米ドル円はやや円高の110円台なかば〜後半
30日の指標は、ほぼ事前予想どおりの内容で材料感に乏しかったのですが、利上げに関してFOMCメンバーが重視するPCEデフレータ(前月比)が0.2%と予想の0.1%より強い数字だったため、これを好感して米ドル円は一時111.23円まで上がりますが、すぐに勢いなく下落し、31日1:00頃には110.66円をつけます。
NY時間、31日のアジア時間をとおしてまた111.22円まで値を戻しますが、欧州時間に入ってまた下落。米10年債はNY時間引け後に2.20%まで下落して一旦底を打ちますが、戻りも鈍く19:00現在も2.22%水準なので、なかなか米ドル円も上昇しづらいようです。
今週、為替の中心にあるのはユーロと英ポンドであることは明白で、当然米ドルは相対で売買されますし、円はつじつま合わせで使われている感じが続きそうですね。31日のアジア時間も欧州懸念からのユーロ売りで米ドルで捌ききれなかった資金が円に流れているようですし、欧州時間に入ってユーロが買い戻されると、とくに理由もなく円が下落しています。かといって、110円台では買いが入るのでフラフラと上昇しますから、ずっと冴えない値動きのレンジ相場が続いている、ということかと思います。
31日の指標は、昨日よりはやや注目度が下がると思われますが、米シカゴ購買部協会景気指数と米中古住宅販売保留指数(前月分)の発表があります。中古住宅指数は、3月分が-0.8%と弱い数字だったのですが、どうも在庫が枯渇しはじめているらしいので、今日も予想の0.5%より弱い数字になる可能性もあるので要注意です。
22:45 米シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米中古住宅販売保留指数(前月比)
米ドル円、米10年債
30日6:00からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。米10年債が弱く、原油しだいというところもありそうですが、まだ下落しそうな勢いです。FOMCまで2週間ですし、6月利上げもやや牽制する見方はあるもののほぼ織り込み済として、なかなか長期金利が反応してこないというのは、ちょっと不気味な感じすらします。邦銀が米国10年債・30年債を買っているなどという話も聞かれますが、そういった複合要因なのでしょうね。
豪ドル円、豪ドル米ドル
30日6:00からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。豪ドル米ドルは、変わらず0.74台のレンジです。米ドル円とうまく値動きのタイミングがずれてくれたので、ループイフダン豪ドル円が1回利食いできたのは、現状で精神的な救いになりました。たった400円ですけどね。
ループイフダン
30日は米ドル円S15が7回、豪ドル円B40が1回の利食い、31日は米ドル円S15が2回の利食いです。月末の追い上げは、さすがに諦めモードです。
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