フランス大統領選を通過しても市場は反応薄。米ドル円も112円台後半で小幅の値動きです。

マクロン候補圧勝

織り込み済みだったフランス大統領選

日本時間の8日未明に事前予想どおりマクロン候補の勝利が伝えられ、直後のマーケットの反応が注目されましたが、米ドル円のオセアニア寄付きはわずかに窓が開いたものの、ほぼ通常の週明けと変わるところのない値動きとなりました。

やはり選挙結果は織り込み済みだったようで、寄りの後はむしろ調整の動きで窓を埋めて下落に転じていきます。ユーロドルも寄りで1.1023まで上がった後は下落基調で1.0948まで下げ、18;00は1.0950水準です。さらに欧州株もPIIGS含め軟調。マーケットの好感を期待しての買いポジションが売られての結果と思われますが、先週の米雇用統計といい、また何かとイベントに対する反応が鈍くなってきていますね。

今週は12日金曜日に米国消費者・小売関連の指標が発表になりますが、材料としてそこまでの期待感はないでしょうし、6月の英国総選挙もさすがに意外性はなさそうなので、やはり当面は6月の米FRB利上げを睨んだ値動きとなっていくのでしょうか。

欧州の午後とNY時間の経過も見なければなりませんが、目先の米ドル円に関していえば、一旦、積極的に113円を目指す理由を失ってしまったように思われます。

日経225が年初来高値に

そのような中、日本株は東証一部全33業種が上昇、日経225は終値で前日比450円高の1万9895円と噴き上がりました。日経225がふたたび2万円をつけることなどないと思っていましたが、わからないものですね。円安に依存しない日本株高というのも、ほぼ記憶にないくらい見るのが久しぶりな気がします。個別の決算は良好なものが多いのに、インデックスとなると頭を抑えられて振るわないという状況が続いていましたが、ようやく外部要因が減少して上抜けしてきたということなら何よりです。

米ドル円、米10年債利回り

5日金曜日6時からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。米10年債の利回りが上昇しません。ここのところ米ドル円と10年債のシンクロはあまり強くありませんが、米ドル円が振るわない一因としてはやはり米国債というのがありそうです。

豪ドル円、豪ドル米ドル

5日金曜日6時からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。豪ドル米ドルは先週後半に続いて0.74を挟んでの攻防となっています。テクニカル的には、ここを下抜けすると21日線の-2シグマ0.7396、その下の5月5日安値である0.7368、21日線-3シグマの0.7341が意識されやすい水準のようですが、その下ま0.71台まで目立った目安がないので、0.73をブレイクすると、下落が大きくなりそうな雰囲気があります。

8日10:30には地味にオーストラリアの経済指標も発表されていますが、3月住宅建設許可件数が前月比-13.4%(予想:-4.0%)、前年比-19.9%(予想:-10.0%)と非常に弱いものになっています。また、中国の4月貿易収支も黒字額が予想を上回ったものの輸出・輸入ともに伸びが予想を下回り、豪ドルのマイナス材料となっているようです。いずれにしても、原油と鉄鉱石価格が戻ってこないと、今回のような個別要因では太刀打ちできないでしょうから、今のうちに膿を出しておくというのも良さそうです。

ループイフダン

週明け8日は、19:00時点で米ドル円B15が1回だけの利食いです。今のところ値動きは50pipsレンジですから仕方ないのですが、上でも下でもいいのでもう少し動いてほしいですね。

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FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。