FOMC議事録公表を受けて米長期金利下落→米ドル円下落。25日は112円台を回復するやり直し相場です。

FOMC議事録公表、OPEC総会

25日3:00のFOMC議事録は何もないだろうと高をくくって昨晩は普通に寝たのですが、波乱とまではいきませんが、少しドル売り材料がありました。

「緩和策を一段と取り除く前に最近の経済指標の弱含みが一時的とのさらなる証拠を待つのが賢明」

第一四半期のGDPを元にした意向なのでしょうから、普通に考えれば第二四半期のGDPを見て検討したい?ということは6月の利上げは見送りか?という思惑が広がって、2.3%直前まで上がっていた米10年債利回りが2.25%近辺まで急落、その後ややもみ合いましたが、25日の欧州時間で一時2.24%まで下落しました。

そのため、NY時間に入って112.12円まで上昇していた米ドル円も111.58円まで急落。その後も安値を探る展開になり、25日6:00には一時111.46円をつけましたが、その後のアジア、欧州時間では順調に値を上げて20:00現在111.91円近辺と、ふたたび112円台を伺うところまで回復しました。米10年債利回りはいまだ2.26%前後と回復していないのですが、直近ではややリンクが切れている感じです。

さらに25日19:00すぎにはOPECによる減産合意が来年3月までの9か月間延長と伝えられ、為替と米国債の反応が注目されていましたが、ほとんど織り込まれていたようで反応薄です。一方で12ヶ月延長を期待していたのか、原油価格はNY先物が50米ドル台なかばまで下落して推移しており、ブレント原油も52米ドル台まで下落しています。

これだけ世界中で原油が産出されると当然といえば当然なのですが、OPECが何をやっても原油が上がりませんね。これが米10年債利回りが上昇しない一因という向きもありそうです。したがって、米ドル円も上値を抑えられることになります。原油に関しては、22:00からOPEC、ロシアなど非OPEC閣僚会合、16日0:00頃には共同記者会見が予定されていますので、一応の注意が必要かと思います。

今日25日は21:30に米新規失業保険申請件数(前週分)の発表があります。長期金利下落を受けてNYダウがまた2万1000米ドルを超えてきましたので、やや加熱ぎみの市場に冷や水を浴びせるような内容でなければ、影響は限定的と思われます。

米ドル円、米10年債

24日6時からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。24日NY時間に入って112.0円を攻略して順調に112円台なかばを目指す展開だったのですが、先のとおりFOMC議事録公表で意外なマイナス材料が出されて50pips以上急落。値動きを見るかぎりは、基本的にやり直しで112円台をクリアしていくということでしょうが、112円台のレジスタンスがけっこう強そうです。今週は大きなイベントもないことから、今日明日も様子見のもみ合いが続きそうですね。

豪ドル円、豪ドル米ドル

24日6時からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。豪ドル米ドルが、なかなか0.75台で安定しません。鉄鉱石価格も回復しませんし、オーストラリア自身の経済も目立った好材料もないので仕方ないところですし、原油価格の上昇やリスク選好を手がかりに上がっていくシナリオしか想定できないというのが現状かと思います。

ループイフダン

24日のループイフダンは、米ドル円B50が1回、B15が1回、S15が7回の利食いでした。25日は20:00現在で米ドル円S15が1回のみの利食いです。 FOMC議事録公表は番狂わせ感もありましたが、ループイフダン的には格好の値動きを提供してくれたことはラッキーでした。

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FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。