米ドル円は109円台なかばまで下落。4月17日の安値108.13円を試す展開になるかが注目されます。

米ドル円110円割れ

週明けにロンドンテロ、カタール断交をめぐる中東情勢をこなして8日・9日の英総選挙・コミー前FBI長官公聴会証言まで為替も株も膠着状態が予想されていましたが、意外にも今日6日の東京時間で米ドル円が下にブレイクし、一時109.56円まで下落しました。110.0円のサポートはそれなりで、割り込んだあたりでは買いとショートカバーで何度か押し戻されましたが、あえなく陥落。19:30時点で大きく米ドルが買い戻される動きはなくむしろ下値追い、4月17日の安値である108.13円を試す展開に警戒感が広がっています。

日経平均は、ここのところ円高に対しても打たれ強さを見せていましたが、さすがにこの急落には引っ張られ、190円安の1万9979円の大引けで、米ドル円の戻りも鈍いことから、先物やくりっく株はまだ下落が続いています。

米ドル円下落の要因としては、折からの米長期金利低下はもちろん、5日の米ISM非製造業景況指数が56.9と予想の57.1を下回ったこともありますが、6日に入ってカタールをめぐる中東情勢懸念がやや広がりを見せそうなことと、10:30に発表された豪四半期経常収支が-31.0億豪ドルと予想の-5.0億豪ドルを大きく下回ったことから豪ドル米ドルはもちろん、豪ドル円でも売り優先となり、米ドル円の下落を誘ったというところで三手合わせ一本、という感じでしょうか。

5日までの110円台という水準は、今週の大きなイベントを控えてちょうど中間的な良い位置だったのですが、現時点で下に抜けてしまうと、8・9日でさらにリスク回避の動きになった場合、米ドル円が4月の安値を割り込んでしまうシナリオも浮上してきました。6日は重要指標の発表は予定されていませんが、NY市場の反応が注目されます。

米ドル円、米10年債

5日6:00からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。米10年債が2.16%を割り込んできました。米国の弱い指標が続くものの、9割以上の6月利上げ観測は変わらないと言われていますが、一部にやや懐疑的な向きも出始めていると考えるほうが自然かと思います。とりあえず、6日のNYの反応そのものが材料のようなものなので、注意して見守りたいと思います。

豪ドル円、豪ドル米ドル

5日6:00からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。先述のとおり、10:30の豪四半期経常収支発表を受けて豪ドル米ドルが0.7491から0.7457まで下落しますが、欧州時間を経てほぼ全戻しとなっています。ところが、豪ドル円のほうは米ドル円の連れ安を誘ってこちらは回復しないので、そのまま続落。ふたたび82円を割り込んできました。

ループイフダン

5日のループイフダンは、米ドル円B15が3回、S15が1回、豪ドル円B40が1回の利食いでした。6日は20:00時点で米ドル円S15が6回と、過去の稼働停止分のS15の積み残しを5ポジション利食いしています。昨日は検討していたB15/S15の両建て再開は延期しています。

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FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。