今週の豪ドル円相場
豪ドル円日足チャート
豪ドル円日足チャート(一目均衡表も表示)と、私の豪ドル円B80ループイフダン取引履歴(緑=新規、ピンク=決済)です。
今週は、新規なし、決済(利食い)5lot×9、という結果になりました(私は豪ドル円B80ループイフダンを1本5,000通貨で、若干稼働開始値幅をずらして合計3本=1万5000通貨運用しています)。
低調な10月中に3本の利食いを追加できましたし、11月に入っても好調に利食いが継続しています。
豪ドル円は81円台回復
今週の豪ドル円の値動きを、時間足チャートで振り返ります。
先週、79円割れとなり下値警戒が支配的な状況でしたが、今週は米中貿易戦争に対する懸念が若干後退したことを受けて、一気に81円台まで回復し、一時は82円台までも伺う流れとなりました。
29日(月)、週明けは前週引け水準の79.32円で寄ります。
東京時間は日経平均が下落したものの、米ドル円は比較的堅調、豪ドル米ドルは材料なく横ばいだったため、結果として豪ドル円もほぼ横ばい推移となりました。
欧州時間に入って18時台には米ドル円が急伸して112円台、23時台までに112円台なかばまで値を上げますが、米ドル買いだったため豪ドル米ドルは下落、結果として豪ドル円は、やや上昇の後下落して、79.28円とほぼ寄りと同水準での終値となります。
30日(火)日の豪ドル円は、東京時間から大きく上昇します。
9:30発表の豪住宅許可件数は前月比3.3%(予想3.8%)、前年比-14.1%(予想-9.0%)と若干弱い内容だったものの反応は限定的で、豪ドル円は80円手前まで上昇を続けます。
この日は、トランプ大統領が対中通商交渉に前向きであるとの報道がふたたび注目されるなどの動きもあり、欧州時間も堅調地合いは継続し、22時台にはしっかりと80円台に乗せます。
NY時間には、一時79円を割り込む場面がありましたがサポートされ、80.34円での引けとなりました。
31日(水)は、9:30発表の豪CPIが予想よりやや弱い内容でしたが反応は限定的で、東京時間は80円台前半のレンジとなります。
欧州時間もこの流れは変わりませんでしたが、NY時間に入り米長期債の利回りが急落する場面では円買い・米ドル買いの反応となったため、豪ドル円はあえなく80円を割り込んでしまいます。
しかし、この下落も下値は限定的で、79.80円を割り込むことはなく、終値は79.86円でした。
11月1日(木)は、東京時間で日経平均は下落したため米ドル円は横ばいとなりましたが、9:30発表の豪貿易収支が、30.17億豪ドル(予想17億豪ドル)と非常に強い内容だったため、欧州時間、NY時間前半と上昇が続き、23時台には81円台乗せ、そしてこの日は上海総合指数が堅調だったうえに、英EU離脱の金融に関する項目が合意の見通しとの報道も流れたため、リスクオンムードからロンドンフィクスまで豪ドル買いが優勢となります。
NY時間でさすがに上昇も一服となりますが、終値は81.21円と前日比1.35円の大幅上昇となりました。
2日(金)は、9:30発表の豪PPIと小売売上高が奮わなかったものの、豪ドルの反応は限定的。
そして東京時間は日経平均が大幅上昇となるも、米ドル円・豪ドル米ドルともに、米雇用統計への様子見ムードからか、こちらも反応は限定的。
ところが13時台に、トランプ大統領が米中貿易合意草案を作成していると発言したことで、中国買いが進行し、米ドル円・豪ドル円とも急伸となり、豪ドル円は81.07円から81.80円まで上昇します。
14時台には81.92円と82円台を伺う動きも見せますが、さすがに今週は「やりすぎ感」もあるのか、積極的に82円を攻める動きにはなりませんでした。
米雇用統計での反応も限定的、その後のNY時間では利益確定売りと、週末のポジション調整などに押されてやや下落、結局は14時台の高値が週の高値となり、81.39円(週始値比+2.07円)での週引けとなりました。
ループイフダン豪ドル円B80の成績
利食いのみ9回
ループイフダン豪ドル円B80の今週(上)年初来(下)成績は、下記のとおりです。
新規のポジション建てが1回もなく、しかも利食いが9回というのは、週の成績としては、いずれも過去最高になります。
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 10/29〜11/2 | 1.5万通貨 (5千通貨×3) | 36,000円 | 3,156円 | 39,156円 |
ループイフダン | 数量 | 売買利益 | スワップ | 決済利益 |
---|---|---|---|---|
豪ドル円B80 年初来 | 1.5万通貨 (5千通貨×3) | 371,461円 | 16,558円 | 388,019円 |
来週の動き
米雇用統計通過も続く指標発表
今週発表があった米雇用統計は予想よりも強い内容で米長期債の上昇から米株価は下落しましたが、米ドル買いで米ドル円が堅調だったため、豪ドル下落も豪ドル円は中立で横ばいという推移になりました。
