今週の豪ドル円相場
豪ドル円日足チャート(一目均衡表も表示)と、私の豪ドル円B80ループイフダン取引履歴(緑=新規、ピンク=決済)です。
豪ドル円B80の今週は、新規5lot×4、決済(利食い)はなし、という結果になりました(私は豪ドル円B80ループイフダンを1本5,000通貨で、若干稼働開始値幅をずらして合計3本=1万5000通貨運用しています)。
今週の豪ドル円は、週明け6日(月)から8日(水)までは82円台ミドルを中心に推移していたのですが、その後はトルコリラやNZドル下落を発信源とするリスクオフムードに連れ、10日(金)には、一時80.60円まで下落する動きとなりました。
トルコリラは、週寄り21円台だったトルコリラ円が一時16円前後まで売り込まれる歴史的な暴落となり、これがユーロ圏内銀行への影響を英FTが報じたことでユーロも下落。
さらに、トランプ大統領がTwitterで、トルコから輸入するアルミニウムと鉄鋼にかける関税率をそれぞれ20%と50%に引き上げることを承認したと表明したことで、トルコリラにはさらに追い打ちとなりました。
また、9日にはニュージーランド準備銀行が、政策金利を過去最低の1.75%に据え置き、これを2020年まで維持する方針を示したことにより、利上げ時期がマーケット予想だった19年なかばより遅れるという見方が広がり、NZドルは対米ドルで2年4ヶ月ぶりの安値をつける展開になりました。
このように複合的な要因で米ドル以外の主要通貨は軒並み売られる形となり、これにリスク回避の米ドル買い・円買いの動きも重なったため、クロス円が全般に大きく下落することになったため、豪ドルも当たり前のように急落となったわけです。
今のところ、今年3月・6月の安値である80円台半ばの水準はサポートとして意識されているようで、ここから下に向かってガンガン売られるという値動きではないのですが、10日(金)急落後の戻りが鈍く、しばらくは80円台で膠着する可能性もありそうです。
ループイフダン豪ドル円B80
ループイフダン豪ドル円B80の今週(上)年初来(下)成績は、下記のとおりです。
今週は利食いがなかったため、年初来成績は先週から変化がありません。
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 8/5〜8/10 | 1.5万通貨 (5千通貨×3) | 0円 | 0円 | 0円 |
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 年初来 | 1.5万通貨 (5千通貨×3) | 231,461円 | 7,868円 | 239,329円 |
米ドル円と豪ドル米ドル
豪ドル円は、米ドル円と豪ドル米ドルをかけ合わせた合成通貨ペアです(クロス円)。
ということで、今週も米ドル円と豪ドル米ドルのチャートを見てみたいと思います。
米ドル円と豪ドル米ドルのそれぞれ日足チャートです。
秋までは投機筋が米ドル買いを進めていると言われており、そこにリスク回避の米ドル買い・円買いの動きが重なったため、米ドル円は111.0円を挟み、他通貨ペアに比べれば小幅な値動きとなりました。
米ドル円は、どちらかと言うとクロス円に引っ張られて下落している向きもあり、クロス円売りが一巡した後は、ある程度戻して上昇するのではないかと思います。
豪ドル米ドルは、8日までジリ高だったのですが、9日から下落基調、さらに10日(金)15時すぎのトルコリラ急落時に0.7278と年初来安値をつけ、その後も戻りが鈍く、0.73前後で推移したまま週引けとなりました。
昨年5月の安値0.7328もすでに下抜いており、テクニカル上は下落の目安が見つけられない状況であり、このまま一気に2016年12月の安値0.7157を目指す展開になる可能性があります。
来週の動き
来週は、オーストラリアでは16日(木)に雇用統計があるほか、米国関連では15日(水)の小売売上高などの重要指標が多く発表されます。
とはいえ、目下の地合いだと、むしろトルコリラやユーロがどうなるか、というほうにマーケットの注目は集中すると思われますし、米国指標がよほど事前予想から乖離した内容でないかぎり、影響は限定的ではないかと思います。
- 14日(火)…米輸入物価指数
- 15日(水)…豪Westpac消費者信頼感指数/米MBA住宅ローン申請件数/米小売売上高/米非農業部門生産性指数/米ニューヨーク連銀製造業景気指数/米鉱工業生産指数/米企業在庫/米週間石油在庫統計
- 16日(木)…豪雇用統計/米対米証券投資/米住宅着工件数/米新規失業保険申請件数/米フィラデルフィア連銀景況指数
- 17日(金)…米景気先行指数/米ミシガン大学消費者信頼感指数
先週の記事では、ユーロ圏の政治懸念からユーロ下落が発生するのではないか、などと適当なことを書きましたが、トルコリラ暴落という別の要因でユーロ売りという意外な要因での下落となりました。
ユーロ米ドルは、一時1.14を割り込みましたが週引けでなんとかこの水準を維持しています。来週は、このままユーロが下値を広げるかが注目されます。
折からの米ドル買い地合いがあるため、円以外の各国通貨は、売られる材料が出ると一気に売り込まれる傾向があり、その意味で米ドルストレートは、裁量トレードなら方向性が出やすく利益が出しやすい相場と言うこともできそうです。
しかし、ループイフダンをクロス円で動かしている投資家は、クロス円がいずれも年初の高値からかなり下落しているため、かなり含み損が膨らんでいる状況ではないかと思います。資金管理には十分に注意し、場合によってはループイフダンの稼働を一時停止するなど、急な下落時に備えた準備が必要な局面と言えそうです。
せっかくのお盆休みだというのに、来週は週明けから荒れそうですね・・・。
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