Amazon echoが引きこもりの私にはやっぱり無用の長物だったというおはなし。

先日のAmazonプライムデーでechoシリーズが安くなっていたので、echo plusを買ってみました。

ほぼ自宅に引きこもる生活で、なおかつほとんどの時間は手元にPCのキーボードかスマートフォンがあるという環境で、果たしてスマートスピーカーなる時代の最先端らしきデバイスが生活を便利にするのか?という視点で使用してみた、独断と偏見による感想です。

所詮はスピーカー

まずは、これに尽きます。出力される情報は、当然ですが音声しかないんですよね。その音声も、音楽、ニュース、天気予報、予定という程度なので、そもそもMac/PCやスマートフォンよりも便利な機能なんて一つも搭載されていないんです。

それでも音質についてはやや期待していたのですが、Amazonのレビューでも「音質はまあまあ」との評価が多いecho plusですら、私のメイン機であるiMacの内蔵スピーカーと比べて良い音かというと、重低音が多少は強く表現されるという特徴はあるものの、トータルのバランスではiMacのほうが良いくらいだと思います。

ということで、echoが届いて最初に音楽を聞いた時点で、私のテンションはだだ下がりだったのでした。

音声認識がバカすぎる

私の滑舌が悪いのかもしれませんが、音声認識はAlexaがもともと辞書として持っている単語しか認識しないらしく、音声で何を操作するにもストレスがたまります。

とくにAmazon Musicのプレイリスト名は、既存で認識されている単語で、かつアーティスト名や曲名などと被らない名前にする必要があるため、「シャケ(”Shake”が入っているプレイリストだったので)」とか「ちるどれん(ミスターチルドレンとすると、Amazon Musicの既存プレイリストが選択されてしまうので)」とかバカげた名前にする必要があります。

なぜ人間が機械に合わせなければならないのか…。

マイク性能も高評価できるほどではない

echoは7つのマイクで音楽再生中も指示を逃さない、みたいな触れ込みですが、ボリュームを大きめにしていると、普通に聞き取り性能が悪くなります

結果、Alexaに向かって大声で怒鳴ることになり、なぜここまで音声操作にこだわらなければならないのか疑問を感じざるを得ません。

キッチンで料理していて手が離せないときも便利、という方もいますが、料理しているときはたいてい、キッチンからいろいろな騒音が出ているので、これでもAlexaの聞き取りは悪くなります。

タイマーだけは便利かもしれないと思ったものの

既にecho plusに対する不要感が満載になってきたところでしたが、私はよく料理をするので、たとえば「アレクサ、10分をはかって」というだけで手を離さずに10分後を知らせてくれるのは便利かもしれないと、無理に利便性を見出そうとしていました。

ところが、実際にやってみて気づいたこととして、いつものキッチンタイマーに求めている機能は、「10分をはかる」ということだけではなく、「あと◯◯分で10分経過」という情報のほうがむしろ重要であり、あと1分のところで鍋に調味料を入れるとか、茹でている麺を上げる準備をするとか、そういう使い方をしていたのですね。

Alexaも「タイマーはあと何分?」と聞けば教えてくれますが、視線をチラッと動かすだけで残り時間が確認できるキッチンタイマーと比べると明らかに不便です。

しかも、先のとおり騒音の多いキッチンからの音声指示ですから、Alexaがうまく聞き取ってくれないことも多々あり、少なくとも、タイミングが重要な料理にはAlexaのタイマー機能は合わない、という結論に至りました。

音楽の早送りができない

これはけっこう驚愕でした。もしかしたら私の知らない音声コマンドがあるのかもしれませんが、音声の指示ではとにかく早送りができないようです。

音声での早送りができないというのなら、それはまあ仕方ないのかもしれない、と諦めもつきますが、なんとPCブラウザやスマートフォンアプリでAlexaを直接操作する機能をもってしても、早送りができないのです

ロックやポップスなど、一般的な曲なら長さも5分程度なので早送りする必要性は低いのかもしれませんが、クラシック音楽の場合は一曲が30分を超えることも珍しくなく、「フィナーレの10分だけ聴きたい」などという使い方を私はよくするのですが、これができないのはミュージックプレイヤーとしてかなり辛いです。

結局「使いづらいBluetoothスピーカー」と化すecho

ブラウザやスマートフォンアプリで操作をしている時点でお気づきかもしれませんが、私の場合、音声認識がバカすぎて、早くも2日目には手動で操作するようになっていました。

