今週の豪ドル円相場
豪ドル円日足チャート
豪ドル円日足チャート(一目均衡表も表示)と、私の豪ドル円B80ループイフダン取引履歴(緑=新規、ピンク=決済)です。

今週は、新規5lot×9、決済(利食い)5lot×3、という結果になりました(私は豪ドル円B80ループイフダンを1本5,000通貨で、若干稼働開始値幅をずらして合計3本=1万5000通貨運用しています)。
週明け寄り付きの上昇で一気に3回利食いしましたが、後から見れば「出オチ」のような週でした。
利益などの詳細については、後述いたします。
豪ドル円は一転して83円台攻防へ
今週の豪ドル円の値動きを、時間足チャートで振り返ります
12月3日(月)、週末の米中首脳会談の結果を受けて、マーケットには米中貿易戦争一時休戦との観測が広がり、週明けは先週終値の82.83円から大きく上に窓を開けて、83.83円で寄り付きます。
直後は利食いが先行して83.45円あたりまで軟化しましたが、その後は東京・欧州時間を通してジリ高基調が継続します。
NY時間は、ふたたびやや利食い優勢となり、終値は83.61円。

4日(火)日からは、豪ドル売りが始まります。
9:30発表のオーストラリア経常収支は予想の-102億豪ドルを大きく下回る-107億豪ドルも豪ドル円は反応薄、12:30にはRBA政策金利発表が予想どおり1.50%据え置きだったことで一旦の材料出尽くし感があったのか、週明け窓埋めの動きに入ります。
NY時間に入り、2時台には完全に窓を埋めて一旦は下げ止まり、終値は82.74円。

5日(水)も、ほぼ一貫して下落基調となります。
9:30発表のオーストラリアGDPが前期比0.3%(予想0.6%)、前年比2.8%(予想3.3%)とかなり弱い数字だったことで一旦は豪ドルが売られますが、初期反応としてはそこまで大きなものではなく、代わりにジリジリと売られ続ける展開は継続となります。
欧州・NY時間でも少しずつ下げて、この日の終値は82.26円

6日(木)は、8時台に中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)を逮捕したとウォール・ストリート・ジャーナルが報じたことにより、マーケット全般が一気にリスクオフに向かい、中でも中国とオーストラリアの経済的関連性の強さから、豪ドルが大きく売られ豪ドル円はあっさり82.0円を割り込みます。
この日は、今週やや持ち直してた原油相場の再下落もあり、豪ドルにとっては受難の一日となり終値は81.50円。

7日(金)の豪ドル円は、さすがに週明けから2円も下げてきたので下落ムードも一服というのと、NY時間の米雇用統計待ちで様子見ということで、81円台なかばの横ばい推移となります。
結局、米雇用統計は弱含みの数字だったものの大きなサプライズとはならず、豪ドル円は81.11円で週の引けとなっています。