来週も、RBA政策金利とFOMC以外はそこまで重要な指標発表は予定されていないのですが、数がそれなりに多いので、一応発表のタイミングでは念頭に置いておくほうが良いと思います。
まあ、来週はそれよりも米中間選挙一色という感じになるのでしょうね。
- 11月5日(月)…日金融政策決定会合議事要旨/日黒田日銀総裁発言/豪AiGサービス業指数/豪サービス部門購買担当者景気指数/米総合購買担当者景気指数
- 6日(火)…米ISM非製造業景気指数/日全世帯家計調査/豪RBA(豪中銀)政策金利
- 7日(水)…日景気動向指数/米MBA住宅ローン申請指数
- 8日(木)…米週間石油在庫統計/日機械受注/日国際収支/中貿易収支/日対外対内証券売買契約等状況/日景気ウォッチャー調査/米新規失業保険申請件数
- 9日(金)…米FOMC/日マネーストックM2/豪準備銀行四半期金融政策報告/豪住宅ローン許可件数/中生産者物価指数/中消費者物価指数/米生産者物価指数
- 10日(土)…米ミシガン大学消費者態度指数/米卸売売上高/米卸売在庫
ループイフダン米ドル円B15
米ドル円はふたたび113円乗せ
「稼働停止のタイミングを逃した」とぼやいていたループイフダン米ドル円B15ですが、最新の現状では、米ドル円の戻りから「結果オーライ」的な成績になっています。
値幅の狭いループイフダンをかどうさせている間は、ストラテジーうんぬんというよりも、メンタルの部分で誤った判断をしがちです。
私はループイフダンでトレードをして3年目になりますが、相場逆行の状況下での自分の精神状態をもう少し客観的に分析しておく必要性を感じる良い機会になっています。
米ドル円ループイフダン稼働環境
- 8月10日から稼働
- 「ループイフダンUSD/JPYB15」1本1,000通貨
- 稼働停止時には、建てたポジションをすべて決済する
集計日 | 累積利食い回数 | 為替利益 | スワップ | 売買利益 | 含み損益 |
11月3日 | 201回 | 29,436円 | 2,296円 | 31,732円 | ▲4,714円 |
10月27日 | 181回 | 26,436円 | 1,446円 | 27,882円 | ▲22,277円 |
10月20日 | 163回 | 23,736円 | 1,318円 | 25,054円 | ▲12,627円 |
10月13日 | 147回 | 21,336円 | 1,158円 | 22,494円 | ▲18,505円 |
10月6日 | 129回 | 18,636円 | 1,086円 | 19,722円 | ▲2,538円 |
9月29日 | 113回 | 16,431円 | 1,029円 | 17,460円 | 44円 |
「今週112円台を回復すれば稼働継続」という方針のところ、それを上回る113円台まで回復したので、来週も稼働継続とします。
日足一目均衡表で見ると、なんとか下落トレンド入りは回避し、雲の上限に沿って上昇していく過程という見方ができそうです。
週明けにもう少し雲が切り上がるので、ここで雲の中に突っ込まなければ、ようやく113円台定着ということになると思われます。
ただ、チャートが米中間選挙を完全に織り込んでいるとは到底思えないので、結果によっては上にも下にも大きく動揺する可能性は決して軽視できません。
米中間選挙
両院の「ねじれ」をマーケットがどの程度織り込んでいるのか
さて、来週はいよいよ米中間選挙です。
大方の予想では、上院では共和党が過半数を維持するものの、下院で民主党が35程度の議席を増やし(民主党は23議席増で過半数)、過半数を取り戻す可能性が高いとされています。
いわゆる「ねじれ」となるわけですが、2016年まで10年間も「ねじれ」国会だった米国民は、それ自体には冷静な受け止めをしているようです。
問題は、「ねじれ」状態がトランプ大統領の対外強硬姿勢に与える影響です。
「ねじれ」に対するトランプ大統領の反応は不透明
これがトランプ大統領に対して抑制的にはたらくとする意見もあれば、逆にますます強権的になるという意見もあり、なかなか見通しがつきにくいところです。
いずれにしても、マーケットが最も嫌うものは「不確実性」なので、中間選挙の結果がどうあれ、材料出尽くしで一旦は安心感が広がるのではないでしょうか。
ただ、豪ドルに関して言えば、先進国通貨の中では、中国経済との関係の深さから、やはり米中貿易戦争の直接的影響を受けやすいと言えますから、中間選挙後にトランプ大統領がどう動くかを見極めるまでは安心できないでしょう。
そして、これらを通過したとしても、次に意識されるのは大統領選でしょうから、ほっとしたのもつかの間、来年には中間選挙に向けた対中通商政策どころではない過激政策を次々を打ってくることも覚悟しておかなければなりませんね。
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