FTSE100は一旦調整地合いか
FTSE100の日足チャートです。FTSE100は、21日(月)に最高値となる7900をつけ、翌22日(火)には7925とさらに最高値を更新したものの、一旦達成感が出たのもあるのでしょう、その後は3日連続の陰線となっています。やはり予想どおり、1月23日の高値7872付近は利益確定売りで上値が重くなるようです。3月23日以来、押し目らしい押し目もなくここまで上昇してきましたから、一旦調整ムードになっても不思議はありません。それでも週の引けで7727ですから十分に高値なので買いポジションを建てるには躊躇するところですが、何枚か買う予定であれば、この場面で1枚くらいは買ってみても良いかもしれません。
英ポンド米ドルは、4月17日の高値1.4375から1ヶ月少々で1000pt以上下落し、先週は1.3293で引けています。25日(金)に発表された英国小売売上高は予想外に強い数字だったにもかかわらず反応薄く、引き続き、英国のインフレ鈍化が予想より早いと見る向きが優勢であることに加えて、先週は総選挙の観測も浮上し、はっきり言って現在の英ポンドは良いところなしです。
しかし、株にとっては日本同様に自国通貨安を好感する向きが圧倒的多数であり、輸出関連銘柄が牽引役となって、FTSE100もやや調整感が出てきたとはいえ、底堅い展開となっています。これ以上英ポンドが下落するようだと、輸入資材の高騰などの悪影響がフォーカスされ、株価が下落する可能性もあるため、そろそろ下げ止まってくれるほうが安心できそうです。

年初来の配当と支払金利
1/2〜5/26 | 受取配当 | 支払金利 | 差引利益(A) | 必要証拠金(B) | A÷B |
---|---|---|---|---|---|
FTSE100 | 14,190円 | 2,505円 | 11,685円 | 32,000円 | 36.52% |
NYダウ | 23,092円 | 22,580円 | 512円 | 106,000円 | 0.48% |
日経225 | 17,225円 | 0円 | 17,225円 | 96,000円 | 17.94% |
DAX | 0円 | 1,202円 | ▲1,202円 | 54,000円 | ▲2.23% |
年初から先週までの受取配当から支払金利を差し引いた実利益を計算しています。DAXをバイ・アンド・ホールドしている方は少ないと思いますが、今週はDAXの支払金利がゼロでした。日経225も配当がない週だったので、この2商品は先週の実績から変化がありません。
しかし、NYダウはついに、受取配当から支払金利を差し引いた額が512円、証拠金比率で0.48%とほぼゼロベースとなってきました。年初来のくりっく365の稼働日は104日なので、1日あたり平均で217円の金利を支払っていることになります。米国で今年少なくともあと2回の利上げがあることを考えると、やはりNYダウは配当取り向きではありませんね。そのかわりと言ってはなんですが、一時100前後まで広がっていたNYダウのスプレッドは、最近になって20前後と狭くなっていますので、やるとすればデイトレードかと思います。
FTSE100の「差引き利益÷必要証拠金」は先週とあまり変わっていませんが、6月は2,727円、7月は419円の配当予想なので、この後はかなり成績が悪くなっていく見通しです。米国のように利息がどんどん上がるという状況でないことだけは救いですが、この2ヶ月は株価の推移を睨みながら、一旦利益確定やロールオーバーすることも視野に入れて検討すべきタイミングだと思います。FTSE100もようやくスプレッドが20ポイント台まで下がって落ち着いてきたので、こういった選択肢も現実的であることはありがたい状況だと思います。
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