米ドル円は3月31日以来の112円台
冴えなかった指標結果
最近、米ドル円は指標によく反応するようになっており、111円台後半でややもたついていた1日の値動きを見ると、21:30の指標発表で112円をクリアして次の展開を伺う、というところかと思いましたが、予想に反して指標結果は冴えませんでした。
- 米個人所得(前月比)…0.2%(予想:0.3%)
- 米個人支出(前月比)…0.0%(予想:0.2%)
- 米PCEコアデフレータ(前月比)…-0.1%(予想:-0.1%)
大きく予想を下回る数値ではなかったのですが、市場にやや期待が大きかったためか、111.70円前後だった米ドル円は111.40円前後まで下落する売りで反応。112円を攻める意欲は一旦失われたように見えました。
さらに2日2:00頃には、トランプ大統領が米大手銀の分割に前向きであるとの発言が報道され、NYダウ平均が下げに転じる場面もありましたが、その後は再びプラス圏に戻ったこともあり、一時下落した米ドル円も同様に戻す、という場面がありました。市場がいまだ、かなり神経質であることを伺わせる出来事だったように思います。
米ドル円
1日6時からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。1日のNY時間は、指標で一旦下落したものの指標前の水準に値を戻して111.80-90円での推移。流れが変わったのは2日のアジア時間序盤でした。
2日9:30頃から111.96円をつけるなど112円を攻める動意が明確に見られたものの、112円のレジスタンスはかなり強く戻され、また攻めるという展開を繰り返されます。そしてようやく112円を攻略したのは、15:00頃となりました。
112円前半には大量の売りが並んでいたようですが、これも無難にこなして、およそ2時間で10pips上昇という流れで20:00現在112.20-30円のレンジとなっています。
この上はテクニカル上目立ったレジスタンスは112.32円の先行スパン1、112.46円の21日線+2シグマくらいしか見当たらず、一気に112円台後半に突入してもおかしくはないのですが、ファンダメンタルズ的にはそこまで米ドル買いの材料が出ているわけでもないので、現値あたりでFOMC、雇用統計待ちではないかと予想しています。
豪ドル円、豪ドル米ドル
1日6時からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。回復の足がかりを作っていた豪ドルですが、2日13:30にあったRBA政策金利発表が事前予想どおり1.5%を維持という内容だったこともあり、早くも一旦豪ドル売りの下落です。豪ドル米ドルは0.75からの上値の重さが意識されたというのも大きいかと思います。豪ドル米ドルは、それでも0.75を割り込む勢いではないので、4月以降の水準としては高くも安くもない中間的なレートかと思います。
鉄鉱石価格が回復しないのも一時的な現象かと見ていましたが、フィッチグループ傘下のBMIによる「今年はじめにつけた高値が向こう5年の最高値になる」という悲観的なレポートを発見して、鵜呑みにはしないとしても、少し警戒して見ています。
ループイフダン
1日のループイフダンは米ドル円B15が1回、S15が4回、豪ドル円B40が2回の利食いでした。2日は米ドル円上昇にともない米ドル円B15が4回、B50が1回、豪ドル円B40が1回の利食いです(19時時点)。
米ドル円B15は稼働停止前に建てたポジションなのでスワップポイントも1本あたり80〜90円とそれなりについており、B15だとなにぶん本数が多いので、トータルの収益としては無視できない額になります(1日、2日で830円)。今後、予想どおり米ドル利上げとなれば、さらにスワップポイントが魅力的になりますね。含み損ポジションを抱えることが宿命のループイフダンにとっては、やはり大きなメリットかと思います。
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