今週(8/20〜8/24)の豪ドル円ループイフダントレード結果。オーストラリアの政局不安は解消されたのでしょうか。

今週の豪ドル円相場

豪ドル円日足チャート

豪ドル円日足チャート(一目均衡表も表示)と、私の豪ドル円B80ループイフダン取引履歴(緑=新規、ピンク=決済)です。

豪ドル円日足

豪ドル円B80の今週は、新規5lot×1、決済(利食い)5lot×4、という結果になりました(私は豪ドル円B80ループイフダンを1本5,000通貨で、若干稼働開始値幅をずらして合計3本=1万5000通貨運用しています)。

トルコリラ急落を発端としたパニックも、今週になってようやく落ち着きを取り戻し、新興国通貨と一緒に売られていたオセアニア通貨も買い戻される展開となりました。

オーストラリアの政局不安

ところが、今週はオーストラリアの政局不安という新たなネガティブ材料が出てきました。

オーストラリアでは、ターンブル首相への辞任圧力が強まっており、与党である自由党内で混乱が生じています。

21日(火)の党首選で敗北したダットン氏が24日(金)に再びおこなわれることとなった党首選に挑む意向ありとの姿勢を示し、さらに、これを支持するコールマン金融相とキャッシュ雇用担当相が相次いで辞任したことから、23日(木)には豪ドルが大きく売られる動きとなりました。

ところが、ダットン氏には補助金の運用をめぐるスキャンダルが噴出し、これがさらに豪ドル売りに繋がる場面も見られましたが、結局はターンブル首相が24日の党首選への不出馬を表明し、現政権の流れを汲むモリソン財務相がダットン氏を破り自由党党首および首相に就任したことで、ひとまずの安心感が広がり、結局豪ドルは、下落前水準以上に買い戻される結果となりました。

しかし、ターンブル前首相は、首相だけではなく議員も辞職する意向のため、補欠選挙がおこなわれることになります。

現状、与党は1議席差で下院の過半数を維持しており、補欠選挙の結果、与党が過半数を失う結果になった場合には、再び政局要因で豪ドルが売られるでしょうから、安心するには時期尚早ではないでしょうか。

 

豪ドル円週足チャート

豪ドル円週足

先週には2016年11月のトランプラリースタート時の水準に回帰した豪ドル円は、今週も続落となり80円を割り込むような展開が懸念されました。

前述のとおり、最悪のタイミングでオーストラリアの政局不安という追加材料まで現れ、誰しもが「あわや」と感じたはずです。

しかし、意外と80円近辺のサポートは堅く、逆に、これだけ悪材料が重なっても80円は割れないという安心材料に繋がったように思います。

結果として、今週は大きめの陽線で引けており、週足一目均衡表の転換線(81.795円)で上値を抑えられた形なので、来週はこれをクリアして基準線(82.101円)まで上がっていけるかが試されます。

一方で下値警戒感も消えたわけではなく、ここまで80.0円付近でのサポートが強いと、抜けたときには一気に下がるので、豪ドル売りの材料が重複するようなタイミングでは、とくに注意が必要です。

ループイフダン豪ドル円B80の成績

先週の下落で建てたポジション回収

ループイフダン豪ドル円B80の今週(上)年初来(下)成績は、下記のとおりです。

ループイフダン数量売買利益スワップ決済利益
豪ドル円B80

8/20〜8/24
1.5万通貨

(5千通貨×3)
16,000円557円16,557円
ループイフダン数量売買利益スワップ決済利益
豪ドル円B80

年初来
1.5万通貨

(5千通貨×3)
255,461円8,465円263,926円

米ドル円と豪ドル米ドル

米ドル円・豪ドル米ドル日足チャート

豪ドル円は、米ドル円と豪ドル米ドルをかけ合わせた合成通貨ペアです(クロス円)

ということで、今週も米ドル円と豪ドル米ドルのチャートを見てみたいと思います。

米ドル円日足

豪ドル米ドル日足

米ドル円と豪ドル米ドルのそれぞれ日足チャートです。

米ドル円は、週明け20日(月)から、トランプ大統領によるパウエルFRB議長の利上げ批判により、米ドルが全般に売られる展開となります。
これを受けて、米ドル円も一時109.77円と2ヶ月ぶりの安値水準まで下落しました。

21日(火)には、一時110円を割り込みますが、ここでは買いオーダーも並んでいるようで、結局、その後は続伸で111円台を回復、24日(金)には、一時111.47円の高値をつけます。

23日(木)のFOMCは、ほぼ無風だったと言って良いと思います。

その後、24日のNY時間のジャクソンホール年次シンポジウムで、パウエルFRB議長が、近い将来の利上げ打ち止めを示唆したことから、やや米ドルが売られ、この日は日足で小幅に下落して111.22円での週引けとなりました。

米国関連の指標がやや弱さを見せる中で、米長期金利の低下が株価の下値を支えています。

米国の株価が上がれば、基本的には米ドルが買われますので、長期金利低下による米ドル売り圧力との綱引きにはなりますが、今後の米ドル高を望むには結局、株価にがんばってもらうしかないということにもなりそうです。

豪ドル米ドルは上述のとおり、オーストラリアの政治不安の場面では、あわや年初来安値更新かとも思われましたが、何とか値を戻して週ベースでも上昇して引けています。

とはいえ、現在のところ豪ドルを積極的に買っていくような目立った材料は見当たらないので、米ドル売りを待つという基本姿勢には変更がなさそうです。

来週の動き

指標の数は多いが目玉はなし

来週は、米国関連の指標はそれなりの数がありますが、大きな材料にはならないと思われます。

この他には、オーストラリア経済に影響が大きい中国で、31日にPMIの発表があります。

今週は、ユーロが大きく動いたため、ユーロ米ドルの上昇で米ドル円の上値が重くなりました。

指標以外での懸念材料としては、31日(金)に、フィッチがイタリアの格付けを変更する可能性が報じられており、格下げとなれば、急激に上がりすぎたユーロが一気に売られて、米ドル円にも波及する展開も想定されますので、一応の注意が必要かと思います。

  • 28日(火)…米卸売在庫/米S&Aケース・シラー住宅価格/米コンファレンスボード消費者信頼感指数
  • 29日(水)…米MBA住宅ローン申請指数/米実質GDP/米中古住宅販売成約指数/米週間石油在庫統計
  • 30日(木)…豪住宅建設許可/米個人所得・支出/米PCEデフレータ・コアデフレータ/米新規失業保険申請件数
  • 31日(金)…米シカゴ購買部協会景気指数/米ミシガン大学消費者信頼感指数

米ドル買いが小休止

今年の4月以降、上昇を続けてきた米ドルですが、8月15日をピークに、ここに来てやや調整感が見えます。

ドルインデックス日足

とはいえ、ユーロ・英ポンド・円といった基軸通貨がそこまで大きく買い戻されるという展開も考えにくいので、結局はまた米ドル買いに回帰するしかないのではないかと思います。

そうなると米ドルが上昇して、トランプ大統領が米ドル高を牽制、米ドル下落。

しばらくすると、また米ドル円が買い戻されて・・・というように、少なくとも米国の中間選挙までは繰り返されていくのではないでしょうか。

中間選挙でこれですから、2020年米大統領選のことを想像すると頭が痛くなるのは、きっと私だけではないと思います。

今のうちに利益を稼ぎ出して、ループイフダンの資金を可能なかぎり盤石にしておきたいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。