ドコモは結局、格安SIMより安く使える?そのカラクリを解説します。

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格安SIMのメリットは「料金だけ」

MMD研究所の調査によれば、MVNOいわゆる格安SIMの利用率は10.1%だそうで、それなりに普及してきたものの、これだけ格安SIMキャリアが乱立してCM攻勢をかけている割には、意外と低いという印象です。かといって、大手キャリアに残存しているユーザーのほとんどは、積極的な理由からそうしているわけでもなく、「めんどくさい」「よくわからない」というところではないかと思います。

「格安SIM」は、その価格のとおり価格が安い以外は既存キャリアに何も優位な点はありませんが、この「安さ」すら、結局のところは既存キャリアに負けているのでは?というのが私の思うところです。なぜなら、私は現在、ドコモの料金を実質的に無料で利用しているからです

1人で使う場合でも音声5回線契約する

ドコモの料金は、基本的にこのようになっています。

通話の基本プランには「カケホーダイ」(2,916円)「カケホーダイライト」(1,836円)しかありませんが、複数回線でシェアパックを組むことにより、1,058円のシンプルプランが選べるようになります。1人の名義で音声は5回線まで契約できますから、全ての回線をシンプルプランにすれば、5回線で月額5,292円になります。さらに、シェアパックを組むためには、メイン回線以外には月額540円の「シェアオプション」をつけなければならないので、月額2,160円が上乗せになり、合計で7,452円になります。

これに「パケットパック」をつけなければなりませんが、シェアパックの料金は最小でも5GBで7,020円と、格安SIMと比較するとかなり高く設定されています。これは、ドコモは格安SIMのように朝や昼休みにデータ通信が遅くなるなどのストレスがないので、そのための料金として割り切ることにしています。

さらに、ISP(SPモード)をつけなければインターネットができません。後述するd払い等の決済機能も使えないので、メイン回線だけには月額324円のSPモードをつけます。メイン以外の4回線は、SPモードを外してかまいません。

ということで、

7,452円(基本プラン)+7,020円(パケットパック)+324円(ISP)=14,796円

というのが、5回線を維持した場合の最低料金となります。これだけを見るとめちゃくちゃ高いですが、ドコモ回線には、これを実質的に還元する方法が満載なのです

端末購入サポート

既存キャリアがユーザーをつなぎとめるために端末販売を利用しているのは周知の事実ですが、端末購入サポートもその施策の一つです。これがユーザーにとって魅力がなければ他社に移行されてしまいますので、それなりにメリットがある内容になっています。端末購入サポートは、ざっくり言えば、実質14ヶ月間は解約・機種変更・データ解約などが一切できない代わりに、端末購入代金を大幅に割り引くという施策です。購入した端末を買取店に売却すると、だいたい2〜3万円のプラスが出ます。つまり、14ヶ月間の回線維持費がこのプラス分を下回れば、実質的に維持費はかからないことになるのです。

具体的に例を出すと、私がこの2月に機種変更で購入したL-01Jは、ドコモオンラインで648円でしたが、じゃんぱらでは現在でも24,000円で買い取っています(未使用・SIMロック解除)。ドコモオンラインは機種変更の事務手数料もかかりませんから、単純に24,000円から648円を差し引いた23,352円が手元に残ることになります。

一方で維持費ですが、シンプルプランとシェアオプションで月額1,598円、14ヶ月で22,377円となり、端末を売却した資金以下でまかなうことができるのです。ちょっと手間はかかりますが、5回線に対してこれを繰り返せば、理論的には「基本プラン」の部分は実質的に負担がないまま使い続けることができます。

パケットパック分は、まずポイントサイトで稼ぐ

基本プラン分は実質無料になったとして、パケットパックとISP分が残ります。これは、複数回線あることを利用して、ポイントサイトで稼ぎます。オススメはズバリ、「ニコニコプレミアム」です。ニコニコプレミアム登録のキャッシュバックは月によって変動があるのですが、今月の「げん玉」の例で見ると1,450円です(スマホ限定)。キャッシュバックは銀行振込でも受けられるものが多いのですが、手軽さを考えると、電子マネーやアマゾンギフト券などで受け取るのが良いと思います。

一般的には、ポイントサイトのキャッシュバックは、「1案件1回線1回かぎり」というパターンが多いのですが、ニコニコプレミアムは、ニコニコ側のユーザー登録を新規にすれば、同じドコモ回線からの登録でも毎月実績になります

注意点としては、ポイントサイトは規約で1人1アカウントしか持てないので、あとの4回線分は他のポイントサイトを探すか、家族に同じポイントサイトのアカウントを作ってもらって案件をクリアする、ということが必要になります。ポイントサイトでは他にも数百円のプラスになる案件がたくさんありますから、こういったものも拾っていけば、7,000円程度は簡単にクリアできますが、ここでは仮に、ニコニコプレミアムの1,450円-540円=910円を5回線分として、4,550円の利益が出るものとします(厳密に言えば、SPモードを解約している4回線も、ニコニコプレミアムで決済するには1日だけ契約しなければならず、これが日割りで10円かかります)。

残りの負担分は「ドコモ口座」のキャッシュバックキャンペーンを活用

ドコモユーザーでもあまり知らない「ドコモ口座」ですが、年に数回、Visaプリペイド利用額に対して5〜7%程度をキャッシュバックするキャンペーンをおこなっています。ドコモ口座のVisaプリペイドはバーチャルカードなので、ネット決済でしか利用できませんが、年間で3〜4万円のキャッシュバックを受けることは(利用額で年間50〜60万円というイメージ)、購入するのが(現時点では)アマゾンギフト券でもOKであることを考えれば、それほど難しくないと思います。私は、大きめの金額の買い物や出張の決済でも利用して、コンスタントに年間10万円以上のキャッシュバックを受けています(1回のキャンペーンでのキャッシュバック上限は3万円)。ドコモ口座はドコモの回線がなければ利用できないので、ドコモを使い続ける大きな動機になると思います。

他にも決済機能が充実のドコモ回線

以上でほぼ毎月の負担分は実質的にゼロ以下になっていると思いますが、金銭以外のメリットとしても、ドコモはこの春d払いを開始し、利便性の広がりには期待されますし、おサイフケータイで利用できる審査不要のdカードminiも非常に便利です。

まとめ

「財務ハイライト」NTTドコモ

とにかくドコモは利益が出て出て仕方のない会社です。かといって、携帯通信は国民の財産である電波を使った許認可事業ですから、儲けすぎると世論の批判を浴びますし、最悪は総務省の指導で料金引き下げを余儀なくされるという事態を恐れています。さすがにケータイ回線料金の単価引き下げだけは、今後の人口減を見越すと避けたいようですが、それ以外のどこで利益調整のためのバラマキをするか探すのに苦労しているようにしか見えません。その吐き出し先が決済機能であり、キャッシュバック、ポイントアップキャンペーンなどの形をとって、特定のユーザーだけに還元されているのが現状です。こういったキャンペーンを見逃さず利用することで、ケータイ料金が無料になるどころか、プラスを出すことも十分に可能なのです。

安易に目先の料金だけを比較して格安SIMに変更しようとしているなら、上記の点も考慮のうえで、どちらのメリットが自分にとって大きいか、もう一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

そうたろう

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。