イギリスのEU離脱正式通知でユーロ安
ユーロ・米ドル、英ポンド米ドル
欧州は現在、主要国の政権がいずれも盤石とは言い難く、英国のEU離脱を自国野党の政治材料にさせないことに必死で、早速ドイツのメルケル首相が、英国が提示する、離脱交渉と並行したFTA等の関係構築を話し合う交渉手順に正式に拒否の意向を示し、EU内で足並みを揃える形となりました。英国が安全保障と治安を提供する代わりにFTAをはじめとする通商関係を結ぼうとする交渉内容は明らかに無理筋で、これを認めてしまっては残留各国の与党が批判を浴びるという懸念は理解できなくもありません。
どの国も白人国家の真骨頂剥き出しで清々しいほどですが、そういった無秩序の妥協的産物がEUでありユーロだったことを考えれば、現在の混乱の先にも新たな秩序が生まれるのではないかと思います。フランス大統領選が今後最大の懸念事項となりますが、トランプ政権が滑り出しでそこまで好調とは言い難い状況が続いており、フランス大統領選の5月までの2ヶ月間に流れが大きく変わるとは考えにくいことからも、フランス極右勢力がそこまで台頭する可能性は低いと思われます。フランスがユーロから抜けたら、ユーロは事実上ドイツ・マルクと変わらなくなってしまいますし、強烈なユーロ高で大混乱になりそうですよね。
米ドル円
米10年債利回りは買い戻しでまた2.4%を割り込み、ここのところ連動性の高かった米ドル円の値動きとやや乖離が生じてきました。30日午前は111.10円前後の値動き。やや方向感に乏しくなっています。
豪ドル円、豪ドル米ドル
現在85.20円前後の豪ドル円は、堅調な豪ドルを背景に86円台までの回復はそこまで重くないと思われます。
ループイフダン
米ドル円S15が5回、豪ドル円B40が1回の利食いでした。ここ2日は、豪ドル円に救われています。米ドル円はまた小さな膠着状態に入った感もありますので、ここは豪ドルの活躍を期待したいところです。
コメントを残す