冬はシャワーだけでは物足りない
プロパンガスは解約できる
寒い季節は、やっぱりシャワーだけではなく、バスタブにお湯をはって温まりたいものです。
しかし、給湯がプロパンガスの住宅毎日バスタブにお湯を入れたりすれば、一ヶ月のガス代はあっというまに1万円、2万円と高額になってしまいます。
下記の記事では、いっそのことプロパンガスは解約して、電気でバスタブの水を温めるという方法をご紹介しました。
デメリット
私はこの方法で、今年の冬も毎日バスタブに入っており、それなりに快適なのですが、この方法には大きなデメリットがあります。
- シャワーから水しか出ない
- 風呂バンスの扱いがめんどくさい
そこでこの記事では、この2つのデメリットや不便を、できるだけ最小化するための方法やグッズをご紹介したいと思います。
シャワーからお湯が出ない
携帯シャワーを使う方法はおすすめしません
プロパンガスを解約してしまうので、シャワーから水しか出なくなるのは当然、というか仕方のないことなのですが、「蛇口をひねればお湯が出る」という便利さに慣れてしまっている私たちは、はじめのうちは特に、かなり不便を感じます。
同じように風呂バンスを使っている方の中には、キャンプなどで使う携帯用のシャワーを利用して、バスタブのお湯でシャワーを浴びる方法をとっている方も多いようですが、そこまでしなくても、手桶(ておけ)があれば十分ではないかと思います。
私が携帯用シャワーを使いたくない最大の理由は、ただでさえバスルームという狭い空間に風呂バンスという「物」が一つ増えるのに、さらに携帯用シャワーまで増えてしまうと、本体やケーブルでかなりゴチャゴチャしますし、掃除もしづらくなるからです。
それでも、どうしてもシャワーがほしいという方は、5,000円前後から購入できますから、風呂バンスと合わせて購入するのも良いと思います。
手桶は、Amazonだと安くても500〜600円くらいしますが、100均のもので十分です。
はじめはうまくできませんが、数日もやっていれば、徐々に片手でお湯を髪や体にかけながら、もう片方の手でうまく流すことができるようになります。
水のシャワーも悪くない
当然ですが、蛇口から出る水の温度は、季節によって違うのですが、意外とそれが何℃か知らない方が多いのではないでしょうか?
私の住んでいる地域の水温は、夏場は25℃前後ですが、最も気温が低くなる1月は、5℃前後まで下がります。
おそらく関東以西は同じようなものだと思います。
私の場合、夏場は風呂バンスも使わず、水でそのままシャワーを浴びてしまいます。
暑くて汗をかいてしまったら、一日何回でも水シャワーを使っています。
ガス代は気にする必要がありませんし、水道代はシャワーの回数が2倍や3倍になったところで、それほど変わりません。
冬場はさすがに水シャワーだけ、というわけにはいきませんが、風呂バンスで沸かしたお湯と合わせて、髪や顔を流すときには、冷たいシャワー「も」使っています。
はじめに手桶のお湯で流して、その後に水シャワーで「シメる」という感じです。
最後にはバスタブで温まることができるので、体が冷えて風邪の原因になるということもありませんし、頭がスッキリするので(思考という意味で)、これはけっこうクセになります。
冷水シャワーの効能は、かなり古くから言われているところでもあるので、この方法は、健康志向が強めの方にもおすすめできます。
風呂バンスの扱いがめんどくさい問題
ガス給湯なら蛇口をひねるだけ
ガス給湯なら、温度を適温にして蛇口をひねり、お湯がたまった頃合いで入れば良いだけなので、風呂に入る以外の理由でバスルームに行く必要があるのは、原則として1回だけです。
しかし、風呂バンスの場合、普通にやれば、水を入れはじめる(1回め)、水を止めて風呂バンスをオンにする(2回め)、適温か確かめる(3回め)と、風呂に入る以外に3回もバスルームに行く必要があります。
これをせめて2回にとどめるために、多少の工夫が必要です。
水量はタイマーで測る
バスタブに水を入れ始めてから、好みの水量になるまで、蛇口を全開にして何分かかるかを計測します。
私の場合は13分だったので、13分を計るために、バスルームに100均のタイマーを設置しました。