しかし、ブラウザやスマートフォンアプリで操作すると、いちいちAlexaとアクセスするようで反応が鈍く、操作性がいまいちなんですよね。

というか、考えてみれば、echoはこの時点で既に、外形的にはBluetoothスピーカーと何も変わらなくなっています。ちなみにechoはBluetoothスピーカーとしても使えますし、ペアリング中は「前の曲」「次の曲」「停止」などの一般的なBluetoothスピーカーができるような操作であれば、音声操作で受け付けてくれるので、こちらのほうが全体的なUIは向上します。

 

追記

7月27日の「Amazon Music」アプリアップデートで、アプリで聴いている音楽をAmazon Echoでキャスト再生できるようになりました(Bluetoothスピーカーとして接続するよりは、操作が多少スムーズです)。

 

さらなるストレス源となる「スキル」

スマートフォンでいうところのアプリにあたる「スキル」ですが、既に多くのスキルが提供されているものの、ニュースや天気予報はともかく、他はほとんどが機能的に未熟だったり、そもそもスピーカーでこれをやる必要があるのか疑問、というものがほとんどです。

ほとんどのスキルでは、音声認識の精度がAlexaプロパーの機能よりさらに落ちる感覚があり、例えば金融機関の残高照会をするために暗証番号を言っても、数回に1回程度しか正確に聞き取ってくれません。というか、そもそも暗証番号を周囲に聞こえるように言わせる仕様ってどうなんでしょうね…。

また、滑稽なのが料理レシピ系のスキルで、てっきり作り方を読み上げてくれるのかと思ったら、「レシピをアレクサアプリに送りました」だそうで、おいおい、スマートフォンが見られる環境なら最初からスマートフォンで検索するだろ、といったところです。

「タクシーを呼んで」で自宅にタクシーが迎えに来てくれる「全国タクシー」スキルだけは、忙しい方にはちょっと便利かもしれません。こういう、希望する結果(「自宅」に「タクシーを呼ぶ」以外に指示する必要がない)自体が非常にシンプルな行動にスマートスピーカーは向いているかもしれませんが、果たして生活の中でここまでシンプルな行動がいくつあるかと考えると、残念ながら広がりは感じにくいところです。

音声で買い物なんかしない

もちろんAmazonでよく買い物をしますが、私の場合、購入前には必ずJALマイレージがたまるようにJALのサイトを踏んでから注文しますし、決済や配送の方法も注文のたびに変更するので、「1-Click注文」は利用したことがありません。

Alexaでの買い物は、この1-Click注文を利用した方法なので、すなわち私の買い物スタイルでは使えない、ということになります。

スマートホームハブが最も不要だった

echo plusにはスマートホームハブが内蔵されており、対応する家電を音声で操作することができます。

私はecho plusをPHILIPSのスマート電球(?)であるHueとのセットで購入したので早速試してみましたが、「…で?」という感想しかありませんでした。

広い家で他の部屋にある家電のスイッチをオン・オフしたい場合などで、さらに手元にあまりPCやスマートフォンがない環境で暮らしているような生活であれば利用価値があるのかもしれませんが、1LDK程度の部屋であれば、ちょっと手を伸ばせば電源スイッチがありますし、何より、音声で指示するより早いうえに確実です。

といいますか、echo購入3日目にして、引きこもりならではの、スマートスピーカーとの最大の相性の悪さに気づいてしまったのです。

それは…

しゃべるのがめんどくさい

これです(笑)。

普段、ほとんど口をきかずに生活しているので、声を発すること自体がとてもめんどくさいのです。

そのめんどくささをおしてまで、せっかく発した声を「は?」みたいな感じでAlexaに拒否されると、怒りやストレスを通り越して、ときに悲しくすらなります。

手を伸ばしてPCやスマートフォンを使えば確実に操作できるのに、なぜ、わざわざめんどくさい音声で不確実な操作をしなければならないのか…。

家にいる間ずっと、家事や子育てで両手がふさがっているような方なら便利なんでしょうかね。私には、使うたびに両手が塞がるスマートウォッチ同様、どこがスマートなのか理解できない「無理やり未来デバイス」のように感じられてなりません。

これがスマート?

というわけで、「買ってみたら便利さを実感できるかも」という期待も虚しく、早くも3日目にはメルカリ出品用の画像を撮影するに至ったのでした。

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ABOUTこの記事をかいた人

そうたろう

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。