「通話無制限かけ放題が選べるMVNO(格安SIM)はない」という情報は間違いです。

格安SIMの利用者は1割強

格安SIMに移行できない理由は「通話し放題がない」から?

格安SIM(MVNO)をメイン利用しているユーザーは全体の13.2%(2019年MMD研究所調べ)と、まだまだ大手3キャリアが優勢ですが、格安SIMに移行しない理由のひとつに、「通話かけ放題がない」というものがあるのではないでしょうか。

Googleで「格安SIM 通話かけ放題」「MVNO 通話かけ放題」などで検索すると、「電話回線5分・10分かけ放題」や「IP電話無制限かけ放題」などが数多くヒットしますが、大手3キャリアが提供している「電話回線での通話無制限かけ放題」は、やはり存在しないようにも見えてしまいます。

中には、「格安SIMに電話回線の無制限通話かけ放題はない」と断言してしまっているサイトも見受けられますが、これは間違った情報です

QTモバイルが通話し放題を提供

現在、九州電力系のQTモバイルが電話回線での無制限かけ放題を月額2,500円(税別)で提供しており、IP電話とは違い自分の電話番号で発信・着信ができます(ただし、QTモバイルアプリの利用またはプレフィックス番号の設定が必要です)

大手3キャリアの通話かけ放題は、メインとなるプラン(ドコモでいうギガホ・ギガライト)で1,500円〜1,800円(税別)なので、単純比較するとQTモバイルのほうがかなり高くなりますが、大手3キャリアの通話かけ放題は割高なデータ通信料金との抱き合わせであることを合わせて考慮すると、データ通信量の安いQTモバイルの利用で、総額の月額利用料を大手3キャリア利用時の半額程度には抑えられるのではないかと思います。

音声+データなのに、開通から12ヶ月990円(税別)

また、QTモバイルは現在、キャンペーンでデータ通信も格安SIMトップクラスの低料金を実現しており、6GB/月プランが開通から12ヶ月間は1ヶ月990円(税別)で利用することができます(Dタイプ・Aタイプ)。

通話はほとんど使わないというユーザーであれば、990円(税別)だけの負担で音声回線(従量制)と6GBのデータ通信が利用できるので、おそらく他のどの格安通信専用SIMを選ぶよりも安いのではないでしょうか

2,000円のJCB商品券プレゼント

QTモバイルには、Amazon等で扱っているような初期費用が安くなるエントリーパッケージが用意されていないので、3,000円(税別)の契約事務手数料と230円〜341円(税別、回線事業者により違う)がかかってしまいます。

こちらのリンクの友達紹介からデータ+通話コースを申し込んで4ヶ月以上利用すると、2,000円のJCB商品券がもらえるので、初期費用分の補填に活用していただきたいと思います。

QTモバイルアプリを利用した通話

QTモバイルで通話かけ放題を使うには、QTモバイルアプリから電話をする必要があります。

QTモバイルアプリから発信・着信履歴や電話帳も使えるので、とくに違和感なく使えると思いますが、デフォルトの通話アプリを使いたいという場合は、プレフィックス番号(電話番号の前に自動で「0037-692」をつける)を設定することもできます。

また、通話かけ放題を申し込まずに従量制で通話を利用する場合は通常30秒20円(税別)の通話料のところ、QTモバイルアプリ経由だと30秒15円(税別)と多少安くなりますが、楽天でんわなら30秒10円(税別)なので、基本料金も無料の楽天でんわを申し込んでおくのが良いでしょう。

QTモバイルへの移行を検討するにあたって

QTモバイルの通信速度

QTモバイルは、実はドコモ・au・ソフトバンク3社の回線を選べる最初の格安SIM事業者です。

ただし、ネット上ではau回線とソフトバンク回線は常時使い物にならないほど遅いという評価も散見され、事実上ドコモ回線の一択になると思われます。

そのドコモ回線でも、他社の格安SIMと同様12時前後と18時前後は、通常のブラウジングでもストレスを感じる程度には通信速度が遅くなるので、その点はあらかじめ覚悟が必要です。

最低利用期間あり

QTモバイルには最低利用期間があり、12ヶ月以内に解約した場合には1,000円〜12,000円の違約金(回線提供事業者によって金額が違います)がかかるので、とくにMVNOで番号を持ち込んでしまった後に通信速度の遅さに耐えられない、とならないよう十分に納得したうえで移行する必要があります。

九州以外に実店舗なし

QTモバイルは九州以外に実店舗がないため、他の地域では事実上トラブル等は自力で解決する必要がありますが、これはUQモバイル、ワイモバイルを除く他の格安SIM事業者でも同じなので、QTモバイルだけに限ったデメリットとは言えないでしょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。