蛇口を開けてタイマーをスタートさせ、13分たってタイマーが鳴ったら水を止めて風呂バンスをセットします。
このとき、すぐにお湯を沸かしはじめるなら良いのですが、お風呂に入りたい時間から逆算すると早すぎるという場合は、またバスルームに戻って風呂バンスをオンにする必要があるので面倒です。
そこで役に立つのが、スマートプラグです。
スマートプラグは必須ではないけれど、あると便利
バスタブに水を張って風呂バンスをセットした状態から、電源をオンにするまでどれだけ時間が開くかは、生活スタイルによって大きく違うと思います。
例えば会社勤めの方なら、出勤前に風呂バンスをセットして、帰宅する頃に適温になっている、という運用が理想かもしれません。
その場合、タイマー付プラグを利用する方法もありますが、これだと急に帰宅時間が変更になった場合に対応できないので、やはり、外出先からでもオン・オフができて、タイマーの設定も変更できるスマートプラグが便利なのです。
また、私のように、ほとんど自宅にいるような生活スタイルでも、リビングから何度もバスルームに行くのは、意外と面倒に感じられたりします。
そこで、私の場合は、スマートプラグとアレクサを連動させ、音声で風呂バンスの電源オン・オフができるように設定しています。
風呂バンスは、電源をオフにしてから2分経過しないとお湯から出してはいけない仕様なのですが、バスルームで待つ2分というのは、意外と長いものです。
そこで、アレクサとスマートプラグがあれば、リビングにいるときに音声で風呂バンスをオフにして、2分後にバスルームに行けば、すぐに風呂バンスをお湯から出して風呂に入る、という使い方が可能になるのです。
1時間で水温が何℃上がるかを計る
バスタブの大きさは住宅によって違いますから、風呂バンスでお風呂を沸かすまでに、どれだけの時間がかかるかもバスタブに貼った水量によって異なります。
上に書いたとおり、時間で計るようにすれば、毎回ほぼ同じ水量になるはずなので、「沸かしはじめの水温」と「水温が1時間で何℃上がるか」を把握しておけば、何度もバスルームに行かなくても、適温にすることができます。
私の部屋のバスタブの場合、1時間で5℃上がるということがわかったので、沸かしはじめの水温が15℃で、42℃のお風呂に入りたいという場合は、「42ー15=27」→「27÷5=5.4」ということで、だいたい5時間半沸かせば良いということがわかります。
沸かす時間を正確に計算するため、水温はある程度正確に計らなければならないのですが、ここでちょっと注意が必要で、風呂用の温度計は、20〜50℃前後しか計れないものがあり、これでは水温が5℃とか10℃とかの冬場だと、沸かし始めの温度がわからないため、役に立たないということです。
価格はそれほど変わらないので、必ず0℃くらいから計れる温度計を購入しましょう。
沸かすための時間が計算できたら、あとはタイマープラグを使っても良いですし、スマートプラグ+アレクサの定形アクションを使っても良いので、その時間、風呂バンスをオンにしておくだけです。
バスタブのフタも必須アイテム
バスタブに張った水は、空気に触れる面積がとても大きいので、フタをせずに沸かすと非常に効率が悪くなってしまいます。
そこで必須アイテムなのがバスタブのフタですが、これ以外にも、お湯の表面に浮かせる保温シートを使ってフタを二重構造にすることで、さらに熱効率が良くなります。
ガスは重要な生活インフラ
プロパンガスの価格はアンフェア
ここまで見てきたとおり、風呂バンスを使いこなすためには、ちょっとしたコツが必要ですが、やはり手間がかかって面倒であることは否定できません。
本来は、蛇口をひねればお湯が出る、というのが理想であることは間違いありませんし、都市ガスの住宅では、風呂バンスを使うこともなく、かつ大きな経済的負担も強いられずにこれが実現できていることを考えると、やはりプロパンガスの価格が適正水準になることが最も望ましいのです。
風呂バンスは、あくまでそれが実現するまでの間の自衛手段として有効だと思います。
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