世界をめぐる「F1サーカス」
日本での放送時間は開催国によってバラバラ
日本では、地上波テレビで放送されなくなってから、すっかりマイナーになってしまったF1ですが、インディ500、ルマン24時間とならぶ世界最高峰レースの一つとして、今でも日本をはじめ世界中の多くのファンに愛され続けています。
F1は「F1サーカス」といわれるように、世界を転々として開催されるため、日本にいながら観戦するには時間がまちまちで、管理を面倒に感じることがあります。
以前は私も、中継を見逃すことがないように、手作業でGoogleカレンダーにF1の開催日時を入力していたのですが、何年か前に、もっと簡単な方法がないかと思って探したところ、とても簡単な方法が見つかったのでご紹介します。
2020年F1開催日程をGoogleカレンダーに追加する方法
その方法はとても簡単で、1分もかからずに完了します。
まず、こちらのサイト「RaceFans」の該当ページに行きます。
CHECK!F1 Calendar by RaceFans
記事タイトルの3行下に、「Add to F1 session times to your calendar」というリンクがあるのでクリックします。
すると、ブラウザの別タブで自分のGoogleカレンダーが開いて、「カレンダーを追加 Formula 1 calendar by RaceFans.net」というダイアログが表示されますので、「追加」をクリックします。
これで、Googleカレンダーのリストに「Formula 1 calendar by RaceFans.net」が追加されます。
GoogleカレンダーでF1が開幕する3月を見てみると、レース決勝のほか、FP1、FP2、予選まできちんと予定として作成されていることが確認できます。
2月にはフェラーリやアルファタウリ(旧トロロッソ)のローンチ(今年のクルマの公開)や、合同テストのスケジュールまでフォローされています。
基本的な設定は、たったのこれだけです。
あとは、必要に応じて、各レースのスケジュールに通知を設定するなどすれば、より便利に利用することができます。
2020年F1の見どころ
史上最多の22戦を各チームがどう戦うか
2020年は、新たにベトナムGPが加わり、各チーム・ドライバーは、史上最多の22戦でチャンピオンシップを戦うことになります。
関係者ではなくても、3月から12月の9ヶ月間にわたって世界を転々としながら、常に最高のパフォーマンスを発揮しなければならないというプレッシャーは、想像に難くありません。
ドライバーには一発の速さだけではなく、長期間にわたって心身をベストコンディションに維持するというスキルが求められますし、チームには疲労から来る、集中力を欠いたミスを最小限に抑えるマネジメント技術が求められることになるでしょう。
その点では、1.82秒と2019年にピットストップの世界記録を更新したレッドブル・ホンダに若干の優位性があるかもしれません。
決勝レースのタイヤ交換で、ピットクルーが最高のパフォーマンスを発揮できたのは、「ホンダと組むようになってから、ホンダはきとんとPU(パワーユニット)を準備してピットクルーの帰りが早くなった」ことが一因とも言われており、これが22戦にわたってメリットとして働けば、通年ではレッドブル・ホンダにとって、巨大なアドバンテージなる可能性があります。
CHECK!レッドブルがホンダF1に伝えた意外な感謝の言葉(F1-Gate.com)
ホンダの黄金時代は再来するか
2019年、トップチームの一角であるレッドブルにPU(パワーユニット)供給を開始し3勝を挙げたホンダですが、パートナーシップが始まったばかりの1年という前提があり、評価の基準が若干甘いことは否定できないと思います。
結局、ワークスでありながら、カスタマー供給である前年のルノーエンジンと比較して、通年での獲得ポイントは全く同点の417ポイント(3位)と横ばいですし、ダニエル・リカルドを失ったディスアドバンテージがあるとはいえ、優勝回数は4回から3回に減ってしまっています。
ほとんどのレースで完璧な仕事をしたメルセデスにシーズンで及ばないのは仕方ないとしても、マシンのポテンシャルを持ちながらも、チームオーダーミス、同士討ちなどお粗末なレースを繰り返したフェラーリの後塵を拝したというのは、とても悔しいところです。
フェルスタッペンはチャンピオン争いに加わることができるか
名実ともにレッドブル・ホンダのエースドライバーとなったマックス・フェルスタッペンですが、1月7日に、レッドブルとの契約が2023年まで延長されたことが発表されました。
この時期としては異例の長期契約締結とその発表となった背景には、フェルスタッペン自身によるフェラーリへのレギュレーション違反疑惑の「舌禍」により、同チームへの移籍の可能性が事実上なくなったこと、また、常に撤退の噂が絶えないメルセデスへの移籍も心もとないという現状では、消去法的にも自然なものとも言えますが、レッドブルとしては、少なくとも向こう3年間はフェルスタッペン用に集中してマシンを開発できるというメリットを得られたので、他のドライバーを前提とせずに、エッジの効いた仕様にすることができます。
これは、1000分の1秒を争うF1の世界においては、大きなアドバンテージとして働く可能性が高く、また、シャシーだけではなく、PU開発においてもホンダはそのメリットを享受することになるでしょう。
ハミルトンが7度目のワールドチャンピオンを獲得するか
2019年開幕戦では、ルイス・ハミルトンのチームメイトであるバルテリ・ボッタスがワールドチャンピオン奪取に向けて好スタートを切ったかに見えましたが、あっという間に低迷期に入ってしまい、結局はシーズンを通してコンスタントなパフォーマンスを発揮できるルイス・ハミルトンがワールドチャンピオンを獲得しました。
メルセデスのマシン・PU、そしてルイス・ハミルトンと、すべてチャンピオンに相応しい性能と仕事であり、彼らが勝利し称賛を受けることには何の異存もないのですが、正直なところ、「おもしろさ」という観点からは、はじめから勝負が決まってしまっているスポーツというのは興ざめするところがあります。
せめて、最終戦までワールドチャンピオンが決定しないというような展開になれば、そんな理由で離れてしまったファンも戻ってくるのではないでしょうか。
日本でF1中継を観る方法
現在は有料チャンネルに限定される
以前はフジテレビの地上波でも録画中継されていたF1ですが、現在では有料のTVチャンネル(スカパー・J-COM・ひかりTV・auひかりなど)か、インターネット放送でしか観ることができません。
インターネット放送で比較すると、
月額料金は、フジテレビNEXT(NEXT Smartコース)が1,320円(税込)であるのに対し、DAZNが1,925円(税込)と600円以上高いのですが、ドコモユーザーなら「DAZN for docomo」が月額1,078円(税込)で利用できるので、まずはお手軽に観たいということであれば、ドコモ版DAZNをオススメします。
また、それぞれ1ヶ月程度のおためし期間が設定されているので、受信環境が問題なく放送を観ることができるかのテストや、F1に興味はあるけれど、料金を払ってまで観るものか迷っている、という方は、まず無料期間を活用されると良いと思います。
DAZNはPC/Mac、スマートフォンのほかにテレビで視聴できる機種も
インターネットのストリーミング放送はPC/Mac、スマートフォンやタブレット端末のほかにも、DAZNがアプリを提供しているスマートテレビ(SONY、パナソニック、LG)であれば、視聴することができます。
また、お持ちのテレビがDAZNに対応していなくても、Amazon Fire TV StickやApple TVをテレビに接続すればDAZNアプリが使えます。
当然、PCやモバイルより大画面のテレビのほうが迫力ある映像でレースを観ることができるので、ぜひ視聴環境を整えてレースを楽しんでいただきたいと思います。