米ドル円は109.11円まで下落。英総選挙とコミー元FBI長官公聴会に加え、中東情勢とパリでのテロが回復の重石になっています。

米ドル円は108円台下落の攻防か

8・9日のイベントリスクを睨み、金と円が買われる典型的なリスク回避が広がっています。米ドル円は、先ほど7日の18:00頃に一時109.117円をつけるなど、108円台突入かという値動きを見せています。VIXも10.5まで上昇していますし、米長期金利は一時2.129%と、とうとう昨年11月10日水準まで下落してきました。

不思議なのは日経平均で、この局面で意外にも打たれ強さを見せています。7日は一時2万円を回復したものの前日水準まで下落していますが、そこからは底堅い動きとなり1万9950円あたりで踏みとどまっています。米ドル円の急落を一旦止めたのは、日経平均の踏ん張りが効いたというのは大いにありそうです。

8日と9日はいよいよ大イベントですが、コミー前FBI長官公聴会のほうは、7日未明に米国メディアが伝えたところによれば「ロシアによる大統領選介入疑惑に対する連邦当局の捜査を大統領が妨害しようとしたと考えるかどうかについては発言しない」という関係者筋の情報が入ったとのことで、一時米ドルが買い戻される動きとなりました。しかし、FBIの元長官ともあろう人物が、事前にそんなことを漏らすものですかね?なんとなく、嫌な感じのするニュースだと思います。

英総選挙のほうは、最新の世論調査によれば与党保守党が過半数に22議席足りない見通しのようで、やはりロンドンのテロは、警察官の数を削減した当事者である元内務相のメイ首相に批判の矛先が向かっており、さらにはパリのテロもあってさらに市民社会で恐怖が増幅するため、テロ実行側としては思惑通りといったところなのだと思います。

上の2つのイベントの少し前、8日20:45には欧州中央銀行(ECB)政策金利発表があり、金利はまあ0.0%で変わらないとして、年後半からの量的緩和縮小に向けたフォワードガイダンス修正の有無が注目されます。先ほど7日19:00頃にECB理事会に関する報道がきっかけでユーロドルが1.1278から1.1210近辺まで急落しました。米ドル円がつれ高で109.50付近まで上がっていますね。非常に神経質な相場が明日、明後日と続きそうです。

米ドル円、米10年債

6日6:00からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。109.0円をめぐる攻防かと思われましたが、7日19:00頃にユーロ米ドルが急落し、米ドルが買われつれ高で米ドル円も上がっています。リスク回避が後退したわけではないので、ユーロ米ドルの動向を眺めながら、引き続き円には買いが入ってくるものと思われます。米長期金利も全然反応していませんね。

豪ドル円、豪ドル米ドル

6日6:00からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。豪ドルがいいんです、なんて久しぶりに書いた気がします。豪ドル米ドルは7日の高値で0.7566。豪ドル米ドル手動トラリピも、今月2回目の利食いをすることができました。今月はなかなか好調です。豪ドル円も、米ドル円下落に足を引っ張られながらも上昇しており、ループイフダンは今日もう1回くらいは利食いしてくれそうです。

ループイフダン

6日のループイフダンは、米ドル円S15が17回(過去積み残し分8回を含む)の利食い、6日は20:00時点で米ドル円S15が2回と、豪ドル円B40が1回の利食いとなっています。108円台は4月にやっているのでループイフダン的にも問題ありませんが、107円台から下はトランプラリー後未知の領域となり、しっかりとしたリスク管理が必要になります。念のため、明日の日中には、スクエアにしてあるくりっく株のほうで遊び気味の資金をループイフダンに移しておこうと思っています。

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FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。