ドル米ドル下落」の綱引きにより結果横ばいという、クロス円ならではのデメリットが露呈しています。
トランプ大統領の米ドル高牽制発言に注意
米ドルインデックスが95を超えると、トランプ大統領が米ドル高を懸念するツイートや発言をする可能性が高くなるようです。
トランプ大統領のこの手のツイートはだいたいNY時間の朝方なので、日本時間の深夜に向けての米ドル円急落には注意したいところです。
ループイフダン米ドル円B15は好調
稼働約1.5ヶ月で利食い113回
あまり捗らない豪ドル円の利食いをカバーするために8月から稼働させている「ループイフダン米ドル円B15」ですが、米ドル円上昇を受けて、堅調な成績となっています。
米ドル円ループイフダン稼働環境
- 8月10日から稼働
- 「ループイフダンUSD/JPYB15」1本1,000通貨
利食い回数 | 為替利益 | スワップ | 売買利益 | 含み益 |
113回 | 16,431円 | 1,029円 | 17,460円 | 44円 |
ループイフダンといえば含み損がつきものですが、現時点では保有ポジションが1本で含み益が出ているという、非常に良い稼働状況です。
また、昨年米ドル円B15を稼働させていたときは、頻繁に決済が滑って、本来150円取れるはずの利益が20〜30円になってしまうということも少なくなかったのですが、現在はかなり改善されているようで、113回のうち決済が滑ったのは17回、うち5回は130円、続いて129円が1回、127円が3回、125円が3回、120円、107円、101円、85円、83円がそれぞれ1回ずつとなっています。
私にとっては、こういったシステム上の改善も、ある程度の長期間にわたって値幅が狭いループイフダンを稼働させる大きな動機になっています。
アイネット証券のウェブサイトでは、米ドル円のほかにも値幅の狭いループイフダンの成績を確認できるランキングを公開しているので、通貨ペアや売り/買いの方向を決めていない場合はとても参考になります。
来週からの第四四半期は、豪ドル円B80が巻き返してくれないかな・・・などという願望を抱きつつ、目先はこういった細かな利益を拾っていくしかない相場なのかもしれません。
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