バーチャルオフィスでも法人の銀行口座が開設できたので、その理由を考えてみます。

バーチャルオフィス法人は銀行口座が作れない?

法人の銀行口座開設は、私が最後に設立に関わった数年前はとくに難しいという印象はなかったのですが、ここ数年は、銀行口座を利用した犯罪の増加を受け、審査が非常に厳しくなっているようです。

そういった犯罪を犯した法人の多くがバーチャルオフィスを登記上の本店にしていたということで、バーチャルオフィスでの口座開設は、とくに難しいと言われています。

ネットで「法人口座 開設 バーチャルオフィス」と検索すると、かなり多くの苦労話や、中には開設成功のコツなどの記事がヒットします。

私も今回、バーチャルオフィスで合同会社を新規設立したので、口座開設ができないのではないかと不安でしたが、無事、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、ジャパンネット銀行で口座を開設することができました

ネット上の情報とは異なり、すべて1週間程度と短い期間で通帳(ジャパンネット銀行はキャッシュカードだけ)が発行され、その間もとくに追加の資料を求められるなど面倒なこともなかったので、肩透かしに遭ったような気持ちもありますが、とにかく無事口座が開設できたことをありがたく思っています。

これからバーチャルオフィスを利用して法人を設立しようとする方にとって、少しでも参考になればと思い、憶測の域を超えませんが、その理由を考えて記事にしておきたいと思います。

仮説①最近になって審査が緩くなった

ネットの記事を見るかぎり、2018年の体験談でもかなり苦労し、中には一つも口座を開設できなかったというような報告もありますので、これはないと思われます。

仮説②私個人の属性が良かった

仮説としては、これが最も可能性が低そうです(笑)。もう何年もフリーランスでやっていましたから「個人事業主」ということにはなりますが、従業員も雇っていませんし、銀行から見れば無職みたいなものです

また、今回の新設法人は、個人事業とは事業内容が違っており、銀行に対して「法人成り」とは言っていません。つまり、銀行から見て、無職に近い個人事業主が新規に設立した合同会社ということになり、サラリーマンを辞めたばかり、などという方と比べて、審査が厳しくなってもおかしくありません。

仮説③ウェブサイトにそこそこ力を入れたから

体験談では、求められてもいない追加資料をこれでもか、と提出したというものも散見されますが、私の場合は、各行で求められる規定の書類の他は、ウェブサイト、名刺、取引見込先への見積書しか用意しませんでした

ウェブサイトの有無は、どこの銀行でも聞かれましたし、サイトへの訪問記録を見ると、ジャパンネット銀行などは、かなり長時間にわたって内容をチェックしている様子が伺えたので、独自ドメインで、かつデザインもそれなりに整え、コンテンツも「やっつけ」ではなく、「最低限+数ページ」のものは用意したほうが良いと思います

私の場合は、独自ドメインを取得して、レンタルサーバーにWordPressをインストールして、テーマを「Lightning」に変更。Lightningはカスタマイズし、自前で制作したようには見えない程度まではデザイン性を高めました。コンテンツとしては、トップ、業務内容、会社概要、FAQ、お問い合わせのほか、事業の考え方についての記事を5ページ作成しました。

Lightningは、そのまま使うと若干安っぽいデザインになってしまうのですが、カスタマイズの幅が広く、サードパーティによるウィジットも多く開発されているので、無料とは思えないほど、とても優秀なWordPressテーマだと思います

仮説④取引見込先の属性が良かった

今回、三菱UFJ銀行とジャパンネット銀行には、追加資料として、取引見込先への見積書を添付しました。

この取引先はそれなりに知名度があり、業種も堅い内容なので、プラスに働いた可能性はありますが、請求書ならまだしも、見積書なんて架空でいくらでも作成できるので、そこまでの信憑性があったとは思えません

仮説⑤資本金を100万円積んだ

合同会社は、資本金が1円でも設立できます。だからといって、あまりに少ない金額で設立すると、すぐに債務超過になってしまいます。

債務超過でもべつに良いのですが、外部の方が決算書や試算表を見る場合に、良い印象を持たれないのは間違いありません。

とくに、銀行に融資を申し込む場合や、取引先から決算書の提出を求められた場合にそういった「みっともない」決算書を見せることになり、当然良い結果にはならないので、口座開設の段階で資本金1円ということは「あまりやる気がないのだな=口座なんかいらないのでは?」と担当者に思われても仕方ないところです。

しかし、私と同じように資本金を100万円積んで、口座開設を断られた体験談記事も多くあるので、資本金の多寡が決定的な要因ではないと思われます

ちなみに、バーチャルオフィスを利用されているかは不明ですが、資本金1円の合同会社でも、三菱UFJ銀行に口座が開設できたという記事もあります。

仮説⑥口座開設できた人は記事にしていない

私の中では、これが最有力ではないかと思える仮説です

ネットは口座開設に失敗、あるいは苦労したという記事で溢れていますが、やはりそういう体験というのはブログの記事にしやすいので、結果として成功例の比率が非常に低くなってしまう、というものです。

まとめ

銀行口座がなければ会社として事業ができないかというと、無理ではないのですが、さまざまな不便を強いられることは間違いありません。

実際にバーチャルオフィスで設立した法人で口座を開設してみて感じるのは、多くの記事で書かれているような、申込みの段階で、バーチャルオフィスという理由で難色を示されるようなことはなかった、ということです

これからバーチャルオフィスで法人を設立しようと考えている方は、ネットの情報を鵜呑みにして心折れてしまわず、ぜひ、果敢にチャレンジしてみてほしいと思います。

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ABOUTこの記事をかいた人

そうたろう

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。