ループイフダン豪ドル円B80の成績
利食い3回・新規9回
ループイフダン豪ドル円B80の今週(上)年初来(下)成績は、下記のとおりです。
今週は、寄り付きの81円台から83円台前半までの上昇地合いで、新規ポジション建てなし、利食いが4回と堅調な成績となりました。
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 12/3〜12/7 | 1.5万通貨 (5千通貨×3) | 12,000円 | 8,316円 | 20,316円 |
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 年初来 | 1.5万通貨 (5千通貨×3) | 431,461円 | 34,116円 | 465,577円 |
来週の動き
米雇用統計を通過、小粒な指標発表が継続
米雇用統計、豪RBA政策金利・GDPを通過し、来週は米CPI以外は注目度は高くないものの、豪・米・日・中ともそれなりの数の経済指標発表があります。
また、ファーウェイCFO逮捕でふたたび関係悪化が懸念される米中関係の報道には、来週も神経質な反応が予想されます。
オーストラリアでは、労働賃金が上昇しないことから、一部報道でRBAは利下げするしかないのでは、という観測が囁かれ始めたことが気になるところです。
さらには、豪ドルへの直接的な影響は不透明なところではありますが、EU離脱協定採決がある11日の英国議会、13日のECB定例理事会にも要注意です。
- 9日(日)…中生産者物価指数/中消費者物価指数
- 10日(月)…日GDP2次速報値/日国際収支/豪住宅ローン許可件数/日景気ウォッチャー調査現状判断/日景気ウォッチャー調査先行き判断
- 11日(火)…日マネーストック/NAB企業景況感指数/豪住宅価格指数/米生産者物価指数
- 12日(水)…豪Westpac消費者信頼感指数/日国内企業物価/日機械受注/日第3次産業活動指数/米MBA住宅ローン申請指数/米消費者物価指数
- 13日(木)…米月次財政収支/米週間石油在庫統計/米輸入物価指数/米新規失業保険件数
- 14日(金)…日日銀短観/中小売売上高/中鉱工業生産/日鉱工業生産/日設備稼働率/米小売売上高/米設備稼働率/米製造業購買担当者景気指数/米サービス部門購買担当者景気指数/総合購買担当者景気指数
- 15日(土)…米企業在庫
ループイフダン米ドル円B15
米ドル円は83.0円を挟んだレンジ継続か
今週の米ドル円は、週明けのリスクオンムードで114円台を攻めるかと思われましたが、全般的なドル売りもあり上値は重く、そうこうしているうちにファーウェイショックでリスク回避の米ドル買い・円買いで112円台後半まで押し戻されています。
私のループイフダン米ドル円B15は、ふたたび含み損が1万円弱と大きくなってしまいましたが、確定利益がすでに4万5千円ちかくあるので、心に余裕を持って見守ることができています。
米ドル円ループイフダン稼働環境
- 8月10日から稼働
- 「ループイフダンUSD/JPYB15」1本1,000通貨
- 稼働停止時には、建てたポジションをすべて決済する
集計日 | 累計利食い回数 | 累計為替利益 | 累計スワップ | 累計決済利益 | 含み損益 |
---|---|---|---|---|---|
12月8日 | 271回 | 39,936円 | 4,293円 | 44,229円 | ▲9,766円 |
12月1日 | 257回 | 37,836円 | 4,208円 | 42,044円 | ▲2,007円 |
11月24日 | 243回 | 35,736円 | 3,710円 | 39,446円 | ▲6,826円 |
11月17日 | 235回 | 34,536円 | 3,605円 | 38,141円 | ▲9,010円 |
11月10日 | 219回 | 32,136円 | 3,271円 | 35,407円 | ▲683円 |
11月3日 | 201回 | 29,436円 | 2,296円 | 31,732円 | ▲4,714円 |
10月27日 | 181回 | 26,436円 | 1,446円 | 27,882円 | ▲22,277円 |
10月20日 | 163回 | 23,736円 | 1,318円 | 25,054円 | ▲12,627円 |
10月13日 | 147回 | 21,336円 | 1,158円 | 22,494円 | ▲18,505円 |
10月6日 | 129回 | 18,636円 | 1,086円 | 19,722円 | ▲2,538円 |
9月29日 | 113回 | 16,431円 | 1,029円 | 17,460円 | 44円 |
一目均衡表で見ると、日足は雲の上限に沿った動きが継続、週足は転換線に下値を支えられている形です。
また、米10年債利回りが2.85%まで下落しているわりには米ドル円の下落が限定的であることから、打たれ強さすら感じさせます。

米ドル円日足

米ドル円週足
豪ドルはふたたび弱気に転換
豪ドル円84円・豪ドル米ドル0.7400の重さ
今週の豪ドル円は、寄り付きの上げ以外はほぼ良いところがなく、下落の一途という感じでした。
オーストラリアGDPが予想を下回ったことや、ファーウェイショックでの下落はある程度納得がいくのですが、オーストラリア小売売上高などの好材料にマーケットの反応が薄くなっていることは気がかりです。
テクニカル的にも日足5手連続陰線となり、まだ底打ちしているようにも見えません。
来週は、先週からはムードが一転して81.0円下値攻防でのスタートとなりそうですが、急落している分、米中関係の好材料には急騰で反応する可能性も否定できないので、ショートでヘッジする場合には踏み上げられないように十分注意していただきたいと思います。
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