英マンチェスターテロで一時円高。本日23日NY時間は、予算教書議会提出です。

英テロや米政治要因などでやや円高基調

23日6:30(英国22日22:30)頃に英国マンチェスターで開催予定だったアリアナグランデのライブ会場で死者22人、負傷者59人にのぼる自爆テロ(現時点で犯行声明なし)が発生しました。ようやく日本で情報が出てきたのは8時頃になってからで、事件発生時は米ドル円が急落したので意味がわからなかったのですが、原因はこういうことでした。英ポンド米ドルはほぼ無反応ですし、FTSE100は先ほどやや安値で寄付きましたがすぐに値を戻して昨日引け水準で推移しています。

その後、ISから「われわれの兵士1人が爆発物を仕掛けた」という声明が出されました。

また、トランプ大統領外遊中で基本的に材料がないはずの22日のNY時間には、ワシントンポストがロシアによる米大統領選干渉疑惑でトランプ陣営との共謀に関する証拠は存在しないと公表するよう米高官2人に要請していた疑いを報じ、ようやく後退していた米国の政治リスクがふたたび意識されているようです。政治的リスクに加え、先進国で数十名規模が死亡するテロが発生すれば、もっと円高になりそうなものですが、今のところそこまでではありませんし、VIX(恐怖指数)も10.6前後と特に変化は見られません。

為替全体の地合いとしては、引き続きユーロ主導の地合いで、22日独メルケル首相の「ユーロは弱い」発言からユーロが買われて、ユーロ米ドルがしっかり1.12後半に上げてきたことが注目されます。小さな調整が入りながらも、1.13までは難なく上がりそうな勢いです。原油もしっかり51米ドルを回復してきたことから、ユーロ米ドルには追い風となっています。

23日NY時間では、米予算教書が議会に提出されますが、既に伝えられている内容によれば、2020年までにGDP+3%ながらインフレが進まないなど、かなり現実離れした前提ということでまったく期待されておらず(採用されない)、逆に市場への影響は限定的との見方が大勢です。また、指標は23:00に新築住宅販売件数発表(前月分)がありますが、そこまで影響は大きくないと思われます。

米ドル円、米10年債

22日6時からの米ドル円と米10年債利回り15分足です。基本的に111円台前半のレンジで、110円台まで下落してもすぐに111円を回復するという繰り返しです。かといって上も111.50円にすら行かなくなっていますので、しばらく材料探しが続きそうですし、上下どちらにも抜けそうというのは昨日と変わらずです。ただ、23日のテロや米政治リスクを持ちこたえたところで底の堅さへの承認が強くなり、やや上に行きやすくなった感じかとは思います。まあ、あまりおもしろい相場でもないので、ループイフダン以外では無理に米ドル円に触る必要もなさそうではありますが。

豪ドル円、豪ドル米ドル

22日6時からの豪ドル円と豪ドル米ドル15分足です。相変わらず資源(原油)高以外に材料はありませんが、リスク選好もあって豪ドル買いが進行し、豪ドル米ドルは0.75に乗せてきました。ここのところ、リスク選好が豪ドル買いに繋がらない流れになっていましたが、ようやくシンクロし始めたことは歓迎すべき状況です。手動トラリピも、1回利食いです。

ループイフダン

22日のループイフダンは、米ドル円B50が1回、S15が4回、豪ドル円B40が1回の利食いでした。23日は18:00時点で米ドル円S15が3回の利食いです。

 

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FXと節約を組み合わせた記事を書いています。 元会社員、元会社経営者にして元浪費家。現在はフリーランスで生計を立てています。もっと早くお金の正体に気づいておけばよかったな〜などと後悔しながらも、あとの祭り的人生をそれなりに楽しんでいます。